『あなたのことはそれほど』、波瑠とクズ男の暴走ぶりに視聴者の不満は最高潮!で最高視聴率

『あなたのことはそれほど』、波瑠とクズ男の暴走ぶりに視聴者の不満は最高潮!で最高視聴率

『あなたのことはそれほど』公式サイトより

 波瑠や東出昌大らが出演するドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)の第6話が5月23日に放送され、平均視聴率が自己最高の11.5%(関東地区平均、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。

 先週から1.7ポイントの急上昇。波瑠演じる主人公・美都を筆頭に登場人物のほとんどがどこかおかしいという斬新な内容が注目され始めており、波瑠が自身のブログで役柄に「共感できない」と記したことが軽く炎上するなど、何かと話題を呼んでいることが数字にも表れた格好だ。前回の予告編で、美都の夫・涼太(東出)が部屋にワインをまき散らす衝撃的な場面が映っていたことも、視聴者の期待を高めたと思われる。

 ただ、もしかしたら今回の展開は、一部の視聴者には期待外れだったかもしれない。有島光軌(鈴木伸之)と浮気を繰り返す美都への涼太の反撃がいよいよ本格化するかのように思われたが、実際には美都がますます暴走する展開になった。浮気する自分を笑顔で受け入れ、何事もなかったかのように振る舞う涼太と一緒にいることに耐えられなくなり、逆ギレのような形で家を飛び出す。親友の香子(大政絢)にも、涼太のもとに戻るようにきつくとがめられるが、「(私の心の中など)知らないくせに」と心の中で悪態をつき、まったく耳を貸さない。最終的には有島に「逃げよっか」とささやき、2人で当てもない逃避行に出てしまう。

 これには、視聴者からも「美都にイライラさせられっぱなし」「美都の身勝手さに引きまくり」「美都のバカさ加減にイライラも頂点! このバカ女につける薬はないな」といった声が上がった。やりたい放題の美都がやり込められる痛快な展開を期待していただけに、フラストレーションの溜まる回になってしまったようだ。

 そんななか、期待されていた「涼太のワインぶちまけシーン」はラストに登場。香子の家に泊まっていたはずの美都が書き置きを残していなくなったことを知り、「バカだね、みっちゃん」とつぶやく涼太。次の瞬間、抑えていた感情をぶちまけるかのように叫び声を上げ、狂ったように笑いながら飲んでいたワインのボトルを部屋じゅうに振りまいた。残念だったのは、期待していたほど迫力もなければ狂ってもいなかったこと。むしろ、「僕は別れないよ」「このピクルスおいしいね」と何事もなかったかのように振る舞う笑顔のほうがよっぽど怖い。このあたりが東出の演技の限界でもあり、持ち味でもあるということだろうか。とはいえ、物理的な修羅場よりも日常に潜む恐怖のほうが恐ろしいというのも事実。ここは、東出の演技はそれを表現していると好意的にとらえておきたい。

 部屋じゅうがカニの残骸で埋め尽くされたという有島の悪夢も話題になった。時間的にはわずかしか画面に映らなかったが、足の踏み場もないほど床いっぱいにカニの甲羅や脚が散乱したホラーチックな映像に「夢に出てきそう。あーこわいこわい」「こんなにホラーなカニづくしは初めて」「何このドラマ…カニ…」「とりあえず今日は一言で言えばカニだった」など、視聴者も大いに盛り上がった。

●有島の行動は誰もが予測不能

 妻の麗華(仲里依沙)がたびたび釘を刺してくるのに浮気をやめられない有島の優柔不断さも、変わらず視聴者からは突っ込みを受けまくっている。対する麗華が「私、好きなことしていいって言われたら、とりあえずあなたを今1人にしない」と有島に真顔で語る場面などは、身に覚えのない人でも思わず「怖っ」とつぶやいてしまいそうな、静かな迫力がある。ここまでくると、いくら浮気で気分が浮かれていたとしても、さすがにヤバいと思ってしばらくは自重するのが普通ではないかとも思うのだが、有島はその足ですぐに美都と逢瀬を重ねる。妻が知り合いに監視を頼んでいたり、探偵に依頼していたりする可能性を考えないのだろうか。

 有島はこれまで「美都は都合のいい遊び相手で、家庭が第一」という姿勢を守っていたように見えたが、今回はそれが、同列か逆転してしまったかのようにも見える。視聴者も「美都はああいう生き物だと思うしかないが、有島は本当に何考えているのかわからない」「大して好きでもない女との不倫にハマる有島はアホだよなあ」「有島の優柔不断さは何? もう何だかわけわかんない」「結局有島は誰が好きなの?」など、有島の行動に困惑気味。有島の行動が、今後のドラマの展開をより一層読めないものにしている。

「美都にはイライラするが、罰を受けるのを見届けるために観続けている」と明言する視聴者も少なくない今作。せっかく視聴率も上昇に転じたところで、ゲス不倫を繰り返す2人への涼太と麗華の復讐劇がもう少し明確に描かれると良いと思うが、果たしてどんな結末が用意されているのだろうか。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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