恵比寿横丁がヤバすぎる!出会い&ナンパのメッカになっていた!

恵比寿横丁がヤバすぎる!出会い&ナンパのメッカになっていた!

「Thinkstock」より

 東京は、他人同士でつくられた街。そんな論文を、大学受験の際に現代文の過去問題で読んだことがある。東京という都市は、地元民より地方から流入してくる人のほうが多いため、地域のつながりや連帯感がほかの道府県よりも希薄で共同体意識が低い……そんな内容だったと記憶している。

 確かに、この日本の首都は他人に冷たい。いや、「警戒心が強い」と言い換えたほうがいいだろう。筆者自身、ナンパが趣味だった時期があり、道ゆく女性に声をかけていたのだが、地方から上京してきたばかりの女性は連絡先を交換しやすいものの、東京やその周辺(神奈川、埼玉、千葉など)住民、あるいは東京住まいが長い地方出身者には「あ、無理です」と一蹴されることが多かった。

 確かに、大都会・東京にはさまざまな種類の人間がいて、なかにはトラブルの元になりかねない「危険な出会い」があるのも間違いない。しかし、せっかくこれほどの人口密集地域にいるからには、何か出会いが、特に男女の出会いがほしいと思うのも当然だろう。そんな人におすすめなのが、恵比寿横丁だ。

●日曜の恵比寿横丁で目立つ異質な男女

 恵比寿横丁とは、その名の通り、渋谷区の恵比寿駅近くに存在する飲み屋街だ。筆者が訪れたのは、日曜日。駅周辺に多くの会社が立ち並ぶオフィス街において、仕事終わりの会社員がほとんどいないと思われる休日に、はたして人はいるものなのか? あまり期待せずに足を運んだところ、意外にもかなりの混雑具合だった。

 一歩足を踏み入れると、そこには「横丁」という古めかしい言い回しがぴったりな昭和風の町並みが広がっていた。焼き物や煮込みの店が立ち並び、客層は20〜50代くらいとさまざまだが、特に目立つのが、派手なギャル風の若い女性とチャラ男風の若い男性。

 下町風情漂うムードとは明らかに異質な、隣街の渋谷のクラブから迷い込んできたとしか思えない彼ら彼女らが、ナンパ(される)目的であることは、そのたたずまいからして明らかだ。実際、多くの初対面と思しき派手な男女が、そこら中で談笑していた。

「この流れに乗らなくては!」。そう思い、早速、トイレから出てきた女性に「すいません。ここ、よく来るんですか?」と話しかけたところ、「あんまり来ないんだけど、今、向こうで飲んでるから来る?」との返答。なんという僥倖。早速、その酒宴の場に向かった。

●4人と連絡先交換、ビール3杯で5000円

 そこに座っていたのは、年齢層がバラバラと思われる男女9人。中央にどっしりと構えていたのが、恵比寿横丁の常連だというAさん(40代男性)だ。Aさん曰く、この横丁が「出会いの場」となったのは、ここ数年のことのようだ。隣の人同士が酒の勢いで自然と会話を交わすようになり、そこからフレンドリーな飲みの場→男女の出会いの場→有名ナンパスポットへと、客層とともに変わっていったという。

 Aさんは、そんな出会いの場の仲介人として存在している。彼は「こっちで、初対面同士で飲んでるから来ませんか?」と声をかけ、男女問わず酒宴に巻き込む。彼は、人と人とをつないでワイワイやるのが好きらしい。事実、私が入ったその輪も、ほとんどがAさんの呼びかけで集まった初対面の人たちで構成されていた。みんな、人たらしともいえる彼の熱にほだされた格好で、とても友好的だった。

 よくよく考えれば、東京という世界有数の人口密集地域に暮らしている以上、日常の中で多くの人と隣り合わせや背中合わせになる。そんな時、隣人同士が「隣は赤の他人」という意識で無視を決め込んでいるのは、おかしな話だ。

 ほんの少し勇気を振り絞り、近くの人にあいさつするだけで何かが生まれるかもしれない。それなのに、「社会人になってから出会いがない」「友達ができない」「恋人ができない」などと嘆くのは、いかに滑稽なことか。豪快に笑うAさんを見て、ふと思った。

 結局、この日は女性3名、男性1名と連絡先を交換し、「また飲もう」となった。ちなみに、料金はビール3杯しか飲んでいないのに、Aさんからは5000円を請求された。

「もしや、人たらしではなく、ビジネスとして人を呼び込んでいるんじゃ……」と邪推してしまったが、仮に自力でナンパした女性たちと飲んだとしても、おごるとなればそれくらいの出費はあるだろうから、目をつむろう。そんな、不思議な出会いのある恵比寿横丁。あなたも、訪れてみてはいかがだろうか?
(文=小島浩平/ロックスター)

関連記事(外部サイト)