《八王子なめんな男再逮捕》被害者親族が告発する“惨忍すぎる犯行”「拉致って全裸ボコボコ。ビニール傘で足を突き刺した」「《家、女、女の家、お前ん家よーく毎日警戒しときな》と脅迫」

《八王子なめんな男再逮捕》被害者親族が告発する“惨忍すぎる犯行”「拉致って全裸ボコボコ。ビニール傘で足を突き刺した」「《家、女、女の家、お前ん家よーく毎日警戒しときな》と脅迫」

志村尚緯容疑者(FNNプライムオンラインより)

「6月29日の夜、親族のAが突然3人組の男に八王子市内の路上で襲われて現金や財布を奪われました。全身に骨折などの全治6カ月の重傷を負い、入院しました。今は退院していますが、精神的ショックは強く残っています。

 犯人のうち、宗形将也容疑者(27)と渡邊航容疑者(23)の2人はすでに逮捕されていました。その数日後の9月20日、主犯がやっと逮捕されたんです。その男は“八王子なめんな事件”で逮捕されて話題になっていた容疑者でした」

 こう取材に答えるのは被害に遭ったAさんの親族Bさんだ。Bさんの口から語られる事件の一部始終は、あまりにも惨忍なものだった――。

◆ ◆ ◆

■八王子なめんな男「強盗傷人事件」で再逮捕

 事の始まりは5月8日、SNSを中心に《#八王子なめんな》というワードで注目を集めていたJR八王子駅近くで起こった車両強奪事件だ。志村尚緯容疑者(しむらしょうい・24)と山岸莉夕容疑者(やまぎしらいゆう・25)が捜査線上にあがっていたが足取りがつかめず、6月30日にようやく強盗容疑で逮捕された。

 志村容疑者がAさんへ暴行し、現金などを奪ったのはこの逮捕の直前。実はこの事件こそ「八王子なめんな」逮捕の端緒だったという。社会部記者が解説する。

「5月8日の『八王子なめんな車両強奪事件』の後すぐに、防犯カメラの映像などから両容疑者が特定されました。しかし志村容疑者の行方が分からず、逮捕に時間がかかっていた。

 そんな中で6月29日に“別件”で通報が入り、警官が現場に駆け付けると志村容疑者の車を発見。付近を捜索して志村容疑者も確保した。そのため、まずは事件化していた“八王子なめんな車両強奪事件”で逮捕したのです」

 この“別件”の被害者が、八王子市内で福祉系の仕事に就いているAさん(20代・男性)だった。Bさんが当日の様子を明かす。

「6月29日20時半頃、夜勤だったAは休憩時間に職場から歩いて15分ほどのコンビニへと立ち寄りました。事件に巻き込まれたのはその帰り道です」

 志村容疑者らと面識がなかったが、友人からの頼みでAさんがSNSで連絡を取って志村容疑者らと会うことになったのだという。Aさんがコンビニから西八王子インター近くを歩き職場へと向かう道中、2台の車が路上駐車されていた。

「志村は煙草を吸いながら白いワンボックスカーの前で待っていたそうです。そしてAに『おい、車乗れ』と声をかけてきた。『勤務中なので……』と拒否しましたが、『いいから乗れ』と凄んできたと。

 その後すぐに車の後部座席から木刀を持った別の男が出てきてAを睨んだ。木刀で襲われるかもしれないと身の危険を感じたAは、言われた通りに車へ乗ったそうです」

■「罰として5発な」車に連れ込んで暴行

 Aさんは車の助手席に、木刀を持った渡邊容疑者は後部座席、志村容疑者は運転席に乗り込んだ。志村容疑者は助手席に座っているAさんにこう言い放った。

「有り金全部出せ」

 この言葉を皮切りに、事態は悪化していく――。

「Aが『財布を持っていない。勘弁してくれ』と伝えると、後部座席に座っていた渡邊容疑者がAの右頬を殴ったそうです。そして、隣に停まっていた車から宗形容疑者が出てきて後部座席に乗り込み、助手席に座っているAに対して、『お前これからどうなるか分かってんな?』と詰め寄った。

 この時に助手席の窓が2/3ほど開いていたみたいで、Aはその隙間から外へ出て走って逃げだしましたが、20メートルほど走ったところでAが転んでしまった。そこへ3人のうち2人が木刀持って追いかけてきて、地面に倒れているAめがけて腕と背中を10発から20発ほど木刀で打ち付けたそうです」

