「遺体は市場で冷凍し、マグロ解体機械でバラした」加害者が供述する衝撃の殺害方法《川口市“遺体なき殺人事件”》――2021年BEST5

「遺体は市場で冷凍し、マグロ解体機械でバラした」加害者が供述する衝撃の殺害方法《川口市“遺体なき殺人事件”》――2021年BEST5

ハワイアンバー「X」があったビル ©文藝春秋

2021年(1月〜12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。事件部門の第1位は、こちら!(初公開日 2021年11月13日)。

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 2016年3月18日未明、飲食店従業員だった伊藤竜成さん(当時24)に暴行してけがを負わせたとして、埼玉県警は2021年10月に傷害容疑で男女7人を逮捕した。当初は被害者が見つからず、単なる傷害容疑での逮捕だったが、その後、加害者らの供述から被害男性を死に至らしめていたことが発覚した。

「警察は7人のうち主犯格とみられる男2名を殺人の罪で起訴しようとしていたが、10月28日にA(50代男)という被疑者が留置場内で首を吊って自殺。そのため2021年11月4日に、男1人をさいたま地検が殺人の罪で起訴した」(警察関係者)

 この事件自体は報道各社がすでに報じている。しかし、警察関係者によると加害者が衝撃的な供述をしているというのだ。

「殺した後、市場の冷凍庫で凍らせて、機械でバラバラにした」

 一体、何が起きたのか。事件の真相に迫った。

■匿名“タレコミ”「バーで殺害され遺棄された」

 事件が起きたのは、川口市西川口のハワイアンバー「X」の店内だった。今回、殺人の罪で起訴された島田一治被告(54)と、留置場内で自殺した男の2人で、伊藤さんに殴る蹴るの暴行をくわえたという。その場にはほかに5名の加害者らも居合わせており、彼らもなんらかの暴行に加わったとみられている。

「事件が発生した約2年後の2018年12月、警察へ匿名で『西川口の飲食店で関係者が暴行後に殺害され、遺体を遺棄された』と情報提供があり、警察が捜査を開始しました。そして捜査を進めるなかでこの傷害事件と結びついたというわけです。

 2019年2月、警察はまず伊藤さんの父親に事情を説明し、行方不明届を出してもらった。今年に入って関係各所を家宅捜索するなどし、10月29日には埼玉県警川口署内に特別捜査班を設置。これまでに延べ2000人以上の捜査員が投入されています。そして発生から約5年7カ月が経過した今月、ようやく立件に至ったのです」(社会部記者)

■「密室でスタンガンを当てたり、燃やしたり…」

 伊藤さんは、島田被告と自殺した被疑者の2人との間に金銭トラブルがあったとみられる。

「傷害で逮捕された7人のうち複数名が店内で暴行を加えた後、主犯2人のうち1人が伊藤さんを殺すよう指示し、もう1人が首を絞めたようです」(同前)

 密室での暴行。その詳細を取材していると、犯行グループと近しい関係の人物に話を聞くことができた。その人物によると、伊藤さんが行方不明になった直後から「殺されたらしいという噂が回っていた」という。

「そもそも伊藤は島田さんの娘と付き合っていたんです。伊藤は娘名義の携帯を使っていたのですが、その携帯代を支払わず、島田さんがキレたらしいんです。それまでも娘は伊藤との関係を島田さんに相談していたらしく、この件がきっかけで暴行に発展したみたいですね。スタンガンを当てたり、アルコール度数の高い酒をかけて燃やしたりしたみたいですよ」

■マグロ解体機械で遺体を6〜8つにバラバラに

 激しい暴行の後、主犯の2名は、傷害罪で逮捕されたほかの5名の男女と共に、伊藤さんの遺体を店外へと運び出した。しかし、いまだ遺体は見つかっていない。

 伊藤さんの遺体はどこへ行ったのか? そうして捜査で明らかになったのが、前述の「市場の冷凍庫で凍らせて、機械でバラバラにした」という残虐な遺棄方法だ。

■「マグロ解体機械でバラバラにし、ミンチに…」

「逮捕された7名の取り調べのなかで、『遺体を冷凍し、バラバラに解体して捨てた』という話が出てきたのです。供述によると、遺体を冷凍したのは埼玉県内の市場にあった、マグロなどの魚を冷凍する大きい冷凍庫。伊藤さんの遺体をそこで凍らせた後にマグロ解体機械で遺体を6〜8つにバラバラにし、再度冷凍したそうです。

 犯人グループのうち1人は『最後に魚をミンチにする機械にかけ、粉々にした遺体は残材置き場にばら撒いた』とも語っている。伊藤さんが死亡したのは暴行時に首を絞められた時か、冷凍した時かいまだはっきりしない」(埼玉県警関係者)

 警察は遺体を「バラバラにした」機械について、アタリをつけているようだ。別の警察関係者はこう証言する。

「伊藤さんの遺体は、『自動バンドソー』と呼ばれる、バンド状のノコギリが高速で動く機械でバラバラにされたとみられています。自動バンドソーは、冷凍のマグロや肉などをブロック状に切断するために使われる機械で、人間も簡単に小分けにできるほどの切断力があります。犯行グループの1人の親族が市場関係者だったため、その関係で使用することができたようです。遺体自体は見つかっていませんが、機械に残されたDNAなどが伊藤さんのものと一致したことから、死体の遺棄の際に使用されたと判断したようです」(警察関係者)

 伊藤さんに集団暴行し、逮捕された7人。さらに関係者に話を聞き、取材を進めると島田被告らが率いるこの集団は“札付き”の集団だったことが明らかになってきた――。( #2 へ続く)

■2021年「事件部門」BEST5 結果一覧

1位:「遺体は市場で冷凍し、マグロ解体機械でバラした」加害者が供述する衝撃の殺害方法《川口市“遺体なき殺人事件”》
https://bunshun.jp/articles/-/53924

2位:「あの世で子どもをしばいてやる」出刃包丁で児童8人を次々と殺害…死刑が確定した“夫”と30代女性が獄中結婚した理由
https://bunshun.jp/articles/-/53923

3位:「あんまりイキがるとマジで殺るぞ!」なぜ暴力団幹部2人は歌舞伎町で中国人マフィアに銃撃されたのか
https://bunshun.jp/articles/-/53922

4位:「何やってくれてんだ!」辻希美(34)は女性の乗る自転車に接触すると… 目撃者が語る事故後の“あたふた”
https://bunshun.jp/articles/-/53921

5位:《24人死亡 北新地ビル放火》注目を集める“紙袋を置いた男”の正体「離婚後に孤独感から息子の頭部を包丁で何度も刺し、逮捕された過去が…」
https://bunshun.jp/articles/-/53920

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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