“業界人”が集まる《東京サウナ》の実態「コロナ禍以降、深夜の社交場になっている」SnowMan、LDH、キングカズ、優里、Kemio…

“業界人”が集まる《東京サウナ》の実態「コロナ禍以降、深夜の社交場になっている」SnowMan、LDH、キングカズ、優里、Kemio…

webサイト「サウナイキタイ」

 いまサウナが全国で大ブームを巻き起こしている。

「サウナ好きによるSNSでの発信による影響が大きいでしょうね。影響力のある経営者らが日々サウナに通っている姿を投稿し、それを見た若者たちがサウナに通い始めました。

 2017年にはWEBサイト『サウナイキタイ』も誕生しています。このサイトは、全国各地のサウナがある施設の情報が検索できるデータベースなのですが、デザインがおしゃれなんですよ。『サウナイキタイ』というカタカナロゴ自体が若者に刺さっていて、携帯の裏側にロゴのシールを貼っている若者も多いですよ」(サウナ事業関係者)

■人気に更に火がついたきっかけはドラマ「サ道」

 2019年には、原田泰造主演のテレビドラマ「サ道」(テレビ東京系)が放映され、ブームに更に火がついた。

「実際にあるサウナ施設の特徴や魅力を分かりやすく紹介しているのが特徴で、ドラマ『孤独のグルメ』のサウナ版といったところでしょうか。 “ととのう”というフレーズも、このドラマによって一般化しました。“ととのう”というのは、サウナから出た後に水風呂へ入り、外気浴で体を休めることで得られる『頭がスッキリして多幸感に満ちた感覚』のことです」(同前)

 数年前までは“オッサン”のイメージがあったサウナだが、いまでは若者世代がこぞってサウナに集まり、都内の人気施設では行列ができることもある。一口にサウナといってもその業態は、昔ながらのサウナから、水着を着用して男女で入れるエンタメ色の強い施設、高級会員制サウナまで様々だ。

 こうしたブームに敏いのが「業界関係者」だ。テレビ局員や芸能事務所関係者、そして芸能人らが夜な夜な都内のいくつかのサウナに集まり、さながら“深夜の社交場”と化しているのだ。

 こうなった理由のひとつに新型コロナの影響があるという。

「コロナ禍以前は朝まで飲んで人脈を広げる、というのが日常でした。都内に業界関係者がよく集まる飲食店があり、そこでは新しい事業や企画についての話し合いが、毎夜のように酒を交えて進められていたんです。それがコロナ禍でやりにくくなってしまった。テレビ局員や芸能事務所の社員は会社から『会食の自粛』のお達しが出ましたし、芸能人も深夜まで飲んで騒いでいれば報じられてしまう。そんな人たちの一部が2次会や3次会の場として、コロナ禍でも深夜まで開いていたサウナに行くようになったんですよ」(同前)

■華やかな社交場になっている老舗サウナ『X』

 しかし、以前から芸能人らが飲んだ後にも利用するスパ施設はあった。

「都内の高級スパ『A』ですね。“芸能界のドン”であるバーニング周防郁雄社長はじめ、芸能界にはたくさんの常連がいますよ。昼過ぎから早朝にかけて営業しているので、飲んだ後に行く人も多い。2018年にはONE OK ROCKのTakaと浅田舞が深夜デートをしているところを『週刊文春』(2018年4月19日号)に報じられたのも『A』じゃないかな。

 ですが『A』は溶岩浴やオイルマッサージなどができるのですが、中で知人と話すという感じではないんですよね。1人で疲れを癒したり、もしくは個室に入ってカップルで楽しんだりという感じでしょうか。2次会使いとしてはサウナのほうが断然使い勝手がいい」(芸能事務所関係者)

 あるテレビ局員は「聞かれたくない話はサウナでするなんていう人もいるくらいです」とも語っている。都内のサウナはいまや“華やかな社交場”と化しているのだ。

「サウナに食堂が併設されていることも多く、サウナ上がりに飲食もできますから。ある老舗サウナは“豚キムチ定食”がうまいと有名ですよ。2750円と定食としてはかなり強気の値段ですが、一度食べるとクセになる。LDHの所属タレントや社員にはサウナーが多いのですが、彼らの間でもこのサウナの豚キムチが評判になっていました」(同前)

■サウナで生まれたLDHのコラボプロジェクト

 特にLDHのサウナ好きと言えば、EXILEのSHOKICHI(36)だろう。SHOKICHIは2019年5月11日、「UDAGAWA BASE生放送特番」(AbemaTV)に出演した際、「週5で行ってます。サウナだけじゃなく風呂が好きなんで、お風呂に行くって感じです。昨日も行って来ましたから」とサウナー宣言をしている。

「都内のある老舗サウナにはLDHのタレントがよく来ていますが、中でもSHOKICHIさんはよく見かけますね。LDHは肉体美を誇るタレントばかりですが、なかでもSHOKICHIさんはいつも体が仕上がっているイメージがあります。サウナに入りながら体をマッサージしていて、プロだなと思いましたよ。あとは三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのELLYさん(34)もよくみかけます」(前出のテレビ局員) 

 2020年7月24日、SHOKICHIとCrazyBoy(ELLYのソロ名義)のコラボプロジェクト「KING&KING」始動の記者会見でも、2人は「ぜひ何か一緒にやれたらいいなと、サウナで初めて言った」と明かしている。

