愛子さま“長期欠席”の真相 血圧と血糖値は下がり体重5キロ減に至った原因は〈かつては“税金泥棒”という心ない声が…〉

愛子さま“長期欠席”の真相 血圧と血糖値は下がり体重5キロ減に至った原因は〈かつては“税金泥棒”という心ない声が…〉

12月5日、上皇ご夫妻にあいさつをされた愛子さま ©JMPA

 12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまがご成年の日を迎えられました。これまでのお歩みを振り返り、ジャーナリスト・友納尚子氏の「愛子さま長期欠席とダイエットの真相」(「文藝春秋」2017年1月号)を特別に全文公開します。(全2回の1回目/ 後編 に続く)

(※年齢、日付、呼称などは掲載当時のまま)

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■雅子さまのご活動が目立ちはじめた

 2003年から療養生活に入っている雅子妃殿下は、2016年に入ってから、目覚ましいご回復ぶりをみせていた。

 雅子妃のご活動が目立ちはじめたのは4月のこと。神武天皇没後2600年の式年祭に天皇皇后両陛下が参拝されるため、皇太子殿下とともに名代として、宮中三殿で皇霊殿の儀に臨まれた。雅子妃が宮中に足を踏み入れられたのは、実に7年ぶりだった。細かい取り決めに則って執り行う宮中祭祀は、雅子妃にとって、とりわけ緊張を強いられるものとされていたが、無事にお役目を果たされたという。

 普段の公務も、一部のみに限ったご出席があるものの、回数自体は増えており、俗に「八大行啓」(現在は7つに減っている)と呼ばれる重要行事にもいくつかご臨席されるようになった。これは両陛下から引き継がれた公務が主であり、16年6月には、そのひとつである「みどりの愛護」のつどいに7年ぶりにご出席された。千葉という近県ではあったが、地方での公務は8カ月ぶり。「八大行啓」では、続く7月にも、37度を超える猛暑日のなか、日本赤十字社の名誉副総裁として、「献血運動推進全国大会」にご出席された。これは療養生活に入られてから初のご臨席であり、13年ぶりに壇上から和やかな笑顔で拍手を贈られていた姿が印象的だった。

「雅子さまにとって、16年は八大行啓の半分にご出席されることが目標でした。また、15年秋と16年春の園遊会にご出席されましたが、招待客との歓談時間は5分ほど。16年11月に予定されていた秋の園遊会で、歓談時間をさらに延ばせるか、周囲も期待していたのです」(東宮職関係者)

■期待が高まる雅子さまの復帰

 外へのお出ましだけでなく、東宮御所内での公務にも同様に変化がみられていた。官庁などの人事異動者から挨拶を受ける「会釈」、赴任してきた大使などとの「接見」も、今までは1日に1回のみのご出席だったが、2回こなされる日もあった。加えて、公務の合間に展覧会や音楽会などにおでかけになる「ご覧」の数も増えていたのである。

 以前とは比べようもないほどお出ましになられる雅子妃に対して、宮内庁関係者から「急ぎすぎるのは、かえって後のご体調にさわりがあるのでは」と心配する声が洩れるほどだったという

「雅子さまは、むしろ精神的に安定し、ご体調がいいからこそ、出来る限りのことをなさりたいというご心境だったようです」(前出・東宮職関係者)

 秋には前に述べた園遊会のほか、「八大行啓」のひとつである「全国農業担い手サミット」なども控えている。雅子妃のご公務へのさらなる復帰を周囲が期待するなか、思いがけない事態が起きた――。

■6週間にわたる愛子さまの長期欠席

 学習院女子中等科に通われる愛子内親王の長期欠席である。9月26日から11月7日まで、欠席は実に6週間にも及んだが、9月30日の定例会見で、小田野展丈東宮大夫は、次のように説明していた。

「夏休みの宿題の提出やテストでお忙しくしている。運動会の練習も始業前、昼、夕と参加されてお疲れが出たのでは。侍医は『休養が必要で、十分お疲れを取るように』とアドバイスしている」

