16歳の家出少女に淫らな行為を…「トー横キッズ」支援の金髪リーダー男“ハウル”32歳、その知られざる素顔とは

16歳の家出少女に淫らな行為を…「トー横キッズ」支援の金髪リーダー男“ハウル”32歳、その知られざる素顔とは

“トー横”と呼ばれる新宿歌舞伎町の「シネシティ広場」 ©渋井哲也

「“未成年に手を出している”という噂はありました。でも、噂だけで、目撃したという人は知りません。女性関係は、あまり表立っていなかったし、少なくとも私の前では、(未成年への淫行について)興味を示していませんでした。それに、子どもたちにはパパ活を止めていました。『管理売春は許さない、児童買春でピンハネをするのは許さない』というスタンスでした」(歌舞伎町卍會の責任者)

■少女への淫らな行為で「トー横キッズ」支援のリーダーを逮捕

 6月22日、いわゆる「トー横キッズ」のリーダー格で「ハウル・カラシニコフ」を名乗る男が逮捕された。容疑は東京都青少年健全育成条例違反(未成年淫行)。

 警視庁少年育成課によって逮捕されたのは、新宿区在住の職業不詳・小川雅朝容疑者(32)だ。小川容疑者は昨年12月と今年3月、新宿区の自宅マンションで、18歳未満と知りながら家出中の16歳の少女に対して淫らな行為をした疑いがある。

 ハウルこと小川容疑者は、新宿歌舞伎町の「シネシティ広場」(以下、広場)の清掃や、広場に集まる居場所のない子どもたちの相談に乗っている団体「歌舞伎町卍會」の代表を務めていた。広場に集まる「トー横キッズ」の中には「ハウルに助けられた」との声もある一方で、トラブルもあったとの話もある。

「歌舞伎町卍會」は任意団体。新宿区によると、清掃ボランティアをする場合、その都度、事前に「美化清掃活動参加票」を提出することになっている。

「区としてどこで誰が何をしているかを把握するためです。『歌舞伎町卍會』についても受理しました。ただし、お墨付きを与えているわけではない」(新宿区の担当者)

■「歌舞伎町卍會」のメンバー構成

 ただ、小川容疑者は周囲に本名を隠していたことから、区の参加票には別の名前が責任者として記載されていた。その 責任者の佐藤氏(仮名) に話を聞くことができた。

「卍會のメンバーはいくつかに分かれています。誰もが参加できるグループLINEに入っている人は『ゲストメンバー』と呼ばれ、現時点(取材時点)で191人です。そこから3回以上の活動実績があると、『本陣』と呼ばれるグループLINEに登録され、正規メンバーになります。昨年11月に氏家(彰)さんが亡くなった傷害致死事件があったことで、メンバーを厳選するということで『本陣』ができました。現時点で73人。『本陣』の中からさらに厳選したメンバーが幹部で16人。メディアの人も入っていたりします。過度に未成年に声をかけるなどの行為があると、グループから排除されます」

■ハウルの最初の印象は「見た目からやばいやつだなと」

 もともと昨年5月ごろから、小川容疑者が中心となって「歌舞伎町卍會」というグループが結成され、広場で清掃活動をしていた。そのことを佐藤氏が知ったのは昨年10月ごろだ。

「飲食店で13歳の少年と知り合い、LINEの交換をした。すると、お腹が空いているというメッセージがきたんです。聞くと、行くところがないし、飢えているという話になった。そこで一緒にご飯を食べるようになった。その頃、居場所のない子たちが集まっているということを聞いて、広場に行った。そこにハウルがいました。当時はまだ炊き出しはしておらず、清掃活動をしていたんです」(同前)

 小川容疑者はサングラスをかけ、金髪に染めている。バイクにまたがっている姿が印象的だ。

「この頃すでに、『歌舞伎町卍會』というグループはありました。第一印象は見た目から、やばいやつだなと思ったんです。そのグループは、ハウルが総会長ですが、ほかにも副会長や特攻隊長など、いろんな肩書きの人がいたんです。暴走族のルールや慣習なんでしょうか。毎日のように(歌舞伎町に)いるのもすごいです。でも、ハウルは実名も年齢も出していない。話を聞きに来た警察にも言わないので、ある意味、幽霊みたいな存在だった。ちなみに、氏家さんが亡くなった事件でも、捜査員に名前を言っていません」(同前)

