「腐らせないために野菜室で保存」はNG!? 物価が高騰する今だから知りたい…八百屋が明かす“野菜が高いときの裏技”6選

「腐らせないために野菜室で保存」はNG!? 物価が高騰する今だから知りたい…八百屋が明かす“野菜が高いときの裏技”6選

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 原油価格の高騰や円安などを背景に物価が高騰し続けています。特に、健康的な生活に欠かせない野菜は、天候不順などの影響も相まって値上がりが顕著。今もなお相場は高騰気味で推移しています。

 出費が増えて節約もしないといけない。とはいえ野菜の量を減らすと健康上良くない……。とお悩みの方もきっと多いでしょう。

 そこで今回はスーパーの青果部勤務歴10年の私が「野菜が高いときの裏技」をご紹介。

■常時価格が安定している「工場栽培の野菜」を活用する

 そもそも、野菜が高くなる理由は需要と供給のバランスにあります。

 例えば天候や気温の条件がよく、きゅうりの収穫量が多い年はきゅうりが安くなり、逆に収穫量が減ると高くなるという構造です。また「去年はトマトの作り手が多く安くなりすぎて儲からなかったから、今年はミニトマトを作ろう」といった考えで、作物を戦略的に変更する農家の方もいるため、野菜それぞれの供給量自体も不安定になりがち。

 そこで食卓の味方になる野菜が、豆苗、かいわれ、スプラウト、もやし、フリルレタス、きのこ類などの“工場や施設で作られている野菜”です。工場・施設で管理栽培されている。つまり、生産量が安定しているため、工場野菜は価格高騰が起こりづらいのです。

■実は栄養たっぷりの「冷凍野菜」

 同じ理由で冷凍野菜もおすすめです。

 冷凍野菜は旬の時期に採れた野菜や外国産の野菜を用いているので価格が安価・安定しています。

 そして、冷凍野菜のメリットは価格だけではありません。実は冷凍野菜は栄養が豊富なんです。

 例えば、ほうれん草の旬は冬なので、夏場は栄養価が半減しますが、冷凍野菜は旬の時期に収穫した採れたての野菜を瞬間冷凍しているので、栄養がたっぷり。夏場に栄養を意識してほうれん草を食べようとするならば、生野菜ではなく冷凍野菜に軍配が上がるというわけです。

 生野菜こそ栄養価が高いというイメージがあるかと思いますが、実際は採れた時期、保存方法によっては冷凍の方が栄養価が高いことも多いんですね。

 価格が安定し、かつ栄養もあり、便利に使える冷凍野菜。生野菜が高いときにオススメの選択肢です。

■意外と知らない正しい保存方法…夏野菜の理想的な置き場所は?

 なんでもかんでも野菜を野菜室へ入れている人は、この機会に保存場所を見直してみるのも一つの手。正しい場所で保存することで保存期間が伸びるのでよく野菜を腐らせてしまう人にとっては大きな節約につながります。

 簡単な覚え方としては夏が旬の野菜は野菜室、冬が旬の野菜は冷蔵室と覚えておきましょう。

 夏が旬の野菜は、レタス、トマト、きゅうり、ピーマン、かぼちゃ、なすなど。冬が旬の野菜は、キャベツ、はくさい、ほうれん草などの葉物野菜、ブロッコリ−、カリフワラーなどです。

 特にブロッコリーは冷蔵室で保存することで野菜室の2倍は長持ちします!

 ただし冷蔵室は野菜室に比べて乾燥しやすいデメリットがあるので、保存の際はキッチンペーパーに包み、ビニール袋(できれば保存用の袋)に入れましょう。

■なるべく旬の野菜を食べる

 野菜の値段は需要と供給量のバランスで決まると先述したとおり、収穫量が増えて流通量の増える旬の時期は値段が下がりやすくなります。

 年間を通じて流通していない「とうもろこし」を例にすると、ハウス栽培のものしか収穫されていない、つまり流通量の少ない5月では1本200〜300円しますが、関東産の露地栽培が出回る7月になると98〜150円くらいの相場になり、高騰時の半額程度まで値段が下がります(地域差や店舗差はあります)。

 旬の野菜は不思議とその時期にあった栄養素を含んでるもの。身体にもお財布にも優しい旬の野菜を食べるようにしましょう。

■掘り出し物の多い「直売所」

 私が働くスーパーで、以前、直売所のように“農家さんに値段を決めて出品してもらう”というシステムを導入したのですが、農家さんのつける値段が破格すぎて、スーパーが仕入れた野菜がまったく売れなくなるという現象が何度も起きました。

 農家さんからすると「売れ残ると1円にもならないので早く売り切りたい」という心理から安価な価格設定にしていたようです。

 スーパーでなく、直売所に出品する際も、農家さんは同様の考え方をされるとのこと。それだけに、直売所では新鮮かつ安価な掘り出し物の野菜に遭遇する確率が低くありません。

 お店や農家さん次第で差はあるものの、お近くに直売所があるなら一度チェックしてみると良いでしょう。

■時間の融通が効く人は…

 定番ではありますが、日々忙しく過ごされている方にとっては簡単なことではないかもしれません。しかし、お店の広告をチェックしてから買い物に行くのは、とても有効な節約術です。

 お店の方針次第によるものの、価格で客を集めているタイプのお店だと午前中のタイムサービスで激安の広告を入れてくる場合も多くあります。数量限定がない商品であれば安い野菜を多めに買って冷凍するという方法もあるので、時間に余裕がある時は広告を参考にしてみましょう。

■値上げに負けず賢い買い物を!

 働き方や生活サイクルの問題もあるため、誰にとっても有効な方法ばかりではありませんが、今回紹介した節約テクニックを可能な範囲で実践してもらえれば、野菜が高騰しているときに影響を受けにくくなることは間違いありません。

 節約は細かいことの積み重ね。ぜひこの機会に買い方と一緒に家計の支出を見直してみてください。

(青髪のテツ)

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