 前出の芸能事務所関係者が語る。

「芸能人だけでなく芸能関係会社の幹部らもよく通うサウナもあります。私もサウナで別事務所の社長をお見かけして、その後に食堂で一杯、なんていうこともありました。そういうところでした仕事の話は盛り上がることが多いんですよ」

■SnowMan、優里、そしてあの人気YouTuberも

 同じ事務所のタレント同士だと“裸の付き合い”もしやすいのかもしれない。今を時めくアイドルたちも、サウナに通っていた。

 2021年4月22日、「文春オンライン」が ジャニーズの人気グループSnowManの渡辺翔太(29)と向井康二(27)がサウナへ行っているところを報じている 。当時、その場に偶然居合わせた芸能事務所関係者はこう語っている。

「渡辺さんはマイシャンプーやリンス、化粧水など多くの美容グッズを持ち込んでいました。男性だと洗髪などにあまり時間を取られるイメージはないですが、渡辺さんたちは10分以上身体のケアをしていましたよ。渡辺さんはSnowManの美容担当ですから。こうしてグループ全体の美意識が上がっていっているんでしょうかね」

 歌手の優里(28)も目撃されている。

「昨年10月、知り合いの方と複数でサウナに来ていました。『ハゲが心配なんだよね(笑)』なんて“ボーイズトーク”で盛り上がっていました。サウナだとなぜか腹を割って話しやすいんですよ。だから距離を詰めたい相手と来るのもいいですよね」(音楽レーベル関係者)

 数年前までは、こうした若者がサウナに通う姿はなかなか想像がしにくかった。しかし、こういったサウナブームは初めてというわけではないという。

「第一次サウナブームが起きたのは1964年の東京オリンピック直後。選手村に作られたサウナ施設が好評だったことがきっかけだと言われています。その後にスーパー銭湯が全国各地に開業された1990年代の第二次ブームが起き、今回は第三次ブームです。ただ、ブームの時には若者もサウナに足を運びましたが、それ以外はサウナは“オッサンの趣味”でしかありませんでした。実際、玄人受けするいいサウナは男性専用なことも多かった。

 それがいまや若い男性や女性がサウナに詰めかけているわけですから、大きなムーブメントになっている感じがしますよね」(サウナ業界関係者)

 200万人の登録者を抱える人気YouTuberもサウナに通っているというのだから、このブームの波はかなり大きくなっているということだろう。サウナの利用客が証言する。

「『ウチらさ〜〜』という大きな声が聞こえたと思ったら、まさかのkemioさん(26)でした(笑)。同じくYouTuberでモデルのよしあきさん(21)とサウナに入ってきたので『おおっ!』と驚きました。2人はSNSや雑誌のインタビューで仲が良いと公言していますが、プライベートでもよく遊んでいるんですね。

 仲の良さはサウナでも発揮していて、2人で何やら楽しそうに話していましたよ。動画で見せる独特の喋り方やキャラでめちゃくちゃ目立っていました」(利用客)

■レジェンドサッカー選手が見せた「親子愛」と「プロ意識」

 芸能人らも“オフモード”のため、kemioのように目立っていない限り、業界関係者ではなければ気づく人は案外少ない。しかし、服を脱いでも溢れるオーラで注目を集めていた人物もいる。

 レジェンドサッカー選手、キングカズこと三浦知良(55)だ。

「カズが俳優の三浦?太さん(24)、格闘家の三浦孝太さん(19)の息子2人を連れてサウナに入ってきたんです。もう50歳を超えているのに身体はバッキバキに引き締まっていて驚きました。やっぱかっこよかったですね。

 この日は2021年大晦日、孝太さんが出場した格闘技イベント『RIZIN.33』の数日後だったんです。孝太さんが1ラウンドTKO勝ちした直後に、両親のもとへ駆け寄って熱く抱き合っていて感動したんですよね。だからなおさら驚きました」(サウナで目撃した別の人物)

 この日、三浦が行っていた“サウナ利用法”は少し変わっていたようだ。

 サウナがこれほど人気を集めている理由のひとつは、前述した「“ととのう”という感覚を得られるから」(前出・サウナ事業関係者)なのだが、サウナから出てすぐに冷たい水風呂につかる行為は心臓に負担がかかるなどデメリットを指摘する専門家も少なくない。

「カズはサウナには入らず、湯船と水風呂を交互に入る温冷交代浴だけをしていました。しかもしっかりと時間を決めて入っていた。プロ意識が高いんでしょうね。今なお現役サッカー選手を続けるレジェンドはさすがです」(同前)

 業界関係者らの社交場としての役割を得て、サウナの楽しみ方はより多様化している。前出・サウナ事業関係者はこうも語っていた。

「サウナがまた流行り始めた当初は、一過性のブームでしかないと見ていた人も多かったと思います。一部の“意識の高い若者”が『渋くて古いサウナの魅力がわかる俺』をアピールしている程度で終わるのかなと。しかし、これだけ著名人がこぞって通ってきている現状をみると、新しいカルチャーが生まれているといってもいいかもしれません。飲んだらサウナ、がアフターコロナの時代に当たり前になっていってくれるとこちらとしてもありがたいですね」

 サウナブームはまだまだ終わりそうにない。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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