「行為の中身がひどすぎる…」"強制わいせつで逮捕”ロータリークラブ元会長らセレブ紳士が"性接待強要の宴”《緊急事態宣言下のご乱行》

「行為の中身がひどすぎる…」"強制わいせつで逮捕”ロータリークラブ元会長らセレブ紳士が"性接待強要の宴”《緊急事態宣言下のご乱行》

六甲山から見下ろす神戸の街並み ©iStock.com

 ある男は不動産賃貸で年数億円を売り上げ、別の男は創業150年以上の老舗食品製造会社の社長だった―ー。

 昨年9月の夕刻、男たちの宴は人目のつかない森を抜けた高台にある別荘で開かれた。集まった男たちはみな、地元の中小企業経営者たち。場所は、「1000万ドルの夜景」と呼ばれる神戸の港町を見下ろす保養地・六甲山中にある3階建て5LDKの別荘だ。

 20畳のリビングに用意されたのは酒と食事、そして接待役の女性コンパニオンたちだった。3時間以上続いた宴会が終わった時、翌日から警察の捜査が密かに始まり、8カ月後に4人の出席者が逮捕されると誰が思っただろう。

◆ ◆ ◆

■「強制わいせつ罪で逮捕状が出ています」

 5月12日朝、兵庫県警捜査1課と灘警察署の捜査員らが、この集まりに参加していた男4人の自宅を突然訪れた。

「強制わいせつ罪で逮捕状が出ています」

 刑事に令状を突きつけられた4人は、それぞれ近くに止められた車の中でその文面を読み上げられ、手錠をかけられた。

「容疑は、昨年9月に彼らが参加した六甲山での宴会で、コンパニオンとして呼んだ当時24歳と25歳の女性にわいせつな行為をしたというものでした。警察は認否など詳細を明かしていませんが、実際には女性たちの胸を無理やり触ったり、抱き寄せたりするといった振る舞いがありました。女性たちの役割は酒のお酌や会話の相手程度のはずでしたが、彼女たちは4人に過激な性被害を受けたと訴え、翌日には警察署に被害届を出しています」(地元紙記者)

 それだけではない。捜査関係者が明かす。

■胸を触る程度ではなく、もっと過激な行為に及んでいた疑いが…

「参加者は他にもいたが、捜査に8カ月を費やしたのは、加害者や加害行為を間違いのない範囲に絞るため。実際には胸を触るといった程度でなく、もっと過激な行為にも及んでいた疑いもある。大人数で数人の女性に対して性的サービスを無理強いしており、セクハラといった言葉で済むレベルではない」

 しかも、そうした行為に走ったのが、自ら「社会的責任」や「高い倫理観」を掲げた集団のメンバーだったから驚きだ。逮捕された成田晴義容疑者(71)は不動産賃貸業を営み、大森誠司(61)、西海正隆(62)、安福元則(45)の3容疑者はそれぞれ、文具・事務用品販売会社、食品製造販売会社、空調設備会社の社長を務めている。

「全員が明石ロータリークラブという社交団体のメンバーです。いわゆる地元の『名士』とされる人たちの集まりで、逮捕された4人はいずれも幹部でした。60代以上の3人は会長経験者で、今は理事を務めています。よりによって『紳士』を標榜する彼らが、密室の中で派遣された女性たちを好色の的にしたとあって、捜査員たちも眉をひそめています」(前出の記者)

■明石ロータリークラブは事件発覚後にホームページを削除

 そもそもロータリークラブとは何か。別のクラブに属するある会員が説く。

「経営者のほか医者や弁護士など一定の社会的地位にある人たちによる親睦団体で、高い倫理基準と社会奉仕の精神を持つことが条件とされています。例えば駅前の広場にモニュメントを寄贈したり、学生団体に寄付金を贈ったりしています。実際の会員は経済力のある人ばかりなので、人脈作りにもつながるし、所属すること自体が一つのステータスにもなっています」

 国際的な組織として知られ、日本でも戦前から各地で設立されている。明石ロータリークラブは1950年に神戸に隣接する明石市で創設され、現在の会員数は約60人。事件発覚後に削除されたホームページによると、入会金は15万円、年会費は25万2000円。毎週、市内のホテルである例会で集まるほか、ゴルフコンペや食事会も開いているという。皮肉にも、以下のような活動の意義が掲げられている。

「人と人との出会い、?がりを大切にした親睦を行い、人生における奉仕活動を目的にしています」

■9年前に会長だった成田容疑者が掲載した挨拶文

 そして、9年前に会長だった成田容疑者が当時掲載した挨拶文は出色だ。

「我がクラブは、楽しく、活気に満ちた、人々から注目されるような自慢のクラブ、あるいは独自の活動を行う個性あるクラブ」

 そう評し、こんな目標を記している。

「親睦の機会を持ち友情、友愛の確認をはかる」「女性会員の入会を考える」

 だが実際の親睦の場で行われたのは、呼びつけた女性コンパニオンに対する性接待の強要だった。彼らは社会奉仕とはほど遠い、男の欲望をむき出しにした行為によってこそ、友情と友愛の確認がはかれると考えたのだろうか。

■集まりがあった昨年9月は兵庫で4度目の緊急事態宣言が発令

 集まりがあった昨年9月24日は、折しも世間が新型コロナ流行の第5波を受け、兵庫県でも4度目の緊急事態宣言が発令されていた時期だった。飲食店は酒類の提供自粛を求められ、営業を休む店も多かった。それでも親睦の宴を諦められない男たちが手配したのは六甲山中の別荘とコンパニオンだった。女性たちの派遣を依頼した先も、4人の仲間が経営する会社だという。

「そうした人間関係があると、被害者側も大事にしづらい。一般的には加害者が被害者にカネを払って示談に持ち込むケースも多い。だからこそ今回の事件は悪質だと言えるが、それ以上に行為の中身がひどかったということでもある。全容を解明するために捜査はまだ続けている」(前出の捜査関係者)

 羽目を外して一時の享楽に走り、子や孫のような年頃の女性を性の対象として弄んでいた時、彼らに高い倫理観が働かなかったのが残念だ。

(稲本 千晴/Webオリジナル(特集班))

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