進化系ボールペン・多機能ケース・自立するボード…文具ソムリエール・菅未里が選ぶ「新生活“必ず役に立つ文房具”ベスト10」

進化系ボールペン・多機能ケース・自立するボード…文具ソムリエール・菅未里が選ぶ「新生活“必ず役に立つ文房具”ベスト10」

©文藝春秋 撮影・上田康太郎

「文具にかける金額は年間200万円」「自宅には段ボール200箱分の文具」海外でも活躍する“文具マニア”がハマった“沼”への入り口 から続く

 ペンやノート、ハサミ、電卓……。新生活を迎えるこの時期、子供から大人まで暮らしに欠かせない文具。数えきれないほどの文具の中で、どのアイテムが役に立つのか――。

 国内外の文具のトレンドに精通し、商品企画や執筆、テレビや雑誌への出演など、文具の魅力を発信している文具ソムリエールの菅未里さんに、「新生活“必ず役に立つ文房具”ベスト10」を選んでもらった。(全2回の2回目/ 前編を読む )

◆ ◆ ◆

■10位「オルファ マグネタッチ」(オープン価格)

 中央部をスライドさせると刃が出る小型のカッター。後ろにマグネットが入っており、冷蔵庫に貼り付けることが可能。

「これがめちゃくちゃ使いやすくて、カッターでちょっとだけ開けることができるんです。例えば、朝慌ててシリアルの袋を手で開けようとして、勢い余って中身を散らかしてしまうことって1度はあると思うのですが、これがあれば、袋を少しだけ開けられるので、何かを散らすっていう事故が起きないんです!

 1回使うと、本当にこれ無しの生活は無理になります。新生活で朝慌てて支度することもあると思いますので、そういう時に是非使っていただきたいアイテムです」

■9位「シヤチハタ ふりがな印」2150円(税別)

 ふりがな付きのハンコ。

「これは難読苗字の方のためのハンコなんです。読みづらい苗字の方お名前の方っていらっしゃいますよね。そんな方にオススメなのですが、例えば、名刺の端っこにこのハンコを押しておくと読み方がすぐにわかるんです。

 私の場合はフルネームが漢字3文字なので全部「かんみさと」とふりがなをフルネームで入れていますが、苗字だけでもいいですし、インクの色なども選ぶことができます。なかなか正しく読んでもらえない、または読み方がたくさんある苗字の方には重宝するアイテムです」

■8位「3M ポスト・イット?? 強粘着 ポップアップ ディスペンサー」1200円(税別)

 ポップアップ型の付箋。

「付箋を使う時、だいたい皆さん両手を使ってはがしますよね。でもこの商品は片手でいけるんです。なので、電話をしている時に1枚ピッと出してメモすることができるので、すごく楽です。下から押し上げるような形になっているので、付箋が埋もれていくこともありませんし、詰め替え用も販売されているので、ずっと使い続けることができます。

 そして、重要なのが“強粘着”です。パソコンのディスプレイの端にメモを貼ったりすることってあると思うのですが、普通の付箋だと落ちてきちゃうんですよね。これは強粘着なので、落ちないんです。でも剥がす時は綺麗に剥がせるので、オススメです」

■7位「コクヨ サードフィールド スタンドツールポーチ」4000円(税別)

 サイドの固定ベルトを留めると自立する、モバイルツール用ポーチ。

「文房具はもちろん、マウスや充電器も入れられるポーチなのですが、自立してガバッと開けられ、中身が見やすく取り出しやすいのでとっても便利です。さらに良いポイントは、小分けのポケットが付いていて、目薬とかお薬も入れられるようになっているんです。中身が見えにくいメッシュ素材というのも嬉しいですよね。

 あとは、開口部にスマートフォンを縦にも横にも置けるようになっています。例えば、スマートフォンを立てかけてリモート会議もできますし、動画を見る時なんかにも便利ですね。大容量なんですけど、スリムなデザインなのでカバンに入れても嵩張らないのもポイントが高いです」

■6位「ナカバヤシ スタンドクリップボード」820円(税別)

 二つ折りカバーを折り返すとスタンドタイプに変形するクリップボード。

「カバーを本体の切り込みにパチッとはめるだけで自立するのですが、すごくシンプルな作りで安定しているので、ガタついたりしないんです。自立するクリップボードの何がいいかというと、書類を見ながらパソコンの打ち込み作業ができることなんです。

 通常だと書類を平置きして、のぞき込みながら打ち込むと思うんですけど、このクリップボードは自立するので、モニターと同じ目線の高さになって視線の横移動だけで打ち込みができます。首とか肩とかお疲れの方もいらっしゃると思いますが、これを使えば打ち込み作業がとっても楽になりますよ」

