『セシルのもくろみ』、ネット騒然の真木の「ガリガリ」隠す衣装多用…実は役作りか

『セシルのもくろみ』、ネット騒然の真木の「ガリガリ」隠す衣装多用…実は役作りか

『セシルのもくろみ』公式サイトより

 女優の真木よう子が主演する連続ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の第2話が20日に放送され、視聴率は前回より0.6ポイント減の4.5%(関東地区平均、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。わずか5.1%という初回視聴率も想像以上に低かったが、せっかく興味を持った視聴者を初回でつなぎ止めることができなかったことが露わとなり、今後もさらなる苦戦が予想される。

 唯川恵の同名小説を原作としたこのドラマは、ファッション雑誌業界を舞台にさまざまな女性たちがぶつかりあいながら幸せを探していく物語。真木は、たまたまスカウトされて読者モデルとなり、成功の階段を駆け上がっていく主婦・宮地奈央を演じる。

 奈央は、ファッション誌「ヴァニティ」のカバーモデルを務めるハマユカこと浜口由華子(吉瀬美智子)に自宅に遊びに来ないかと誘われる。すっかり意気投合、服を何着かもらったことですっかり舞い上がり、ハマユカの行動を真似しはじめる。だが、そんな姿を見た編集部デスク・黒沢洵子(板谷由夏)に「宮地さんは宮地さんのままでいいんです」と叱責されてしまう。そんな時に聞いた夫の話をヒントに、表面的にハマユカの真似をするのではなく、近くから見ることで彼女の良さを学ぼうと考え、ハマユカの撮影現場に出向く。撮影が終わったハマユカに「勉強になりました」とあいさつすると、意外にも「私も」との答えが返ってくるのだった――という展開だった。

 盛り上がりに欠けた初回とはうって変わって、キャラクターもストーリーもかなり動き始めた観がある。演出担当(澤田鎌作)は初回と同じだったが、奈央のヤンキーさもだいぶ薄れ、かなり見やすくなってきた。真木のガリガリの手足を隠す衣装が多かったおかげで、絵的な痛々しさもそれほど感じずに済んだ。とは言え、ネット上に書き込まれた感想には「ガリガリに痩せすぎてて見てられない」「真木よう子がガリガリすぎてそっちばっかり気になってストーリー入ってこない」など、真木の激痩せに注目する内容がまだまだ多い。

 ただ、これについては今回、徳井義実演じるカリスマメークの安原トモが「無理なダイエットなんかしたら貧相になるだけだよ」と劇中でツッコミを入れていたため、第2話に関しては役作りとして成立していたといえる。今後はストーリーのなかで奈央がモデルとして上の段階に進むにつれ、真木本人も共演する伊藤歩や吉瀬美智子のような健康的な体型に戻すのがどうかが気になってしまいそうだ。というより、健康のためにぜひともそうしてもらいたい。

 ストーリーに関しては、女性の世界で繰り広げられるギスギスしたあれこれが描かれるのではないかという大方の予想をよそに、「レベル1の主人公が仲間たちと出会って成長する」という単純明快な少年マンガ的要素に寄せているようだ。これについては各視聴者の好みの問題だろうし、第2話を観た限りではその路線でもうまく回っていきそうな予感がする。一方で、リリー・フランキー演じる編集長が自分のお気に入りを重用する問題や副編集長(眞島秀和)と洵子の対立、副編集長に色目を使う新人主婦モデル・葵(佐藤江梨子)の存在など、今後燃え広がりそうな火種がいくつも散りばめられていて、おもしろくなりそうな要素は大いにある。

ドラマの鍵を握るのは、意外にも金子ノブアキ&徳井義実、2人の男性?

 一方で、奈央のマネジャー役として奔走する江里(伊藤歩)が酒に酔って前後不覚となり、フォトグラファー・航平(金子ノブアキ)と一夜を共にしたというエピソードは正直言ってあまり必要性がわからないが、翌日2人が交わした「セーフってことですか」「アウト」のやり取りはおもしろかった。これは、昨夜のことを覚えていない江里が「酔ってて覚えてませんが、昨晩私はセックスとかしてませんよね?」と尋ねたのに対し、「したよ」と答えたという意味の会話。毎日のように顔を合わせる仕事上の仲間に軽々しく手を出す航平の神経はちょっと疑ってしまうが、なぜか憎めない。

 金子は普段悪役が多いが、誰に対しても悪口や冷たい態度を取らず、モデルの良さを引き出そうとするフォトグラファー役はとても色気があり、意外な当たり役になりそうだ。奈央を見守るもう1人の男性・トモを演じる徳井についても、オネエっぽいしゃべりがコントそのものとの指摘がある一方、「一周回ってハマっている」との高評価も多い。女の世界を描くドラマであるだけに、「チームミヤジ」を自称するこの2人の男性が今後のドラマの良しあしを握るキーパーソンとなっていきそうだ。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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