 動けなくなったAさんは、容疑者たちに引きずられ車の後部座席右側に乗せられた。その隣に志村容疑者が、残りの2人は運転席と助手席に座った。車の鍵をロックし、「てめぇ逃げんじゃねぇよ。罰として5発な」と志村容疑者がAさんの鼻や頬を5発殴ったという。

 そこからさらに暴行はエスカレートしていった。

■ジーパンに穴「ビニール傘で足を突き刺した」

「何発も頭や体……特に頭を木刀や拳で殴られ意識は朦朧としていたそうです。さらに志村容疑者が笑いながらビニール傘でAの足を突き刺したようなんです。後に私がAと合流した時には、Aのジーパンにいくつも穴が開いていて、かなり強く突き刺されたことが見て取れました。

 携帯電話や鍵などの持ち物を没収され、終いには服も脱がされた。そして『これを持て』と薬物のような物体が入ったチャック付きのビニール袋を持たされ、写真を撮られています。

『警察呼んでもてめぇが捕まるだけだからな』と志村が脅してきたので、Aが警察を呼ばないことを改めて伝えると、『こいつぶっ殺して100km離れた山に埋めるから呼びようがねーよ』と3人で笑っていたそうです」

 散々暴行を加えているが、とどのつまり容疑者らの目的は金銭だ。「財布を出せ」と言われたAさんは、持っていたはずの財布が手元にないこと伝えると容疑者らは逆上し、木刀を振りかざし暴行を続けた。その後、財布を探すと車の下から発見された。

「財布には現金が93000円入っていて、3人で31000円ずつ分けていたそうです。黒色でCOACHの二つ折りの皮財布なんですが、この財布は事件の5日前にAが両親から誕生日プレゼントにもらった物で、Aはとても喜んで大事に使っていたんです。『お金は構わないが財布だけは勘弁してくれ』とAは懇願したようですが、『これはもらうから』と財布も奪われてしまったと。

 財布の中に身分証もキャッシュカードも入っていなかったため、容疑者たちがAを問い詰めました。Aが、職場に普段使っている財布が置いてあり、その中にカード類が入っていることを伝えると、容疑者たちは少し考え、Aに職場まで取りに行かせることにしたそうです」

 現金を手に入れた宗形容疑者はもう一台の車に乗り込み去って行った。その後Aさんは服を着せられ、職場の鍵を返してもらった。そのあいだも志村容疑者と渡邊航容疑者から顔や腹部を10発ほど殴られたという。そして、志村容疑者と渡邊航容疑者と共に車で職場まで向かった。

「『5分時間やる。それ以内に帰ってこなければ職場に乗り込んで皆殺しにしてやるからな。警察呼んでも皆殺しだ。逃げんなよ』と脅され、車から解放されたそうです。職場に戻ったAは上司と相談して警察に通報し、容疑者らは逮捕されました」

■病院で目の当たりにした「Aさんの無残な姿」

 その後、Aさんは救急車で八王子市内の病院へ搬送された。そこでこの親族がAさんと対面したが、あまりにも無残な姿に言葉を失ったという。

「鼻は折れ曲がり腫れあがっていて、顔には明らかに拳の跡がついていた。Aは憔悴しきって、自力で歩くこともままならず、車いすに乗っていました。病院にAの母が駆けつけたのですが、Aは『本当にごめんね』と一言だけ残して病院の奥へ運ばれていきました」

 Aさんは、意識ははっきりしているものの現在も入院しているという。Bさんが提供してくれたAさんの診断書には《顔面外傷 全身打撲 鼻骨骨折(中略)最低約6カ月の療養加療を要する見込みである》と記されており、事件の惨さを物語っている。

 志村容疑者の逮捕から数日後、Aさんの兄弟のTwitterに容疑者の知人らしき人物から連絡がきた。

《お前らが想像してる以上に見張られていること肝に銘じとけよクソガキw》

《家、女、女の家、お前ん家よーく毎日警戒しときな》

 反省する様子もなくさらに追い込みをかけてくる容疑者グループに対して、この親族は怒りに声を震わせる。

「Aは正義感が強くて心優しい人間です。なんでそんなAがこんな目に遭わなくてはならないのか。まったく無関係のAだけでなく、周辺にまで危害を加えようとする犯人たちは本当に許せません」

 ここ1年ほどでさらに治安が悪化しているという八王子。その中でも幅を利かせていたという志村容疑者は、なぜここまで道を踏み外したのだろうか――。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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