《美人すぎる市議に辞職勧告》「黄色いベンツ」と「高級タワマン」羽振りの良かった吉羽美華容疑者が逮捕以前にこぼしていた「電話に出るのが怖い…」

《美人すぎる市議に辞職勧告》「黄色いベンツ」と「高級タワマン」羽振りの良かった吉羽美華容疑者が逮捕以前にこぼしていた「電話に出るのが怖い…」

吉羽容疑者の公式ブログでは母親であることをアピール(本人ブログより)

 福岡県の医療法人などから総額2億円以上を騙し取った罪で、今月12日に起訴されている吉羽美華被告(42)。逮捕、起訴を経た現在も、彼女は現役の寝屋川市議という肩書を保ったままである。

 しかし、9月21日の寝屋川市議会で、吉羽被告に対する辞職勧告決議が全会一致で可決された。かつて「美人すぎる市議」として名を馳せた吉羽被告。容疑者や被告という肩書と引き換えに、一番大事なものを失ってしまいそうだ。

 市議という立場を謳歌していた頃の吉羽被告の生活ぶりを追った、当時の記事を再公開する。(初出:2022年8月7日、年齢、肩書等は当時のまま)

◆◆◆

「昨年の始めくらいのことだったと思います。何人もの寝屋川市議たちに不審な電話がありました。男性の声で『吉羽はどこにいる?』『吉羽を出せ』と声を荒らげて怒鳴り、知らないと答えても何度もかかってきました。吉羽本人にそのことを伝えると、『次に電話があったらこの携帯番号を伝えてください』と。その頃から様子に異変が生じており、体調不良で議会を休む前の今年の春頃には『電話に出るのが怖い……』と周囲に漏らしていて、何者かに追われていたようです」

■市議の名を利用してコロナで困窮する施設を騙す...本人は関与を否定

 現役の大阪府・寝屋川市議でありながら、お縄につく羽目に陥った吉羽美華(よしば・みか)容疑者(42)。彼女が逮捕前に見せていた怯えた様子について打ち明けるのは、ある現役の寝屋川市議だ。

 新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した医療機関や福祉施設などを支援する公的融資制度を悪用し、施設側から手数料などの名目で約6000万円をだまし取ったとして、8月1日に福岡県警に詐欺容疑で逮捕された大阪府寝屋川市議の吉羽容疑者。市議の名を利用してコロナで困窮する施設を騙すという許しがたい悪事に手を染めていた。全国紙の社会部記者が語る。

「吉羽容疑者ら男女5人のグループは、独立行政法人の新型コロナウイルス対応支援資金制度を利用するよう十数件の施設に持ちかけ、総額十数億円を詐取した疑いが持たれています。逮捕容疑は2020年7月から12月にかけて、『(吉羽容疑者らの)グループを通せば独立行政法人に返済できなくても責任は追及されない』と虚偽の説明をして、大阪府内の福祉施設から業務委託料の名目で融資金の半分に当たる5940万円を搾取した疑い。吉羽容疑者は市議の名刺を見せ、自身の立場を利用して相手を信用させる役割だったと見られており、取り調べが行われています」

 事件発覚の発端は、現金を巡るグループ内の仲間割れだった。

「捜査関係者によると、昨年2月に犯行グループの1人が福岡市内にある銀行の貸金庫から1億数千万円がなくなっていることに気づき、福岡県警中央署に相談。現場の防犯カメラに現金を運び出す吉羽容疑者の姿が映っていたそうです。吉羽容疑者は取り調べに『1円ももらっていない』『巻き込まれただけ』と関与を否定している」(同前)

 過去には写真集を出すなど才色兼備の「美しすぎる市議」としてもてはやされた女の素顔を追うと、政治家とはかけ離れた本性が見えてきた。大阪府寝屋川市で育った吉羽容疑者は、幅広くビジネスを展開するデザイン会社の社長だった父親と環境問題のセミナーを手がける団体の代表だった母親との間に生まれた。寝屋川にある実家の近隣住民が語る。

■スポットライトを浴びたがるタイプ

「すれ違うと気さくに挨拶してくれる人だったので、こんな事件を起こすとは思わなかった。美華さんにお子さんが生まれて、幼稚園の送迎の時にお見かけしたけど、しっかり育児もしている印象だった。黄色のベンツに乗っていることが話題になっていますけど、以前はピンク色のプリウスにも乗っていて、議員さんは金持ちだったんだなという印象でした」

 地元の小学校を卒業後、中・高一貫の進学校の金蘭千里中学・高校に進学。関西学院大学に進学して、卒業後はスポーツクラブに勤務。政治家を志し、07年に最年少の26歳で寝屋川市議に初当選した。美人市議としてメディアで注目され、ついには写真集まで発売した。議員として汗をかくよりも、スポットライトを浴びたがる勘違いぶりに同僚市議たちは絶句したという。

