眞子さま、佳子さま、愛子さま――ファッションに見るそれぞれの“夏物語”

眞子さま、佳子さま、愛子さま――ファッションに見るそれぞれの“夏物語”

三井浜を散策される皇太子ご一家 ©JMPA

 今年の夏は、皇太子ご一家「再生」の時間だったと言えるのではないだろうか。夏のご静養中に、須崎御用邸(静岡県下田市)と那須御用邸(栃木県那須町)の両方で取材機会が設けられた。8月16日、皇太子ご一家は須崎御用邸にお着きになると、報道陣を前に、ご一家揃って須崎御用邸に隣接した三井浜を散策された。何より、雅子さまが実に嬉しそうな笑顔を見せられていたことが印象深い。

 実はこの日、伊豆急下田駅に到着した時点では、雅子さまは白いサッカー地に薄いグレーのラインが入ったストライプジャケットを羽織り、足元はブラックとホワイトのバイカラーパンプス。だが、海辺ではネイビーのカーディガンにホワイトのモカシンをお召しになっていた。愛子さま(16)は水色の襟付きワンピース、そして素足に白いサンダルを合わせられ、皇太子さまのシャツの色味まで、ブルー系で統一されるという演出も自然だった。

■愛子さまの「パンプス」デビュー

 愛子さまは、TPOに配慮されてのことか、私服でご両親の公務に同席されるような時は、ほとんどの場合、ナチュラルストッキングをお召しになっている。2015年7月、愛子さまは学習院女子中等科2年の夏休みを利用して、戦後70年の節目に「昭和館」(千代田区)を訪れられた。この時、愛子さまはおそらく初めて子供用のストラップ付きの革靴ではなく、パンプスをお履きになっていた。アイボリーの約3センチヒールのパンプスを合わせられるお姿から、長年取材を続けている記者として、しみじみとご成長を実感したものだ。愛子さまの場合、ご静養に際して駅頭などへお出ましになる時は、サンダルであってもストッキングをお召しになっていると思う。三井浜では素足にサンダルを合わせていらっしゃったようだから、プライベートに近いご様子が公開されたとも言えるだろう。

 8月25日からは、那須御用邸付属邸に滞在された皇太子ご一家。ある日の夕方、皇太子さまと愛子さまがお2人で、「那須テディベア・ミュージアム」にお出ましになった。閉館30分前にいらっしゃったため、一般客と一緒に鑑賞されたようだ。

■皇太子ご一家が抱えてこられた“問題”

 愛子さまは、夏休みにイギリスの名門・イートン校へ3週間の留学を経験されて、自信をつけて帰国されたように見える。ご出発の朝、報道陣に対し「行ってきます!」とおっしゃった明るい声は忘れがたい。雅子さまの病気療養や、愛子さまのご登校をめぐる問題などを抱えてこられた皇太子ご一家が、仲睦まじくお過ごしでいらっしゃるご様子が垣間見えることで、国民として少し安堵するような思いがある。

■対照的だった眞子さまと佳子さま

 一方、気になるのは秋篠宮家である。約1年前の9月3日に長女・眞子さま(26)と小室圭さん(26)の婚約内定記者会見が行われたが、今年2月6日には宮内庁から「結婚延期」が発表された。

 8月25日、都内で開かれた「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に臨席された眞子さまのお顔の色はすぐれないようだった。このコンテストには、紀子さまや佳子さまも出席されたことがあり、いつもブラックやネイビーのスーツをお召しになることで、手話をはっきりと見えるようにする効果を考えられているように思うのだが、眞子さまがお召しになったジャケットは大ぶりの襟つきで、光沢のあるシルクタフタのような素材だったため、どうしても柔らかさというよりは、やや堅苦しい雰囲気がにじみでていたように感じた。眞子さまの婚約内定者である小室圭さんがニューヨークのフォーダム大学へ留学してから早1カ月。「現在のままでは納采の儀は行えない」という秋篠宮ご夫妻のご意向が報じられるなど、婚約・結婚への道筋はいまだ不透明なままだ。ご自分の思いを軽々におっしゃることができない皇族方だからこそ、ファッションや何気ないお振る舞いから、国民に伝わるものがあるように思う。

