『カンナさーん!』、渡辺直美がただただウザい&暑っ苦しい…人間の許容限度超え

『カンナさーん!』、渡辺直美がただただウザい&暑っ苦しい…人間の許容限度超え

「Thinkstock」より

 今クール(7〜9月期)の連続テレビドラマ『カンナさーん!』(TBS系)の第1話が18日、放送された。

 河東カンナ(渡辺直美)はアパレルブランドに勤務しながら、一人息子の麗音(川原瑛都)、夫の礼(要潤)との家庭を守る“超ポジティブなスーパーママ”。外でも家庭でも常に元気で笑顔を絶やさないカンナだが、ある日、礼から浮気をしていると告白される。カンナは会社の上司、片岡美香(山口沙弥加)のアドバイスもあり、もし礼が素直に謝ってくれれば許す気持ちもあったが、両親を連れて家に来た礼は、カンナに向かって“浮気ではなく本気”であると告げる。ショックを受けたカンナは翌日、職場でも仕事が手につかず、慰める片岡や境川翔子(トリンドル玲奈)にキツく当たってしまう。

 さらに保育園では、その週の土曜日に園児の父親たちが主催する「パパフェス」に父親を連れて参加するように誘われ、カンナは戸惑う。カンナは礼に、麗音のために参加してくれるようにお願いするが、当日になりパパフェスが始まっても礼は姿を見せない。一旦は落ち込むカンナだが、麗音の父親役も務めると決意し、パパたちに混ざってドッジボールに参加して活躍し、パパたちから賛辞を受ける。

 その帰り道、カンナは麗音を乗せて自転車をこいでいると、事故で転倒してしまい、麗音はそのまま動かない。病院で異常はないと診断され、カンナは一旦麗音を病院に置いて雨の中、足を引きずったまま事故の現場へ自転車を取りに行くと、麗音から“SOS”の電話を受けた礼がカンナを助けに来る。「もしものことがあったら、戻ってきてくれるの?」と聞くカンナに、「当然だろ」と答える礼。一瞬、礼に心を許しそうになるが、カンナは決意し、「礼は自分で選んだ道で幸せになって。私は麗音と二人で幸せになるから。私と離婚してください」と強く宣言するところまでが、第1話では放送された。

●最大の難点は渡辺直美

 同ドラマが放送されるTBS火曜夜10時枠は、前クールの『あなたのことはそれほど』、さらにその前の『カルテット』『逃げるは恥だが役に立つ』と3作連続で、地味ながらも大人向けの意欲作が高評価を受け、根強いファンを獲得して話題を呼んできた。そのため、今クールの『カンナ』も期待を持って見た人が多かったのではないか。

 しかし、『カンナ』はそんな視聴者たちの期待を見事に裏切り、せっかく確立されつつあったTBS火曜夜10時枠というブランドを壊してしまったというのが、正直な感想である。静かで派手さはないものの視聴者に“考えさせる”前3作とは打って変わって、物語や人物設定も単調で、深みに欠ける点は否めない。

 さらに、カンナ役の渡辺が、ただただウルさくて、ウザくて、暑っ苦しい。家の中ではダンス調で家事をこなし、保育園でもダンスを披露し子どもたちの人気を集め、麗音を自転車に乗せて歌を歌いながら疾走したりと、常にハイテンション。そして後半では礼やその母親・柳子(斉藤由貴)に怒鳴り散らすシーンなどが目立ったのだが、人間の許容限度を超えるほどウルさくて、画面を見ていても圧迫感がハンパなく、息苦しい。このクソ暑い夏の夜に「勘弁してくださいよ……」という気分になり、生理的にまったく受け入れることができない。

 そんな渡辺のパワフルさが同ドラマの売りという面もあり、元気をもらう視聴者もいるのかもしれないが、私と同じような感想を抱いた視聴者は多いのではないか。

 いずれにせよ、せっかくブランドイメージが確立されつつあった同枠で、なぜこれまでとガラッと変わるトーンのドラマをTBSがつくったのかが、不思議でならないし、残念である。果たしてこのドラマは世間に受け入れられるのか、第1話の視聴率が気になるところである。
(文=米倉奈津子/ライター)

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