 そして、愛子さまの具体的な症状として、「ふらつきと、胃腸の調子が悪い」と明かした。

 愛子さまの異変に気づいたのは、雅子妃だった。

 9月下旬、学校から車で東宮御所にお帰りになられた愛子さまが、公務から戻られたばかりの雅子妃に、つぶやくように訴えた。

「疲れた。身体がだるい……」

 雅子妃は、季節の変わり目でもあり、まず風邪ではないかと思われたようだ。だが、熱はない。東宮大夫が会見で語ったように、10月1日の運動会を目前にして、毎日の練習で疲れたのだろうと思われたという。

 普段の愛子さまなら、帰宅されると真っ先に2階の自室に上がられ、私服に着替えるのだが、この日はリビングのソファなどでうなだれるばかり。見かねた雅子妃が注意すると、ようやく鞄を抱えて2階に向かわれた。

■愛子さまの体調不良の原因

 ところが、雅子妃が安堵したのも、つかの間。愛子さまは夕食の時間になっても、なかなかダイニングに降りてこられなかった。いつものように、ご一家で食事をともにしようと、皇太子と雅子妃は待っていたが、愛子さまが降りてこられたのは、午後8時を過ぎたころだったという。しかも、テーブルにはつかれたものの、愛子さまが食事に箸をつけることはなかったそうだ。

 翌日になっても、愛子さまのお疲れは回復しないまま。身体のだるさを引きずりながらも、この日はいつものように登校し、運動会の練習にも取り組まれていたという。愛子さま自身、運動されているときに疲れているという自覚はなかったとされるが、すでに体力はかなり低下していたようだ。

 結論を先に言ってしまえば、愛子さまが9月上旬から始められた「食事のコントロール」が体調不良の原因だった。だが、それは後に判明したことである。

 雅子妃は、2学期に入ってから愛子さまの食が急に細くなったことを、気にかけられていた。食欲の不振が、単なる疲労からなのか、なんらかのストレスによるものなのか、原因は判然としなかった。これまでと同じ量を召し上がると、愛子さまが「気持ち悪くなる」とおっしゃるため、雅子妃は大膳課(調理を担当する東宮職の部署)に、少しの量でも栄養のあるメニューにしてほしいと要望されていたそうだ。

■起きてしまった決定的な異変

 異変の兆候は、食事ばかりではなかった。10月18日から始まる中間テストの準備においても、愛子さまは集中力に欠ける様子が見受けられたという。そもそも、愛子さまは勉強することがお好きだ。中学に入られたばかりの頃、中学受験をして入学してきた外部生に、皇族として負けられないという思いから、深夜まで机に向かっていたこともあったといわれたほどである。ところが、途中で疲れてしまい、寝入ってしまうこともしばしばあったそうだ。

 こうした愛子さまの食欲や気力の減退ぶりを見た雅子妃は、学校で何かあったのではないか、と不安がよぎったという。

 というのも、愛子さまが初等科2年から3年にかけて、同級生の乱暴な振る舞いが原因で、不登校になってしまったことがあったからだ。そのときは、学校へ行きたがらない愛子さまに、雅子妃が付き添いを2年近くにわたってなさっていた。しかし、今回は学校側からトラブルがあったという報告はない。むしろ、愛子さまからは、仲の良いお友だちの話を聞かされていたし、運動会などの学校行事も意欲的に取り組んで、楽しみにしているようだった。

 学校を欠席する前日の9月25日、愛子さまは皇太子ご夫妻と「日本臨床獣医学フォーラム」に私的に出席された。動物好きな愛子さまは、会場で犬たちと触れ合い、終始笑顔で過ごされていた。その帰り道、愛子さまの気持ちがほぐれていることを感じた雅子妃は、それとなく食欲不振の理由を尋ねてみたという。しかし、愛子さまの答えは、はっきりしない。そうした娘の態度を見て、雅子妃は、しばらく様子を見守ることにしたのだという。

