音声入手「中井は真っ黒だよ」ハンター軍団を野放しにしたNGT前支配人ぶっちゃけテープ

音声入手「中井は真っ黒だよ」ハンター軍団を野放しにしたNGT前支配人ぶっちゃけテープ

新潟のNGT48劇場

「週刊文春」創刊60周年記念「GW10連休大放出!」
週刊文春デジタル が報じた有料会員限定のオリジナル記事を蔵出しで特別公開します。(公開日:2019年1月30日)

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「後手後手の対応の末、『第三者委員会の調査』を逃げ口上にダンマリを決める運営にスポンサーは大激怒。それにしても、なぜ運営はそこまで口をつぐむのか。じつは彼らが全容を話せない理由があるんです」(AKS関係者)

 NGT48・山口真帆(23)暴行事件の背景には、アイドルとの交際を目的とした熱狂的な追っかけファン「アイドルハンター軍団」の存在があった。逮捕(不起訴)されたAとB、山口の帰宅時間を2人に教えたCはいずれも軍団の一味だった。

「軍団はスロットやチケット等の転売で荒稼ぎしてアイドルとの交際を生業とする厄介なファン集団です。正直、2016年頃からメンバーの何人かと通じているのは知っていました。代表されるのが、中井りか(21)と熱愛が報じられたZ(20代)。

 彼らは劇場公演や握手会、イベントのチケットを大量購入し、会場で最前列を占領。我が物顔で他のファンを威嚇するなど、ケンカが絶えませんでした。ライブ中に奇声を挙げたり、暴れたり、マナー違反を繰り返していたので、多くのファンが『出入り禁止にすべき』と運営側に訴えていました。でも、NGTの現場責任者である今村悦朗前劇場支配人(59)はスルー。みんな呆れていましたよ。『どうせ大金を払う“太客”だからだろう』って」(NGTファン)

 劇場公演やCD購入などに莫大な金銭を投下することで特定のメンバーを応援するファンのことを、AKB48グループ界隈では「太客」と呼ぶ(※「太い客」のこと。本来は水商売用語)。今村前支配人は太客であるZ軍団の傍若無人な態度を黙認し、むしろ懐柔しようとしていたフシがあったという。

「週刊文春デジタル」では、NGT運営がアイドルハンター軍団を野放しにしていた証拠である“音声テープ”を入手した。昨年夏、NGTのイベント会場で、あるファンが今村前支配人にZ軍団の“出禁”を陳情した際に録音したものである( 「週刊文春デジタル」で公開中 )。

 ここでその一部を紹介する。

ファン「軍団がイベント会場で暴れたり、やりたい放題でファンは皆、迷惑している」

今村氏「今度会ったら言うから。俺だって命がけだからね、あいつらに何されるか分からないから。今度1回俺(軍団と)飲もうかと思っててさ。飲みましょうって言われて、ここだけの話ね、手なずけているの俺。世間はそれを癒着と言っているじゃん、俺のことを。あれは癒着じゃないからね(略)あいつらだってファンなんだから除外するだけじゃだめだよ。あいつらにも気持ちを改めてもらう方法としてはNOだけじゃダメなんだよ」

ファン「中井りかの軍団員との文春の熱愛報道は?」

今村氏「これをイエローとするかシロとするかは捉え方によって変わってくる。みんな一番聞きたくない言い方をするとこれが芸能界。(中略)中井の場合も乱れがあるよ真っ黒だよって思わせちゃうし、思うところもあるし、実際そういうところあるよ、性格上。でも俺からするとあいつはあいつで守りたいものがある。あいつを切ることは俺の仕事ではない、あいつを俺らは活かさないといけない」

 つまり、今村氏は明らかにNGTとZ軍団の“近すぎる距離”について把握していた。グループにとって“不都合な真実”を黙認し劇場支配人自らが握りつぶしていたのだ。

「軍団のメンバーたちは、接触したメンバーから今村の情報を聞き出しているようでした。『彼の弱みを握っている』『もし俺たちを出禁にしたら、いつでも今村を潰してやる』などと吹聴していた。今村は彼らの手綱を握れていなかったのです。