■5位「オルファ カイコーン」(オープン価格)

 刃に指が触れにくい開梱用カッター。

「段ボールを開ける時にハサミやカッターを使うと、荷物の中身を傷つけてしまったり、滑って指を切ってしまうリスクがありますよね。カイコーンは刃が全体に露出していないので、安心安全に段ボールを開けることができます。段ボールを開けるだけじゃなくて、例えば薄いフィルムを切ったり、段ボールに貼ってある宛名のシールを剥がしたり、ペットボトルのラベルを切ったり用途も多いんです。

 オープン価格なので店舗によって違いますが、だいたい200円前後くらいで購入できます。安いので、いくつか買って玄関用やキッチン用みたいに使い分けてもいいと思います。本体に大きな輪っかがあるので、どこかにひっかけておくこともできます。よく通販を利用される方や引越しをされる方も、これがあれば超役立ちます。私もストックしていますし、配り歩いています(笑)」

■4位「キングジム カキコホルダー」210円(税別)

 アーチ型のフラップにより、ホルダーに入れたまま書類に書き込むことができる。

「よくあるペラペラなクリアファイルだと、カバンの中に入れた時にクリアファイルごと書類を折ってしまうことってあると思うのですが、カキコホルダーのシートは固いんです。なので、書類を入れて折れることはまずないので、大事な書類を綺麗な状態で持ち運ぶことができます。

 そして、ホルダーの上下に書類を挟み込めるベロ(フラップ)が付いているので、ここに紙を挟み込めば、簡易的なクリップボードにもなります。例えば、机が無いところで何かメモしなきゃいけない時にこれがあれば立ったままでも書き込むことができるので、とっても便利なんです。 

 さらにペンホルダーも付いているので、ペンも同時に持ち運ぶことができます。他にも書類を入れやすいように段差があったり、下敷き代わりにも使えたり……。シンプルに見えてとても高機能で計算し尽くされているホルダーなので、是非使っていただきたいです」

■3位「ミドリ リングメモ パッと」320円(税別)

 左側面のみ糊付け加工されたリングノート。

「急いでメモを取る時、最新ページになかなか行き着かなくて困ることってあると思うのですが、この商品は一瞬で最新ページが開けるんです。左側面だけが糊付けされているので、記入する時は1枚ずつ剥がして書き込んでいくんですね。すると、未使用のページは糊付けされたままなのでひとまとめになっているんです。なので、くるっと手首を返すだけで最新ページがパッと開けるようになっています。

 忙しい方やメモをたくさん取る新人の方には本当にオススメです。見た目もシンプルでとてもいいので、会社が買って社員の方に配ってほしいくらい(笑)。それくらい便利です」

■2位「三菱鉛筆 ジェットストリーム 新3色ボールペン」500円(税別)

 黒色のノックのみ、後端部分に配置した3色ボールペン。

「3色ボールペンって通常、赤・青・黒ってすべて同じ高さの位置にスライドさせるバーがありますよね。なので、黒を出そうと思ったのに、赤を出しちゃったり、青を出しちゃったり……。でもこのボールペンだと、黒は上からのノック、その他の2色はスライド式にしているので、色の出し間違いがなくなります。

 さらに、3色ボールペンで黒のインクだけ先に無くなることが多いと思うのですが、この商品は黒インクだけ約70%の増量タイプなんですよ。なので、リフィルの取り替えを頻繁に行わなくても大丈夫なんです。3色ボールペンであるあるの、“色の出し間違え”“黒インクが先に無くなる”という、2つの問題を解決してくれる、ありそうで無かったスグレモノの3色ボールペンです」

■1位「J.Note ライブポッド?小物収納ケース」3500円(税別)

 ケースの背面に磁石と滑り止めが付いている小物収納ケース。譜面台などの支柱に挟んで使用することができる。

「もともとはミュージシャンのためのツールケースで、散らかりがちなペンや付箋、消しゴムなどを入れて、譜面台に挟んで使用することができるんですね。ただ、ミュージシャンの方じゃなく、一般の方にもすごく便利なケースなんですよ。

 自立するペンケースとしても使えますし、滑り止めが効いているので、机の上で手が当たってもケースが落ちにくいのも特徴です。マグネットが入っているので、冷蔵庫に貼っても大丈夫ですし、お仕事場の引き出しにペタッとくっつけることもできるんです。さらに、スマートフォンも収納可能です。

 他にもショルダーバッグの紐の部分に挟んだり、アウトドアでテントの紐や支柱に挟んで工具入れにすることもできたり、本当にいろんなところで使えるので、ペンケースや何か小物入れを探している方は是非使っていただきたいです」

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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