 なぜ名前を言わなかったのだろうか。

「すでに報道で出ていますが、過去の事件について触れられるのが嫌だったのでしょう」(同前)

 この事件とは、2015年1月、小川容疑者が石川県警金沢西署に逮捕された事件だ。2014年11月、当時住んでいた実家で10代の女性に対する強姦の疑いが持たれていた。不起訴となったが、過去の逮捕について周囲に知られたくないという単純な思いがあったのだろうか。

■ハウルの夢は児童養護施設を作ること

 一方、小川容疑者の「子どもたちを助けたい」という志はどこまで本当だったのか。佐藤氏はその思いを聞いている。

「ハウルには児童養護施設を作りたいという夢があります。小学校3年生のとき、家を出て、家族と縁が切れ、児童養護施設で過ごしていました。辛い思いをして、ホームレスの経験もあったようで、(一般社会と)差を感じていたようです。

 今の職業は彫り師見習いですが、かつてはホストもしていた。でも、ホストに向いていない。女性を騙して貢がせることはできない性格です。活動は清掃のほか、子どもたちの相談に乗ったり、炊き出しもしていました。料理が好きなんです。他人から『美味しい』と言われるのが生きがいのようです」(同前)

■ハウルはみんなを公平に扱っていた

 小川容疑者の思いや活動に賛同した佐藤氏は、10月中に一緒に活動をすることになった。

「広場の空間で、当時のハウルは独特な感じでした。いろんな人に話しかけていました。子どもたちだけでなく、おじさんやホームレスにも。すごいなと思いました。一方で、広場に集まる子どもたちも、マナーは悪くないんです。大人を見た目や肩書きで差別しない。受け入れてくれる。チャット文化の影響なんでしょうかね。そのなかにハウルがいる。

 ハウルは見た目が怖いので、一見、(周囲の人を)差別しそうじゃないですか。でも、公平に扱うんです。ハウルだけじゃなく、コミュニティに魅力があった。私はもともと社会活動をしていたので、活動をするなら行政に届け出たほうがいいと言いました。他のメンバーはそうしたことを知らなかったので、私が手続きをしました」(同前)

 広場にはいろんな人、グループが集まる。そのため、言い争いがあったり、ときには暴力事件も起きる。そんなとき、小川容疑者は「歌舞伎町卍會」のメンバー同士であっても、メンバー以外であっても、トラブルに介入していたという。その様子の一部を小川容疑者はツイッターにあげたりしていた。

「トラブル解決について、一部にはハウルをよくないと思っている人もいると思う。喧嘩もしていますしね。だから、広場にいる誰に聞くかによって、ハウルの評価も変わります」(同前)

■「ハウルがやってきたことは、全部が悪いわけじゃない」

 今回の逮捕は、都青少年健全育成条例違反(未成年淫行)の容疑だった。子どもたちを支援する団体の代表者が、その支援対象の子どもを性的に見ていたことになる。

 被害者の女性は16歳。「警察に補導されたら21歳と言うように」と指示された、との証言も伝えられている。

「被害少女は昨年5月から広場に来ていました。被害少女は、親からの被害もあるからこそ、家出をしていたんです。逮捕後にも話しました。何度も家に行っているということは事実上、付き合っていたという認識のようです。一緒に住んでいるのに近い状態でした。カレンダーには、関係を持った日にマークが付けられていたのを見ました。ただ、一般に“トー横キッズ”の話は話半分に聞かないといけないので、今後の捜査でどうなるのか……」(同前)

 今回の逮捕を受けて、「歌舞伎町卍會」は緊急幹部会を開いた。そこで「 お詫び 」を出した。

「ハウルがやってきたことは、子どもたちの相談に乗り、ご飯を配ることです。全部が悪いわけじゃないです。

 ただ、プレスリリースに『皆様の期待を裏切る』と書いた通り、新宿区にはボランティア活動を受理してもらい、歌舞伎町交番とも連携をとっていました。メディアにも取り上げてもらいました。今回は被害者がいる以上は、そのまま活動を再開することができません。どのような形にするのかは検討中です」(同前)

“トー横の金髪男”ハウル32歳、性加害の被害者は他にもいた。その卑劣な手口とは《歌舞伎町卍會は解散へ》 へ続く

(渋井 哲也)

関連記事(外部サイト)