「初当選した時の彼女は26歳ですから、年配の市職員たちからはいつも『美華ちゃん』と呼ばれて可愛がられていました。政治資金を集める名目で写真集を出しましたが、裏では『目立つために出した』と話していた。1冊1000円の写真集はおじさん職員たちが購入して瞬く間に完売しています。彼女に政策について聞くと、『ダメ元で立候補したら当選したので、政策は何もありません』と答えていました。大阪市内のホテルで行われた市の職員と市議たちが参加する忘年会では、吉羽市議がおじさん職員の膝の上に乗ったり、お姫様抱っこされてはしゃいでいたそうです」(議会関係者)

■「東京に憧れ、有名になりたかったようです」

 11年に寝屋川市議に再選。しかし檜舞台とも言える国会への夢を捨てきれず、市議の任期途中で国政へと挑んだ。民主党、新党大地、希望の党と所属政党をコロコロかえて当選を目指したが、あえなく落選の憂き目を見ている。

「彼女はおばあちゃん子で、国政に出る理由を『おばあちゃんに赤絨毯(国会)を歩いているところを見せたい』と話していましたが、実際は東京に憧れ、有名になりたかったようです。17年の衆院選では小池百合子都知事が立ち上げた党から出馬するも落選。落ちた後は小池都知事に対して『電話もないし、労いの言葉もかけてこない。あの人は親分には向いていない!』と親しい関係者に恨み節を吐いていました」(同前)

 現在、2児を育てている母親でもあるが、プライベートも波乱続きだった。

「自民党の現職の谷川とむ衆院議員と14年11月に結婚して1児をもうけましたが、結婚生活は長く続かず、16年9月に離婚しています。吉羽容疑者は夫から激しいDVを受けていたと主張していましたが、夫は『手をあげたことも不貞行為もない』と全否定しています。19年には一般人の男性との間に第2子が生まれていますが、父親とは一緒に住んでいないようです。2人目の子供の臨月に立候補したのが3年前の寝屋川市議選でした」(同前)

■軽自動車を黄色のベンツに乗り換えて…

 国政への夢破れた後、各地で仮想通貨のセミナーなどをしていた吉羽容疑者だったが、突然、2019年の寝屋川市議選挙に出馬。帰ってきた吉羽容疑者が市民に受け入れられたのか、2368票の票が集まり、当選した。

「吉羽さんは妊婦でしたので、街頭演説などで見かけた記憶はありません。主な選挙活動はポスター掲示くらいで、目立ったことはしていなかったと思います。お金もかけず、知名度だけで当選してしまうのだから圧巻です。彼女も周囲に対して『次回が本番だと思っていて、試しに立候補したら当選した』と話していた。当選後の議会で演説する際、ただ原稿を棒読みするのではなく、相手の目を見て訴えるので、ぽっと出の政治家じゃないんだなと感じていました。子連れで議会に出席することもあったのですが、議会担当の職員が本来の仕事ではない子守りをさせられていて大変そうでした」(別の現役市議)

 市議に返り咲いた後の吉羽容疑者は羽振りがよかったという。当選翌年に寝屋川市にあるタワーマンションの高層階の部屋を購入している。登記簿を確認すると、吉羽本人と母親の共同名義での所有になっている。

「両親は熟年離婚しているようで、タワーマンションでは母親と彼女と子供の4人暮らしでした。当選当初こそ軽自動車で登庁していましたが、すぐに黄色のベンツに乗り換えています。議員報酬だけで高級車やマンションはとても購入できません。しかし、昨年末に母親分の所有権が差し押さえられているんです。何らかの問題が発生して吉羽家の資金繰りがショートしていたようです」(前出の議会関係者)

■体調不良で議会を欠席も、議員報酬とボーナス計約350万円

 吉羽容疑者は今年5月以降、体調不良を理由に議会を欠席していた。5月から7月末まで毎月約60万円の議員報酬、6月末に夏季ボーナス約160万円。合計約350万円に及ぶ市民の血税が吉羽容疑者には支払われている。現役市議の逮捕を受け、寝屋川市議会は議員が逮捕された場合の報酬の一時差し止めについて、条例改正することで合意に至った。

 吉羽容疑者と同居していた実母に詐欺行為などについて尋ねたが、「お答えすることはありません……」と、取材に応じることはなかった。

 夢だった“赤絨毯”から一転、塀の向こうの容疑者となった吉羽容疑者は取調室で何を思っているのだろうか。真相究明が待たれる。

◆◆◆

「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:sbdigital@bunshun.co.jp
文春くん公式ツイッター: https://twitter.com/bunshunho2386

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?