「コンドームをソックスから取り出すとキスも前戯もなく……」摘発された秋葉原の違法リフレ店 男性客が語る“裏オプ”の実態【2例目の摘発を実施】

「コンドームをソックスから取り出すとキスも前戯もなく……」摘発された秋葉原の違法リフレ店 男性客が語る“裏オプ”の実態【2例目の摘発を実施】

売春防止法違反で摘発を受けた「Cherry Cherry」 ©文藝春秋 撮影・松澤和也

 5月17日、秋葉原にある都内有数の大型リフレ店「ラプンツェル秋葉原」が、店内での“裏オプション”による売春防止法違反で摘発されたことがわかった。リフレ店が売春防止法違反で摘発されたのは3月8日の「Cherry×Cherry」が初めてで、今回は2例目となる。

 文春オンラインでは3月に摘発された「Cherry×Cherry」での“裏オプション”の実態を報じている。当時の記事を再公開する(初出2022年3月12日、肩書き、年齢等は当時のまま)。

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「オプションはどうする? 裏オプションありますよ」

 カーテンで仕切られただけの薄暗い部屋で向かい合う男女。「はじめまして」の挨拶もそこそこに、20歳前後の女性が男性にかけた言葉は“裏オプション”の誘いだった――。

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 3月8日、東京・秋葉原にあるリフレ店「Cherry×Cherry(ちぇりちぇり)」の経営者らが、売春防止法違反の疑いで逮捕された。同店は約30人の女性を雇い、売春の場所を提供し、客と性行為をさせていたと見られている。

 もともとリフレ店とは主に男性の客に対して、女性スタッフが会話やハグ、添い寝などのサービスを提供する店である。今回摘発された「Cherry×Cherry」は雑居ビルの一角に店舗を構える“店舗型”と言われる店だった。秋葉原には他にも多くのリフレ店が営業しているが、売春防止法違反の摘発は初めてだ。

■以前から“本番店”として有名

 逮捕の顛末について、全国紙の社会部記者はこう説明する。

「3月6日の夜に警察のガサ入れがあり、店長の外山健太(35)が現行犯で逮捕されました。その時、店には2人の女性スタッフと2人の客がいました。翌7日には経営者の山崎一輝(30)も自ら出頭したようです。

『Cherry×Cherry』は2021年5月まで『秋葉新地』という名前で営業していて、昨年6月からは今の名前に変わりましたが、経営陣や女性スタッフの大半はそのままだったようです」

「Cherry×Cherry」のシステムは、基本料金が30分で4000円、指名料が1000円。それに加えて添い寝し放題5000円などのオプションが追加されるというものだ。

 しかし客の支払った基本料金は全て店側の懐に入り、女性スタッフの収入はオプション代のみだった。女性スタッフにとっては収入がゼロになる可能性さえあるシステムだが、“裏オプありき”だからこそ成立していたのだという。

「『Cherry×Cherry』は以前から性行為ができる“本番店”として有名で、ほとんどの客は裏オプ目当てで来店していたようです。2019年からの3年間で1億1500万円にものぼる売上があり、警察は経営者たちも本番行為についての認識があったものとみて立件に踏み切りました」(同前・社会部記者)

 昨年末に同店を訪れたことがあるという30代の男性は、「女の子からすぐに裏オプを誘ってきましたよ」と証言する。

「秋葉のリフレユーザーの間でも『Cherry×Cherry』は“本番店”として有名で、いつ摘発されてもおかしくないと噂になっていました。それで、摘発される前に……と思って昨年12月に店に行きました。3階まで階段で上がり、扉を開けるとすぐ受付。その日出勤している女の子のチェキが壁に貼ってあり、その中から1人選んで男性スタッフにお金を払うと、部屋に案内されました」

 男性が案内されたのは3畳ほどの小さな部屋。廊下との間に申し訳程度のカーテンはあるものの、中の様子はちらちら見え、音も筒抜けの個室とも言えない作りだという。

「部屋数は5個か6個くらいで、中には綺麗とは言い難いシングルサイズの薄い布団と枕がひとつ置いてあるだけでした。服をハンガーにかけて数分布団の上に座って待っていたら、制服姿の若い子が『失礼しま〜す』とカーテンを開けて入ってきました。本人は20歳の大学生と言っていて、ギャル系で愛嬌がある茶髪のかわいい子でした」

■「フェラなら1万円、ゴムありで2万円。生挿入なら3万円でいいよ」

 お互いに「初めまして」と挨拶を交わすと、すぐに女性は“ある提案”をしてきたという。

「部屋にきてすぐ、女の子が『オプションはどうする? 裏オプションありますよ』と提案したんです。こちらもそのつもりだったので詳細を聞くと、『フェラなら1万円、ゴムありで2万円。生挿入なら3万円でいいよ』と。値段を聞いて少し迷っていると『ゴムありなら1万円でもいいですよ』といきなり半額に値切ってきました。それならばと了承して、財布から1万円を出して手渡しました。女性はその1万円を自分のソックスの中に入れ、同時にソックスからコンドームを取り出したんです」

 あまりにスムーズな流れに戸惑っていると、女性は目の前ですぐに服を脱ぎだした。

「『じゃあ、始めよっか』と言って躊躇する様子もなく制服を脱いで裸になりましたが、私が払った1万円札を差し込んだソックスだけは履いたままでした。彼女が布団に横になっている間に渡されたコンドームを自分でつけ、キスや前戯もなくすぐに挿入するように促されました。挿入しても『周りに聞こえちゃうから……』と声を出すこともなく、部屋には私の動く音だけが響いていました。私は15分くらいで果て、部屋に置いてあったティッシュでコンドームを包んで彼女に渡すと、『ちょっと待っててね』と彼女は制服を着直して受付の方へ。その間に自分も服を着て、戻ってきた女性とはほとんど会話もせず、時間がきたら出口まで見送られて店を出ました」

■「裏オプションもありますよ」と路上で客引き

 この男性は直接店を訪れたケースだが、摘発のきっかけは「Cherry×Cherry」が行っていた路上での客引き行為だった。管轄の万世橋警察署には近隣住民からの通報が相次いでいたという。

「昨年9月頃から、『小学校の通学路で制服を着た女性たちがいかがわしい客引きをしている』という相談が何件かあったそうです。『Cherry×Cherry』女性スタッフ自身が秋葉原の路上に立って『リフレ店いかがですか』、『裏オプションもありますよ』などと言って客引きをしていました。写真を見て指名するお店が多い中で、路上で会った女性をそのまま指名できるのが人気の理由だったようです」(前出・社会部記者)

 秋葉原では、昨年から風俗店の摘発数が激増している。今後も摘発をさらに強化する予定ということで、秋葉原の近隣店舗などにもしきりに情報提供を呼び掛けている状況だ。

「半年ほど前はコンセプトカフェがターゲットでしたが、最近はリフレ店が徹底的にマークされています。オリンピックへ向けて全国的に進めていた風俗対策強化に加えて、秋葉原は海外からの観光客が多い街なので、浄化重点地区に指定されています。万世橋警察署の署長が代わったこともあり、摘発が加速しているんです」(風俗業界に詳しい週刊誌記者)

 逮捕された店長の外山容疑者は容疑を認めているが、経営者の山崎容疑者は「店の事は知らないので認めることもできない」と否認しているという。最近では秋葉原の摘発強化から逃れるように湯島付近に移転する店舗も増加傾向にある。萌えカルチャーの聖地・秋葉原はどうなっていくのだろうか。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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