バーミヤン、飲み放題999円&餃子83円も!激ウマで想像超越のコスパ!

バーミヤン、飲み放題999円&餃子83円も!激ウマで想像超越のコスパ!

バーミヤンの飲み放題の様子

 お手頃な料金で仕事帰りに「ちょっと1杯飲みたい」……。こんなニーズに応えるかたちで、牛丼チェーン、ハンバーガーチェーン、コンビニエンスストア、持ち帰り弁当チェーンなど、さまざまな企業が相次いで参入している「ちょい飲み」。

 そんななかで、ちょい飲みできるファミリーレストランとして人気となっているのが、すかいらーくグループが運営する「バーミヤン」だ。

 バーミヤンは本格中華が手軽に楽しめるファミレスチェーンで、現在全国に331店舗を展開している。紹興酒や梅酒が100円(税抜き、以下同)で飲める上、平日14時から18時までの「ハッピーアワー」は生ビール1杯200円と破格の価格設計だ。ちょい飲みのニーズにハマる店として、「ファミレス以上、居酒屋未満」の新境地を開拓している。

 特に、東京、神奈川、千葉、埼玉の22店舗限定で実施している「アルコール飲み放題100分999円」は「お得すぎる!」とソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でも話題になるほど。なぜ、そんなに安いのか? コスパと満足度はどんなものなのか? 実際に「アルコール飲み放題100分999円」を行っている店舗を訪れて確かめてきた。

●紹興酒が激ウマ…焼酎のボトルキープも可能

 バーミヤン八王子駅北口店は、JR八王子駅から徒歩30秒ほどの好立地にある。118席ある広々した店内は、高齢者の夫婦、子連れの主婦、スーツを着たサラリーマン風の男性グループなど、さまざまな客層で賑わっている。

 メニューを開くと、まず目に飛び込んできたのが豊富なおつまみのラインナップ。すかいらーくマーケティング本部の吉田啓介さんによると、今年4月のグランドメニュー改訂を機に、おつまみをメニューの最終ページから1ページ目に移動させたという。これも、ちょい飲み需要の高まりを受けたものだろう。

 お目当ての「アルコール飲み放題100分999円」は、「ビール」「酎ハイ・サワー」「赤白ワイン」「紹興酒」「梅酒」「焼酎」「ハイボール」など10種類のアルコールのほかにドリンクバーも飲み放題になる。しかも、ビールの銘柄はキリンの生ビール「一番搾り」。これを聞いて、胸を躍らせる酒好きは少なくないはずだ。

 生ビールのジョッキは一般的な居酒屋なら500円前後するので、2杯飲めば元が取れてしまう計算になる。これは、かなりの高コストパフォーマンスといえるだろう。レモンサワーに生レモンがついているのもポイントが高い。

 筆者のおすすめは「赤ワインのオレンジジュース割り」。サングリアのような風味で飲みやすく、食前酒にもぴったりだ。ちなみに、バーミヤンでは飲み放題でなくても赤ワインが1杯100円と激安。ワインは有名酒造メーカーから仕入れているとのことで、品質も悪くない。

 中華ファミレスならではといえるのが、紹興酒だ。確かに、クセがないのでグイグイ飲めてしまう。ボトル入りの5年熟成の紹興酒(999円)は、より香り豊かで濃く、リピーターが絶えないという。

 また、あまり知られていないが、バーミヤンでは焼酎のボトルキープも可能だ。期間は2カ月。焼酎を割るのに使うドリンクバーは150円だが、この料金には氷も含まれており、店員に頼めばアイス・ペール(氷の入れ物)も貸し出してくれる。

●餃子と唐揚げでわかる、バーミヤンの本気度

 一方、おつまみはどうだろうか。プライベートでも月平均4回はバーミヤンで食事をするという吉田さんのおすすめは、煮玉子、メンマ、チャーシューの「おつまみ3種盛り」(299円)。自社で開発した醤油ベースの特製つけダレによって、しっかり味が染み込んでいるので、ビールに合いそうだ。

 一番人気は餃子で、こちらは6個で239円。これも破格のコスパといえる。皮がもっちりしていて、たっぷり詰まった餡は豚肉のコクとニラの風味がしっかりと感じられ、肉汁がジュワッとあふれてくる。正直、それほど期待していなかったのだが、質の高さに驚いた。

 ちなみに、バーミヤンに行くなら欠かせないのがスマートフォンアプリだ。お得なクーポンでドリンクやフードがさらに安くなる。運がよければ、前述の餃子も83円で食べることができるという。

 こちらも人気メニューの唐揚げは、製法や部位を見直し、今年春にリニューアル。もも肉、むね肉、ささみ鶏天による計 12種類のバリエーションが用意されている。イチオシは「サクサクしっとり塩麹のからあげ」(349円)だ。むね肉はパサパサしているイメージがあるが、この唐揚げはやわらかく、うまみがしっかりと伝わる。塩麹のシンプルな味わいはごまかしがきかないだけに、バーミヤンの本気度がわかる1品だ。

●激安&激ウマを実現する“バーミヤンの味の番人”

 これだけ食べて、100分間ひたすら飲んでも会計は税込み2036円。「これで採算が取れるのだろうか?」と心配になるが、激安の理由はファミレスチェーン大手ならではのスケールメリットに尽きるようだ。

「すかいらーくグループは全体で3000店ほどの飲食店を展開していますが、『仕入れ』『検査』『下ごしらえ』『物流』『調理』まで、一貫して自社がメインで担っており、徹底的に無駄のない管理をしています。この強みがあるからこそ、価格以上の価値を感じていただける商品の提供が可能になります」(吉田さん)

 価格のわりに味がいいのも、バーミヤンの特徴だ。実際に店舗を訪れた上での感想は、「安いけど価格通りの味」ではなく、「安いけどおいしい」だった。吉田さんによると、その理由は少数精鋭チームで商品開発を進めていることに加え、開発部門に所属する味のスペシャリスト「バーミヤンの味の番人」の存在が大きいという。

「そのスペシャリストとは、メニュー開発シェフの福島です。彼は舌に強みがあって、味にうるさい。さらに、他店で一度食べた料理の材料や調味料を見抜き、料理を再現するのが得意。『あそこのホイコーロ、おいしかったよね。こんな感じの味付けだったかな』と、同じような味を再現することができるんです」(同)

 ニーズに応えるメニュー開発が可能になったことで、バーミヤンではちょい飲み需要にもいち早く対応してきた。吉田さんは、「ちょい飲みのニーズに関しても、2014年からメニュー展開しています」という。

「当時から目指しているのは、時間と回数の『ちょっと』だけではなく、気持ちを含めた『ちょっと飲みたい』に応えること。『居酒屋に行くほどではないけど、食事をしながらお酒が飲めるなら1杯だけ飲もうかな』というようなシチュエーションに、バーミヤンは応えていきたい。ただし、あくまでレストランなので、食事を楽しんでいただき、そのついでにアルコールもどうですか、というご提案ができたらと考えています」(同)

 今回の「アルコール飲み放題100分999円」は、まだ“実験中”のため店舗限定だが、実験店以外の全店舗では、コース料理やしゃぶしゃぶ食べ放題に1299円で同じ内容の飲み放題を提供しているという。大手チェーンの強みを生かしたバーミヤンの仕掛けは、今後も安さと質の両方を求める消費者の期待を、いい意味で裏切ってくれそうだ。
(文=末吉陽子/ライター)

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