 ところが、翌26日の朝、決定的な異変が起きてしまった。起床した愛子さまが立ち上がったところ、軽いめまいを感じられ、2階から階段を降りる途中にも、ふらつきを覚えられたという。雅子妃はすぐさま侍医に連絡を取られ、早々に愛子さまの学校欠席が決まった。

■血圧と血糖値が低下、体重は5キロ減っていた

 楽しみにされていた運動会も欠席となり、10月6日に愛子さまは、雅子妃に付き添われて、宮内庁病院で検査を受けられた。血圧と血糖値が標準値よりも低下しており、体重も5キロほど減っていたという。検査と問診の結果から、ご疲労は「過剰な食事のコントロール」が原因だと診断されたが、それほど心配はないということだった。

 そもそもなぜ、愛子さまは独自で食事を制限するようになったのだろうか。きっかけは夏休みにあった。

 愛子さまが夏休みに入られると、雅子妃のご体調の回復もあり、ご家族でのお出ましが例年以上に増え、注目を浴びる機会も多くなった。

■愛子さまの戸惑いと喜び

 たとえば7月21日。奈良県橿原市の神武天皇山陵を参拝するため、ご一家が橿原神宮前駅に到着されると、出迎えた人たちから大きな歓声が上がった。

「愛子さま〜」

「清楚ねぇ」

「可愛らしい!」

 愛子さまは、ご静養の行き帰りの際に受ける歓声よりも大きな反応と報道のカメラの数に戸惑われたようだ。淡い水色のワンピースをお召しになった愛子さまは、はにかみながらも笑顔で手を振られていた。

 愛子さまを実際に初めて見たという主婦は、その感激をこう語る。

「これまで映像で見た愛子さまは、まだ幼いイメージしかありませんでしたが、背がスラリと高くて、手足も長い。笑顔で何度も軽く頭を下げてお手ふりをしていた姿は、人柄が出ているようで好感が持てました」

 実際、愛子さまは中学に入られてから、身長が5センチ以上も伸び、163センチになられた。

 翌日は京都御所を訪問されたが、沿道からの歓声に、愛子さまはまだ戸惑いを覚えつつも、喜ばれている様子だったという。

■“山ガール”スタイルが巷で話題に

「雅子さまのお出ましの回数が少ない時は、沿道から『税金泥棒』などと心無い声が上がることもあったようです。愛子さまに対しても、不躾な感じの視線が投げかけられたこともありました。幼い愛子さまでも不穏な空気を感じてこられたのでしょう。ところが、橿原神宮前駅の沿道に集まった人たちから、温かい言葉が投げかけられたので、嬉しかったのではないでしょうか」(前出・東宮職関係者)

 7月26日に国立新美術館で「ルノワール展」を鑑賞され、8月1日には皇太子が深い関心を抱かれる「水」がテーマの「水を考えるつどい」にご一家で出席された。皇太子は水色のネクタイ、雅子妃は水色のツーピース、愛子さまも襟ぐりや袖に花柄のスティッチがあしらわれた、薄いブルーのワンピースという、ご一家で合わせた夏らしい爽やかな装いだった。

 8月3日にも、ご一家で沖縄県と北海道から派遣された小中学生の豆記者と東宮御所で面会されると、10日から11日にかけて、愛子さまは初めて地方公務に同行された。長野で開催された「『山の日』記念全国大会」の式典にご臨席された両殿下と一緒に、上高地では山登りもされた。ご家族お揃いで、チェック柄のネルシャツ姿という装いは、こぞってメディアが取り上げ、とりわけ愛子さまの“山ガール”スタイルは、巷で話題となった。

 また須崎と那須の御用邸にも計3回お出かけになり、その度にご一家の映像がメディアで紹介された。

( 後編 に続く)

「痩せた!痩せた!」仲良しの同級生から褒められた愛子さまは頑なに食べることを拒まれ…〈夕食を減らし炭水化物抜きダイエットを〉 へ続く

(友納 尚子/文藝春秋 2017年1月号)

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