 イギリス・リーズ大学の留学から帰国して間もない次女の佳子さま(23)は、これまで同様に華やかなオーラをまとって公務に臨まれた。9月2日、佳子さまは「つくば国際会議場」(茨城県つくば市)を訪れられ、世界各国の高校生たちがプログラミング技術を競う大会「国際情報オリンピック」の開会式に出席された。英語でのスピーチを披露され、留学経験をしっかりとアピールされた佳子さま。約1カ月前に「全日本高等学校馬術競技大会」開会式に出席された時よりも少しほっそりとされたようで、涙袋にキラキラの白いラインを入れる佳子さま流メイクもご健在のようだ。

 2014年9月、名古屋市での「子ども虐待防止世界会議」へ紀子さまと共に臨席された佳子さまは、淡いピンクのスーツ姿でお見えになり、オープニングセレモニーだけでなく、その後のレセプションパーティーにもお出になり、海外の研究者たちと何度もうなずきながらお話しをされていたことが思い出される。この日、オープニングセレモニーでの紀子さまのスピーチは日本語だった。

■秋篠宮ご姉妹のワイドパンツ

 久しぶりに秋篠宮ご姉妹そろっての私服姿を拝見したのは、長男・悠仁さま(12)のお誕生日に際して公表された映像だった。お2人ともとてもよく似たスタイルで、何をお召しになるか、相談してお決めになったのだろうか。眞子さまは、ご友人とお出かけになった箱根旅行でのサンダルをお履きになっているようで、ネイビーのワイドパンツにホワイトの“とろみシャツ”をイン。全体的にとてもエレガントな印象だ。佳子さまは、よりデザイン性の高いリボンが付いたハイウエストのワイドパンツに、ボーダーのトップスを合わせ、大学生らしいスタイルだった。
 

 これまで秋篠宮家では、お子様方の自主性を重んじたご教育をなさってきた。今、秋篠宮邸の中で、眞子さまはご家族とこれまでのように打ち解けた雰囲気でお話しなさることはなく、佳子さまとも小室圭さんの話題を避けておられるようだ。

雅子さまと紀子さまのこだわり

 皇太子ご一家と秋篠宮ご一家は、ファッションをめぐって、それぞれにこだわりがおありのようだ。雅子さまは海外ブランドを取り入れられているが、紀子さまは国産ブランドがお好みなのだという。また、雅子さまは15年目となる病気療養のためお出ましの機会が限られており、お召し物を新調することを遠慮なさっているようで、かつてお召しになっていたお洋服を再び拝見することも多い。

 例えば、8月5日に皇太子ご夫妻がそろって出席された「第100回全国高校野球選手権記念大会」の開会式でお召しになっていた淡いグレーのスーツは、1998年に石川県の「ふれあい昆虫館」を訪問された時のスーツの襟をホワイトにお直しされている。雅子さまの御髪にチョウチョが止まったシーンを覚えている人も多いのではないか。一方、紀子さまの場合は、海外訪問なども数多く経験され、スーツやドレスだけでなく、お着物などをその都度お作りになって、眞子さまや佳子さまがお召しになれるように、仕立て直されることもあるようだ。

 来年の2019年5月には、皇太子さまが新天皇として即位される。東宮侍従や東宮女官の増員が予定されており、秋篠宮家も皇太子と同格の皇嗣家として、職員の増員・宮邸の増築など、大きく環境が変化する。お代替わりを前に、天皇ご一家をめぐる体制が、徐々に変化の時を迎えている。愛子さま、そして眞子さまと佳子さま。3人の内親王がそれまでの日々をどうお過ごしになるのか、注目したい。

(佐藤 あさ子)

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