司会の嵐にギャラ5千万円?『24時間テレビ』、「無償の愛」うたい出演者に高額報酬か

司会の嵐にギャラ5千万円?『24時間テレビ』、「無償の愛」うたい出演者に高額報酬か

ジャニーズ事務所(撮影=編集部)

 去る8月27〜28日。例年のごとく『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が放送された。今年のテーマは「愛〜これが私の生きる道〜」。メインパーソナリティはジャニーズの人気グループのNEWS、チャリティマラソンのランナーは落語家の林家たい平が務めた。

 この『24時間テレビ』、テーマやパーソナリティは毎年変わるものの、基本的な構成はいつも同じだ。感動系のドラマが流れ、深夜にはバラエティ企画で節度を保ちながらもワイワイと騒ぎ立て、その合間に障害者の人たちが何かに挑戦する様子をカットイン、終盤には「負けないで」「サライ」などの曲をみんなで歌い、そして徳光和夫氏が泣く……。

 一切のブレがなく繰り返される様式美は、もはや夏の終わりを告げる日本の風景といっても過言ではない。それはそれで美しいのだが、近年取り沙汰されるのが出演者の高額ギャラ問題だ。『24時間テレビ』は、視聴者に「無償の愛」や「ボランティア精神の素晴らしさ」を説く一方、出演者は高額なギャラをもらっているとされている。

●海外のチャリティ番組はみなノーギャラ?

 しかし、海外のチャリティ番組では出演者が無報酬のケースが多いという。これは、アメリカで1966〜2014年にかけて毎年放送されていた老舗チャリティ番組『レイバー・デイ・テレソン』を例にするとわかりやすい。

『24時間テレビ』の元ネタとなった同番組は、コメディアンの大御所で発起人のジェリー・ルイスが毎年司会を務めていたが、ギャラはゼロ。セリーヌ・ディオンなどの大物ゲストが出演しても、あくまでボランティアというスタンスだった。

 フランスにも同番組を模倣したような番組があるが、やはり出演者は無報酬。もちろん、世界的な傾向だからといって、チャリティ番組に出演する芸能人がギャラを受け取ること自体を否定するつもりはない。

 日本の民放テレビ局は、大災害でも起きない限り、CMスポンサーありきの番組づくりからなかなか逃れられないものだからだ。また、出演者のギャラを差し引いたとしても、募金で集めた多額のお金を然るべきところに寄付できるのであれば、それだけで十分有意義といえるだろう。

●自ら“テレビ離れ”を招く異常な高額報酬

 問題にしたいのは、視聴者の感覚からあまりに乖離したギャラの高さである。例えば、13年7月30日発売の「FLASH」(光文社)は、同年放送の『24時間テレビ』のギャラについて、メインパーソナリティの嵐が5000万円、マラソンランナーの森三中・大島美幸が1000万円、パーソナリティの上戸彩が500万円と報じている。

 また、芸能関係者は「系列局で『24時間テレビ』関連のステージに出演したタレントには、50万円程度のギャラが支払われていた」と証言する。

 地方の系列局でもこの程度の予算が組まれていることを考えると、メインの出演者には数千万円単位のギャラが支払われているという報道もうなずける。この一般の感覚からかけ離れた高額なギャラ設定がまかり通っている体質こそが、視聴者の“テレビ離れ”を招いている一因なのではないのだろうか。
(文=小島浩平/ロックスター)

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