「人目につかないところで話そう」と誘われホテルで…14歳と16歳の保護少女に淫らな行為 横浜児相“わいせつ職員”の悪質手口

「人目につかないところで話そう」と誘われホテルで…14歳と16歳の保護少女に淫らな行為 横浜児相“わいせつ職員”の悪質手口

児相「猥褻職員」の悪質手口

「人目につかないところで話そう」と誘われホテルで…14歳と16歳の保護少女に淫らな行為 横浜児相“わいせつ職員”の悪質手口

横浜市中央児相

「職員だから変なことはしないと思った――」

 少女2人に淫らな行為をしたとして、神奈川県警は5月26日、横浜市中央児童相談所に勤める八木下海斗容疑者(23)を児童福祉法違反容疑、大野正人容疑者(27)を県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕。

 少女らは警察に対し、冒頭のように答えたという。

◆◆◆

 児童相談所(児相)は虐待などの事情を抱える17歳以下の子供を一時的に保護する「一時保護所」を持つ。被害者のA子さん(14・中学3年生)とB子さん(16・高校1年生)は入所した際、一時保護係の両容疑者と知り合っていた。

 そして退所後、八木下はA子さんと、大野はB子さんと連絡を取るようになる。

「A子さんは昨年の夏頃、八木下のSNSをフォローして会うようになった。やがて『人目につかないところで話そう』と誘われ、4月15日、横浜市内のラブホテルで性的な関係を持った」(全国紙社会部記者)

■「関係を壊したくなかった」断りきれなかった少女たち

 B子さんは退所後に児相を訪れた際、大野と再会して電話番号を渡された。

「そして、昨年10月30日にラブホテルで大野から体を触られるなど、猥褻な行為をされたのです」(同前)

 本来、職員と保護された児童は、連絡先を交換してはならないルール。だが児童は様々な悩みを抱えており、被害少女らも、職員なら親身に話を聞いてくれる、と安心していたという。

「少女らは性的関係になることは望んでいなかったが、『関係を壊したくなかった』と断りきれなかったようだ」(捜査関係者)

 4月下旬、大野とB子さんの関係を指摘する告発で発覚し、児相は県警へ相談。聞き取り調査をする中で、八木下とA子さんの関係も明るみに出たという。

■八木下容疑者は「女性を顔で選ぶタイプ」

 八木下は昨年4月、「社会福祉職」として横浜市に採用され、中央児童相談所に配属された。

 業務内容は、一時保護所で寝泊まりする児童らの学習や生活の支援。担当職員は同性が務めるが、日中の自由時間などは異性の職員とも交流を持つ。

 児相関係者が八木下について話す。

「あだ名は『ヤギピー』。気分屋で、機嫌が悪いと児童にも『おい!』って乱暴な言葉遣いになったりします。その一方で、タイプの女児がいると、自由時間にピッタリくっついて離れず、ずっと話している。女性を顔で選ぶタイプで、A子さんも目鼻立ちがハッキリした美人でした。交際していた職員の女性がいたのに、A子さん以外にも今年高校を卒業した子を口説こうとして拒否されていました」

 八木下は横浜市の地主の一族。1300平米超の土地に建つ豪邸で、祖母と母、姉の4人暮らしだ。川崎市内の私立大学へ進み、福祉を学んだ。2019年には川崎市の児相で、非常勤で働いた経験がある。

「明るい子。昔から野球好きでね。3年前にお父さんが亡くなって『おばあちゃんの面倒はみる』と言っていた。『いい職場に受かってよかった』と喜んでいたのに……」(近隣住民)

 八木下の祖母は、取材にこう心境を吐露した。

「昔から素直に言うことを聞く真面目な子だったんです。なぜ今回の件が起こったのかわからない」

■大野容疑者がB子さんに送っていたSNSのメッセージ

 一方の大野は、18年4月に児相に採用された。茅ケ崎市で育ち、大学卒業後に保育士として勤務後、転職してきたという。

「ルールに厳しいタイプで、他の職員が児童とくっついていたりすると注意していた。勤務態度は真面目で、今回の逮捕には驚きました」(別の児相関係者)

 大野には妻と娘がいる。

「『中学時代から付き合っていた初恋の同級生と結婚した』と話していて、職場では2歳の娘さんの写真が貼られたマグカップを使っていた」(同前)

 ところが、大野がB子さんに送っていたSNSのメッセージは“真面目”とは真逆のものだった。B子さんの友人が証言する。

「ハンドルネームは『トゥーン』。大野はB子に猥褻なことをした後、『押し倒した時の事思い出したりして3時くらいまで起きてたわ笑』とか『ずっと耳責めてられるわ、何時間でもいけるな笑』などとメッセージを送った。B子は今、精神的なショックで通院しています」

■両容疑者が受けた研修は2週間

 中央児相の深見和夫副所長は、「週刊文春」の取材に、

「(児童との接触を控えるという)明確なルールづけが弱かったと反省しています。市で検証委員会を作り、外部にも意見を聞く形で動いています」

 今回、警察の調べに容疑を認めているという両容疑者。中央児相に赴任後、受けた研修は2週間だった。児童虐待の増加に伴い児相は人材不足に陥っているが、19年7月、福岡市の児相職員が、女子中学生に猥褻行為をしたとして逮捕。その翌月には仙台市でも同様の事件が発生している。

 人材の「質」こそ重要なのは言うまでもない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年6月10日号)

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