国民的英雄となった中国「反米の闘士」 妻と娘はNY在住、2億円の高級コンドミニアム暮らし

国民的英雄となった中国「反米の闘士」 妻と娘はNY在住、2億円の高級コンドミニアム暮らし

外交担当トップの楊氏 ©共同通信社

「米国には高いところから見下すようにして中国に物を言う資格はないし、中国人はその手には乗らない」

 ブリンケン米国務長官らに対して、反米感情をむき出しにした捨て台詞を吐いた楊潔?(ようけつち)・中国共産党政治局員(70)。3月18日に米アラスカ州で行われた米中外交トップ会談での発言を収録した動画の再生数は24億回超と驚異的な数字に上り、一躍、「反米の闘士」として国民的英雄となった。

 だが、在外中国人が閲覧するニュース情報サイトでは、一人娘の楊家楽さん(32)の“華麗な経歴”でもちきりだ。

 楊氏は2000年に駐米全権大使に任命された。香港誌「明鏡月刊」などによれば、それに伴い、彼女は米ワシントンにある私立のシドウェル・フレンズ・スクール高等部に入学する。卒業後は、名門エール大学に進んだ。問題は高校、大学ともに奨学金を得ており、その額は7年間で42万ドル(約4620万円)に上るとみられる点だ。

「シドウェルはニクソンをはじめ、クリントンやオバマなど歴代大統領の子弟が通った高校。中学まで北京で過ごした彼女が進学できたのは、父親が親中派のブッシュ元大統領父子とのコネがあったからではとの見方が専らです」(在米記者)

 20代の頃、イギリスに派遣され、バース大学などで学んだ楊氏は1975年の帰国後、外交部翻訳室に配属。“父ブッシュ”ことジョージ・H・W・ブッシュ氏が米国の駐北京連絡事務所長を終えた後の77年に訪中した際には通訳として陪席した。その後、外務次官、駐米全権大使に当時最年少で就任するなど順調に出世。そして、大使の任期を終えた04年に中国へ帰国すると、07年には外相に就任した。

■娘はマンハッタンの2億円の高級コンドミニアムに暮らす

 一方、娘は大学卒業後も、母の楽愛妹さんとアメリカ暮らしを続けているという。

「現在の住まいは、ニューヨークのマンハッタンにある高級コンドミニアムです。この住居は家楽さんの名義。価格は200万ドル(約2億1000万円)と言われ、購入したのは父の楊氏が外相だった時代です。購入資金の出どころや彼女がどんな仕事をしているのかは不明です」(同前)

 反米発言を繰り出しつつ、妻と娘が米国で優雅に暮らす。“両面派官僚”と罵られるのも致し方ないだろう。

 在米華人が語る。

「アメリカ通の楊氏と、日本通の王毅・国務委員兼外相(67)は反りが合わないのは中国でも有名な話。楊家の情報も王派からリークされているとみられます」

 来年秋の次期党大会を控え、権力闘争は激しさを増している。

(竹岡 亮/週刊文春 2021年4月15日号)

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