 今回の犯人の一人であるBは、ファンの間でも無節操な“接触活動”で有名でした。今村はじめ運営サイドも“山口推しの危険なファン”として認識していたはずです」(軍団の友人)

 Bは約1年半前、山口ほか複数のメンバーが寮として住むワンルームマンションに“アジト”を借りている。

「外の目を気にすることなく、繋がったメンバーと会うために、Bはまずマンションの6階に部屋を借りて、仲間の軍団員と共に“逢引部屋”として使用していた。それが半年前、低層階にある山口さんの向かいの、直前まで太野彩香さんが住んでいた部屋が空くと、そこも新たに借りて同様に使うようになったのです。

 Bは以前からツイッターのアカウント名を山口の名前をもじって名付けていた。それほどの山口推しだったんです。Bは山口との接触の機会をずっと窺っていたのでしょう。本人は警察の取り調べに対して、『ノリの延長だった』と弁明したようですが」(Bの友人)

 実は山口は事件数日前、周囲に不安を漏らしていた。

「山口は彼らの行動を知ってか、あるスタッフにオタク(軍団)に不審な動きがあることを相談していたんです。スタッフは会議に掛けると約束した。その矢先に事件は起きてしまったのです」(NGT関係者)

「週刊文春」1月24日号で報じたように、事件発生直後、山口は携帯電話でSOSを発信。約40分後、親しいメンバーが駆け付けた。そこに居たのは、慌てるAとB、パニック状態でマンションの廊下に座り込む山口だった。事態収拾のため、4人は近所の公園へと移動。しばらくして、Cと運営スタッフ2名もやって来た。

「なぜ自分の部屋や帰宅時間を知っていたのか、どのメンバーが軍団員と繋がりがあるのか、山口は犯人を問い質しました。山口はZ軍団と繋がりがあると噂されるメンバーの名前や、Aの推しメンでアジトにかつて住んでいた太野、Cの推しメンである西潟茉莉奈など8名の名前を挙げました。犯人らは言葉を濁すばかりでした。これがさらなる疑惑を招いたのです。駆け付けた山口と親しいメンバーは、このときの話し合いを録音していたようです」(同前)

 話がまとまることはなく、結局110番通報することになったという。新潟県警によれば、事件発生から通報までに約1時間。翌日、AとBは暴行容疑で逮捕された。

「県警や運営としても、本当はもっと重い容疑で逮捕したかったそうですが、山口が家宅捜索を拒んだため立証が難しかったそうです」(同前)

 事態収拾のため、今村氏は事件直後から全メンバーを含む関係者48人に3通のLINEメッセージを送っている。

〈報告があります。昨日12月8日21時30分 メンバー山口真帆の自宅マンションの屋内、山口の部屋の玄関先で、自称ファンのA・Bの この2名が山口の帰宅を待ち伏せして、(中略)顔を押さえこむなどの暴行をしました。(中略)本人山口と今村の判断として被害届を出すことにしました。刑事事件です。(中略)NGTが崩壊するかもしれない危機的な状況です〉(12月9日送信)

 メッセージによれば、事件は秋元康氏や、運営にも報告済みだったという。

「東京でAKBグループ全体を統括する『AKS』は、12月半ばに行われたスポンサーやレコード会社、代理店との定例会議で、すでに解決にむかった事案として報告をしました。今村は(LINEのメッセージで)事件を徹底的に追及すると、部下やメンバーに対してポーズをとりましたが、AKSとしては穏便に済ませたかった」(前出・AKS関係者)

 捜査はAやBだけでなく周辺にも及んだ。疑惑をもたれた太野や西潟も警察に出向き、捜査に協力したが、事件には関与していないことが通信記録などから判明。だが、Bのスマートフォンには10代のNGTメンバー・E子の写真が保存されていた。

