菊川怜と結婚のみんなのウェディング会長、隠し子疑惑で株価暴落…企業イメージ悪化深刻

菊川怜の夫・穐田誉輝氏の隠し子疑惑で、みんなのウェディングの株価が暴落

記事まとめ

  • 菊川怜が結婚を発表し、夫はみんなのウェディング穐田誉輝会長だとメディアが報道した
  • 同社の株価は一時上がったが、穐田氏に婚外子がいると報じられ、一転し株価は急落した
  • 穐田氏はクックパッドの"お家騒動"で、一躍有名人になったベンチャー投資家だ

菊川怜と結婚のみんなのウェディング会長、隠し子疑惑で株価暴落…企業イメージ悪化深刻

菊川怜と結婚のみんなのウェディング会長、隠し子疑惑で株価暴落…企業イメージ悪化深刻

菊川怜

 株式市場は有名タレントの結婚が材料になり、株価が上がったり下がったりすることがある。結婚式場の口コミサイトを運営する、みんなのウェディングの株価は5月1日、前週金曜日の4月28日と比較して150円高の1137円をつけた。年初来の高値は3月8日の1480円、安値は4月17日の953円である。

 4月28日に結婚を発表したタレント・菊川怜の「40代の一般男性」としていた相手が、同社取締役会長である穐田誉輝氏だとメディアが報じたことで、イメージアップにつながるとの期待から株価が上がった。

 ところが、5月10日発売の「週刊文春」(文芸春秋)と「週刊新潮」(新潮社)が、穐田氏は2人の女性との間に3人の婚外子がいると報じたため、イメージダウンの懸念から、一転して売られた。5月12日の安値は976円、終値は991円まで急落した。年間の安値圏へと逆戻りしたわけだ。

 穐田氏は料理レシピ投稿サイトを運営するクックパッドの“お家騒動”で、一躍有名人になったベンチャー投資家だ。青山学院大学経済学部卒で、ベンチャーキャピタル大手の日本合同ファイナンス(現ジャフコ)を経て独立。1999年にベンチャー投資を行うアイシーピーを設立した。

 価格比較サイト「価格.com」を運営するカカクコムに出資、2001年に社長に就いた。カカクコムは、03年に東証マザーズに上場、05年に東証1部に昇格した。株式上場という“使命”を果たしたことから、穐田氏は06年に社長を退いた。

 次に投資したのがクックパッドだ。07年12月、クックパッドに出資し、社外取締役に就任。上場を指南し、09年7月、東証マザーズに上場(11年に東証1部に指定替え)を実現した。穐田氏は14.78%を出資する2位の大株主である。

 創業者の佐野陽光氏は12年3月、穐田氏を後継社長に指名し、料理レシピサイトを米国に広げるため渡米。穐田氏は経営を多角化し、クックパッドは急成長を辿ることになる。穐田氏は、社長時代に株価を10倍にした。

 15年4月、クックパッドはみんなのウェディングのTOB(株式公開買い付け)を実施。28億円を投じ、発行済み株式の26%を取得した。穐田氏はみんなのウェディングに個人で出資する第3位の株主。多角化の一環として、自分が投資している会社を、クックパッドの子会社に組み入れたことになる。

 だが、この買収が佐野氏と穐田氏の対立の発火点となった。穐田氏が、みんなのウェディングに過去最大規模の投資に踏み切ったのに対し、佐野氏は料理レシピサイトなどの本業に経営資源を集中すべきだと主張して対立は先鋭化した。16年3月の株主総会後の取締役会で穐田氏は社長を解任された。

 17年3月23日の株主総会で、穐田氏の取締役退任が正式に決まり、1年以上続いたお家騒動は幕を下ろした。

 穐田氏は保有していたクックパッド株式を全株売却。さらに、穐田氏が実施するみんなのウェディング株のTOBに賛同し、クックパッドは保有していた株式(発行済み株式の26%)をすべて売却した。さしずめ、離婚に伴う財産分与のような状況だ。クックパッドは株式売却による損失、12億6200万円を16年12月期決算で計上した。

●上場ゴールだったみんなのウェディング

 みんなのウェディングは08年2月、ゲーム大手ディー・エヌ・エー(DeNA)の新規事業としてスタートを切った。結婚式を挙げた花婿・花嫁と参列者が式場に対する感想を投稿する口コミサイトだ。10年10月に分社化し、立ち上げに携わった飯尾慶介氏が初代社長に就任した。

 口コミサイトのニュービジネスと評価され14年3月25日、東証マザーズに上場した。初値は公開価格を760円(27%)上回る3560円。だが、ほかのベンチャー企業と同様、上場することが目的の“上場ゴール”だった。上場後に業績を下方修正したり、株価が公開後の初値をピークに急落する企業を、皮肉を込めて「上場ゴール銘柄」と呼ぶ。

 みんなのウェディングは、上場半年で馬脚を現した。同社は契約する結婚式場からの広告掲載料を主な収入源にしているが、14年9月期の業績未達を穴埋めするために1200万円の架空売り上げを計上したことが、監査法人の指摘によって明らかになった。飯尾氏は14年12月、社長を引責辞任した。

 そんななか、穐田氏が買収に乗り出した。クックパッドのお家騒動を経て、穐田氏がみんなのウェディングの発行済み株式の59.31%を保有する新しいオーナーになったわけだ(17年3月31日現在)。

 穐田氏は会長に就任した。社長兼CEO(最高経営責任者)の石渡進介氏、取締役サービス開発部長の関渕紀彦氏、取締役の有川久志氏は、いずれもクックパッドの元執行役員で、各人、みんなのウェディングに出資している。

 同社は事業構造改革を推進中だ。結婚式のプロデュース事業は譲渡し、式場広告などのメディア事業に経営資源を集中する。17年9月期の決算は、プロデュース事業からの撤退で売上高は前期比3%減の16億5000万円、新しいサービスの事業の初期経費の増加が重荷となり、経常利益は80%減の4700万円と大幅な減益の見込み。投資有価証券の売却による特別利益の計上で純利益は2%減の1億4900万円を確保するとしている。

 果たして、新しいオーナーとなった穐田氏は、カカクコムやクックパッドの時のように、みんなのウェディングを大化けさせることができるのか。

 株式市場では、結婚式場サイトを運営する企業の会長が婚外子スキャンダルを引き起こすようでは、イメージダウンの影響は大きく、影響が長期化する懸念があると指摘する声がある。

 ベンチャー投資家の穐田氏は、クックパッド株を売却した資金で、中古住宅サイト「オウチーノ」を買収、57.44%を保有するオーナーになった(16年12月末現在)。

 さらに、神奈川県全域と東京北多摩で無料情報誌を発行しているタウンニュース社にも4.98%出資し、第6位の株主になっている(同)。
(文=編集部)

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