《同志社アメフト部性的暴行》「残念を通り越して…悲しい」容疑者の祖父も肩を落とす、エリート学生が傷つけた女性と自分の将来

《同志社アメフト部性的暴行》「残念を通り越して…悲しい」容疑者の祖父も肩を落とす、エリート学生が傷つけた女性と自分の将来

アメフト部暴行 祖父が心境

《同志社アメフト部性的暴行》「残念を通り越して…悲しい」容疑者の祖父も肩を落とす、エリート学生が傷つけた女性と自分の将来

同志社大学アメフト部(チームfacebookより)

「初めて観たアメリカンフットボールはとても刺激的で興奮するスポーツでした。特に印象を受けた場面は、ボールを持って走っているプレーヤーの道を開けるように味方が敵をブロックして突破していくところでした。野球とは違ったチームスポーツだと感じ、とてもかっこよく思いました」(同志社大アメフト部のFacebookより片井裕貴容疑者のコメント)

 事件を起こす2年前、アメフトとの鮮烈な出会いを熱く語った青年は、今何を思うのか――。

 泥酔させた女子大学生(20)に性的暴行を加えたとして、京都府警は8日、同志社大学アメフト部に所属する片井裕貴容疑者(21)、山田悠護容疑者(21)、浜田健容疑者(22)、牧野稜容疑者(21)の4人の4年生部員を、準強制性交の疑いで逮捕したと発表した。

■古豪復活を期した矢先に

 同志社大学アメリカンフットボール部「WILD ROVER」は121名の部員を抱え、関西学生リーグ1部に所属する強豪校のひとつ。リーグの優勝は過去2回、かつて大学日本一を慶応大学と争ったこともある古豪だが、近年は戦績が低迷していた。今年2月には、2018年に起こった反則タックル問題で存続すら危うかった日大アメフト部を立ち直らせた橋詰功氏(59)をヘッドコーチに招く。強豪復活を期して、今シーズンに賭ける、事件はそんな矢先に発覚した。

 アメフト部の小宮弘明監督は9日、部の無期限での活動停止とともに、今期のリーグ戦辞退を発表。同志社大学の植木朝子学長は謝罪の中で、学生が性的暴行で逮捕に至ったことを「深刻な事態」とした。2007年には、猥褻目的で女性を車内に連れ込もうとしたとして同大ラグビー部員が逮捕されたこともあった。今回の事件はアメフト部のみならず、同志社という“西の名門”の信頼を揺るがしている。全国紙社会部記者が事件の概要を解説する。

「事件が起きたのは今年5月21日未明です。4人と女性は京都市内の繁華街のバーで出会い、この日が初対面でした。4人はカクテルなどの酒を約3時間、女性にしつこく飲ませて泥酔させ、片井容疑者の自宅に連れ帰った。その後、午前4時半~午前5時半ごろ、性的暴行をした疑いが持たれています。複数の防犯カメラに女性を抱き上げる4人の姿が映っていたことや、スマホで暴行の様子を撮影したことも判明しています。かなり悪質な犯行と言わざるを得ません」

■チームの主戦力が起こした事件

 逮捕された4人はチームの主戦力。チーム内の信頼も厚かった4年生だ。なかでも山田容疑者は今年度のチームで副将を務めている。アメフト部のFacebookで山田容疑者は「私は副将として主将と共にチームを牽引し、『Go through』を体現致します」と決意表明をしていた。逮捕5日前の9月3日に行われた今季の開幕戦では片井容疑者と共に先発で出場。浜田容疑者と牧野容疑者も主力メンバーだった。

 しかし結果は、対戦相手の関西大学に41対2の大差で敗北。次戦からの巻き返しを図ることなく、容疑者らは学生アメフト界を去る。

 名門大学に通い、アメフトに青春をかけた4人はなぜ道を誤ったのか。片井容疑者の祖父が文春オンラインの取材に応じ、容疑者の人柄について語った。

――事件の感想と片井容疑者の印象について教えてください。

「今回だけは信じられません。私は孫が7人おるけど、一番期待されとる孫やったんです。あんなに良い孫はおらん。小学校に入ってから野球をやりだして、中学、高校と続け、アメフトは大学に入ってから始めたんです。礼儀正しい子やのに、こんな事件を起こして本当に残念。私自身ほんまに悔しい思いです。子供の頃から優しくて親孝行、気遣いもできる子やった。3人きょうだいの長男で、下の子たちも尊敬していました」

■一流商社への就職もパーに

――卒業後の進路は決まっていたのでしょうか。

「一流の商社に就職も決まっとったんや。私の商売でつながりがある会社なんやけど、『口きいたろか』と言うても、『自分なりに頑張っていきますから』言うて、ツテも使わんと実力で入ったんや。こんなに喜ばしいことはなかった。今回の事件があって、全部パーになるやろうけどね……」

――ご両親は何と?

「『マイナスからのスタートでも私が支援したる、そんな心配すんな!』と両親には言ったけど、息子の将来を危惧して心配しとった。やったことは本当に最悪最低やから、それは戒めないかんけども。でも私はね、本人は後悔して必ず再起できると信じている」

――逮捕後、事件について片井容疑者はどう話していますか。

■こんなに大きな事件になるとは…

「弁護士から聞いた話ではね、女の子は報道に流れているように酔っ払ってフラフラという状態じゃなくてね、しっかりとしとったように孫たちには見えたらしい。合意のうえで飲んだ後、一緒についてきたと。そういう間違い(性的暴行)も合意のつもりやったんやて。でも最後に仲間の1人がスマートフォンを触ったんで、それで女の子が気分悪くして『帰るわ』ゆうて帰った。帰りも、しっかり歩けていたと聞いた。女の子の気を損ねたけれども、こんなに大きな事件になるとは思ってなかったようや。でも女の子は怒ってその日のうちに警察に届けたらしい。そら女の子にしたら無理もないことやと思う」

――それは事件を否認しているこということ?

「そうやないと思うけど…。本人たちの認識はどうあれ、とても庇えるもんやない。やったことは最低や。これから詳しくわかるやろうが、本当に迷惑をかけて申し訳ない。いずれにしても大の男がなぁ……。自分のやったことを恥じて、人に相談するなり、警察に申告してればこんなに大きくならなかったかもしれんのに。そうあって欲しかったなぁ」

――ご両親やお祖父さんは、片井容疑者から逮捕前に事件について相談を受けていませんでしたか?

「ニュースを見るまで全然知らなかった。両親も同じ。今年のお盆前、別荘で顔を合わせたんです。その時にでも相談してくれれば良かったんだけども」

――逮捕後に被害女性へのお詫びは口にしていたのでしょうか。

「それはしてるやろ。それはする子や。行き過ぎた行為やったって、本人たちは反省していると思うよ。ほんま残念やな。残念通り越してるわ。悲しい……」

 片井容疑者に限らず、逮捕された4人全員が将来を嘱望されていただろう。己の軽率な行為は周囲の期待も自身の未来をも損なった。だが、取り返しのつかない傷をつけられたのは、誰よりも被害女性である。犯した罪はあまりに重い。
 

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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    文春の長期間にわたる執拗な絶望煽り記事に比べたら、わざわざ煽る必要ないと思うけど、ハイエナぶりがすごいな。

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