「Cと親しげなツーショット写真でした。E子はCとの繋がりはありましたが、暴行事件の計画は知らされておらず、事件には関与していませんでした。運営からも査問を受けたE子は、なんと『C君と付き合っています』と告白したのです。悪びれもせず逆ギレのような態度でした」(NGT関係者)

 今村氏は再び全体LINEで、メンバーに“自首”を呼びかけた。

〈犯人達の聴き取り捜査からメンバーの名前が出ている可能性もあります。なので、そこから証拠の写真や携帯のデータなどが出る可能性もあります。過去も現在も含めて、自分はファンと繋がっている、または繋がっていたというメンバーは、正直に今村に申し出てください。これまでのことを悔い改め、正直に申し出たメンバーに関しては、申し出た内容によって、特に過去の事例の場合は判断処分の緩和を検討します〉(12月20日送信、原文ママ)

 同メッセージでは、ファンとの繋がりについてどこからが“アウト”なのか、明確に線引きする記述もあった。

〈(1)ファンと一度でも携帯の連絡先(LINEを含む)を教えて交わした場合。(2)ファンと一度でもプライベートで会ったり、食事をした場合。(3)メンバーのまたはファンの家に入った場合〉(同前)

 そしてAとBが不起訴になった12月28日の後、3通目のメッセージが送られた。3通目には捜査の結果の報告と共にメンバーが自供した事実が綴られていた。

「驚いたことに少数ではなかったのです。〈事件とは別に、メンバーとファンとの繋がりについて、今村まで申告を申し出てほしいと伝えていた件ですが、現在数名のメンバーから申告がありました〉という書き方でした。運営はその子たちを査問しましたが、結局どの子も事件には関与していなかったことがわかりました。

 Cと繋がっていたE子は内々に処分され、Cとも別れさせられた。『失恋した感覚』などと漏らしています」(前出・NGT関係者)

 釈放されたAとBには山口に対するストーカー規制法が適用された。もちろん被害者の山口にもそれは伝えられたが、恐怖を覚え、納得がいかない結果となった山口は、自身が信頼するAKSの幹部「M」に相談した。

「しかし、Mさんは『今村さんが決めたことなら仕方ない、僕は何も言えない』と山口の話に耳を傾けなかった。彼女は酷くショックを受けたようです」(同前)

 切羽詰まった山口は、年が明けた1月8日の深夜、遂に内なる思いをSHOWROOMでぶちまけたのだった。

 小誌はこれまで、AKS、NGT、更には秋元康事務所に見解を何度も求めてきたが、一度も回答を得られていない。1月22日、AKS本社付近で、松村匠運営責任者兼取締役を直撃したが「またちゃんと説明しますから勘弁してください」と答えるばかりで、そそくさと車で走り去った。

 総勢約40名のうち数名がファンと繋がっていた。だが、その事実を公表し処分すればグループの活動が破綻する。それが立ち往生の原因だった。

「運営側の対応が遅れ、事件の詳細も語らなかったことで、噂が噂を呼び、いまだカオス状態。ネットはフェイクニュースで溢れています。東京スポーツは、昨年NGTの女性マネジャーがZ軍団に嫌がらせを受けて退職したという記事を書きましたが、これは完全なデマです。彼女が辞めたのは家庭の事情が原因。本人も誤報を世に出されて、相当腹を立てています。
 事ここに至っても、運営側の言い分は『ファンと繋がっていたメンバーはたしかにいたが、誰も山口が襲われるようにそそのかしたりしていない』というものです。しかし、運営側がZ軍団の悪辣な手口に事前に気付いていたとすれば話は別。”未必の故意”によって起きた事件だと指摘されても言い逃れはできないはずです」(同前)

 正規メンバーは2月を目処に活動復帰する見込みだという。運営は、真相究明は第三者委員会に委ねると公表しているが、この前支配人の音声を委員たちはどう聞くのか。

(「 週刊文春デジタル 」オリジナル記事)

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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