430円のスタバ「ソイラテ」より90円のキッコーマン「豆乳シナモン」のほうが美味しい?

430円のスタバ「ソイラテ」より90円のキッコーマン「豆乳シナモン」のほうが美味しい?

キッコーマン飲料 豆乳飲料 シナモン(「Amazon HP」より)

 一時のブームで終わらず、今や日本のカフェシーンを牽引する存在となっているスターバックス コーヒー(スタバ)だが、そんなスタバの人気メニューについて少し前、インターネット上である情報が話題になっていた。

 それは、スタバの「ソイ チャイ ティー ラテ」とキッコーマンの「豆乳飲料 シナモン」の味が激似だというもの。さらにスタバの「ソイラテ」(240ml)はショートサイズでも430円(税別、以下同)するのに対して、キッコーマンの「豆乳シナモン」(200ml)は90円であるため、圧倒的に後者のほうがコスパが高いと話題になっていたのだ。

 スタバファンからすれば、スーパーやコンビニに陳列されている紙パックの豆乳シリーズと、本格カフェチェーンであるスタバのドリンクが同じクオリティーのわけがないと思うかもしれないが、ひとまず両者を飲み比べた一般人によるSNSのコメントを見てみよう。

「キッコーマンの豆乳シリーズの『シナモン』が、ス〇バのチャイティーラテにそっくりなおいしさだったので、チャイティーラテ好きなきみに伝えたい!ス〇バでチャイティーラテをソイミルクにしたらプラス50円で、最小のショートサイズでも430円になっちゃうけど、この豆乳は1本80円くらい。これは熱い」(原文ママ)

「スタバのチャイ好きだから、もうこのシナモン豆乳ロットで買うしかないのでは?」

 こんな具合に、キッコーマンの「豆乳飲料」を絶賛する声が多数挙がっているのである。SNSの書き込みは、決してスタバの「ソイラテ」をけなしているわけではなく、むしろ普段からスタバで「ソイラテ」を愛飲している人が、キッコーマンの「豆乳シナモン」の味のクオリティーの高さを称賛しているケースが、多いように見受けられるのだ。

●味だけなら両者遜色なし、プロは個人的にキッコーマン推し

 スタバ公式サイトの「チャイ ティー ラテ」商品ページには、「紅茶の味わいにスパイスを効かせたオリジナルシロップと、ミルクのバランスが絶妙に調和したティー ラテ」と書かれ、キッコーマン公式サイトの「豆乳シナモン」商品ページには、「女性に人気のシナモンをブレンドした豆乳飲料」と書かれている。そんな両者だが、果たして本当に「ソイラテ」の味のクオリティーに「豆乳シナモン」は近いのだろうか。

 プロの舌で判断してもらうべく、フードコーディネーター・フードアナリストとして活動するかたわら、コーヒーや紅茶の淹れ方などの講習会を行っている大谷和絵氏に、実際に両者を飲み比べて評価してもらった。

「まず『豆乳シナモン』を飲んだ率直な感想ですが、これはやられたな、と思うほどおいしかったです。私は、普段はあまり好んで豆乳飲料を飲まないタイプのため、少し不安もありましたが、その不安をいい意味で裏切られました。普通の豆乳は飲まなくても、この『豆乳シナモン』なら何度も飲みたくなります」(大谷氏)

 では、スタバの「ソイラテ」の味はどうだったのだろうか。

「スタバももちろんおいしかったのですが、結論を言うと両者に遜色はないと感じました。スパイス感という面では、スタバの『ソイラテ』のほうが強く感じましたが、そこは好みの問題でしょう。キッコーマンのほうは『豆乳シナモン』という名称ですが、シナモンの風味がすごく勝ってるというわけではなく、全体的にスパイス系のチャイのような味になっています。シナモンティーのような味ではなく、マサラチャイのようなスパイス感を味わえました。

 ただ、いずれにしても、純粋な味のクオリティー的には、ほぼ同等という印象。むしろ、私の個人的な好みかもしれませんが、値段などを考慮せずに味だけを単純比較しても、キッコーマンの『豆乳シナモン』に軍配が上がる気がしています。私自身、カフェを経営している身ですが、その完成度の高さにはかなり大きな衝撃を受けましたからね。ですから、『豆乳シナモン』は90円であの味が楽しめるというところに驚きですし、SNSなどの書き込みのとおり、相当コスパがいい商品だと思います」(同)

 余談だが、キッコーマンの「豆乳シナモン」はルイボスティー(ルイボス茶エキス)を使用しているノンカフェイン飲料のため、カフェイン摂取を気にする方にもおすすめだという。

●スタバをパクッたわけではなく企業努力による挑戦の結果

 さて、そもそもの話だが、キッコーマンはスタバの「ソイラテ」の味を意識して、「豆乳シナモン」を開発したのだろうか。

「いえ、私の予想ですが、おそらく偶然、味が似てしまっただけだと思います。キッコーマンの『豆乳飲料』シリーズはシナモン味に限らず、これまでにマロン味、チョコミント味、バニラアイス味、みたらし団子味など、バラエティに富んだラインナップを展開しています。ですから、そのなかのシナモン味がたまたま『ソイラテ』の味に近かったというだけのように感じます。要するに、キッコーマンの企業努力による挑戦の結果、スタバに勝るとも劣らない味に偶然たどり着いたということではないでしょうか」(同)

 スタバの価格は「スタバという空間で過ごす時間」「インスタ映え向きのビジュアル」といった、付加価値が付いているとも考えられる。だが、やはりシンプルに中身の飲み物だけで比べた場合、スタバと比較して「豆乳シナモン」が高コスパなのは間違いないようだ。この味を好み、毎日でも飲みたいと考えている方には、スタバよりもキッコーマンを選んだほうが、賢い選択となるだろう。
(文=昌谷大介/A4studio)

関連記事(外部サイト)