池上彰氏が解説する「2019年衆参同時選挙と33年前の大勝」

池上彰氏が解説する「2019年衆参同時選挙と33年前の大勝」

安倍晋三首相 ©getty

 池上彰さんの連載「WEB?悪魔の辞典」では、政治や時事問題に関する用語を池上さん流の鋭い風刺を交えて解説します!

■【衆参同時選挙・しゅうさんどうじせんきょ】

 与党が選挙に勝つために断行するウルトラC。

■【池上さんの解説】

 2018年に行われた沖縄県知事選挙で、与党が推した候補が敗れました。野党がまとまると、与党は負けてしまう。おそらく安倍晋三総理の脳裏には2019年夏の参議院選挙のことがよぎったことでしょう。

 もし参議院選挙で与党が敗れるようなことがあれば、安倍総理の権力は大きく削がれます。せっかく自民党総裁の任期を延長したのに、これでは意味がありません。

 きっと、衆参同時選挙の実施という誘惑に駆られているのではないでしょうか。

 参議院選挙だけなら各地の選挙区で野党共闘が実現します。でも、衆議院総選挙を同時に実施すれば、野党もそれぞれ候補を立て、乱戦となって、共闘の話など雲散霧消します。

 1986年、中曽根康弘内閣は、衆参同時選挙に踏み切り、大勝しました。安倍総理も、当時の状況を見直しているのではないでしょうか。

(池上 彰)

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