ジャニーズも参加!? 西麻布・六本木の女性100人に聞きました「“ギャラ飲み”に行ったことはありますか?」

ジャニーズも参加!? 西麻布・六本木の女性100人に聞きました「“ギャラ飲み”に行ったことはありますか?」

©文藝春秋

「週刊文春」創刊60周年記念「GW10連休大放出!」
週刊文春デジタル が報じた有料会員限定のオリジナル記事を蔵出しで特別公開します。(公開日:2018年10月29日)

◆ ◆ ◆

 女優・三田佳子(77)の次男・高橋祐也被告(38)が9月11日、覚せい剤取締法違反で警視庁渋谷署に逮捕されたが、通報現場には乃木坂46の元メンバー・大和里菜(23)が同席していた事実を「週刊文春デジタル」がスクープし、話題となった。2人は交際関係にあったが、出会いのきっかけは“ギャラ飲み”と呼ばれる宴席だったことも注目された。ギャラ飲みとは女性たちが男性側から謝礼を受け取って飲み会に参加すること。芸能プロ関係者いわく、「新人タレントなどが休日にギャラ飲みに出掛けることは珍しくない」という。

「ギャラ飲みは六本木や西麻布界隈で浸透している。1回のギャラ飲みでもらえる金額の相場は1万円から3万円。多い人だと5万円以上もらっている人もいますね。アイドルなどは給料が低く、月に5万円ほどしかもらえない子も多い。さらに、バイトも禁止されていたりする。そんな子がギャラ飲みに沢山きています。副業じゃないのでバレる心配もないですし、コネなども作れるみたいですね」(ギャラ飲み参加経験のあるタレント)

 もともとは売れないタレントやアイドルが業界にコネを作ったり、接待で小遣い稼ぎをするために芸能関係者やテレビ関係者などの飲み会に参加していたことが始まりだったというギャラ飲み。しかし、最近は一般人にも浸透しているという。10月27日(土)放送のインターネット番組「直撃!週刊文春ライブ」では、その実態を調査すべく、西麻布・六本木界隈で100人の女性に街頭インタビューを実施した。

 結果、100人のうちギャラ飲みの存在を「知っている」と答えたのは62人。38人が「知らない」と回答した。「知っている」と答えた62人の中で、「参加したことがある」と答えたのは21人。回答を紹介する。

「知人に呼ばれて、友達と2人で行きました。六本木のバーの個室で、相手は仮想通貨系の凄いお金持ち。男性3人に対して女の子は7人。最後はキスしたり、男性の膝に乗っかっている大胆な子もいました。女の子はOLや地下アイドル、AV女優まで様々でしたが、みんな可愛かったです。3時間くらいでギャラはみんな10万円でした」(27歳・OL)

「短時間で高額稼げるので、お金も時間もないアイドルやタレントにぴったりなんです。また男性も経営者などが多く、お金を出せば簡単に可愛い子が集まるということで、互いにメリットを感じているんじゃないでしょうか」(前出・ギャラ飲み参加経験のあるタレント)

 主催者である男性らと仲の良い女性が元締めとなり、複数の女性がグループラインなどで一括して連絡できるように“管理”されている場合が多いという。

「私が入っているギャラ飲みのグループラインは2つあります。1つは男性が元締めで管理していて50人ほどの女の子がいるグループラインと、もう1つは女の子が管理していて100人以上の女の子がいるものです。その元締めとされる人から『今から六本木で3人、ギャラ出ます』というような内容のラインが入り、希望する子には個別で時間と場所を教えて(現場へ)来てもらいます。グループラインに登録されているのは、以前は売れないアイドルなどが多かったですが、最近は一般人の方が多いように感じますね」(同前)

 街頭インタビューは2日にわけて行った。まずは10月22日21時頃に開始。この時間の六本木、西麻布界隈は年齢層が高く、ギャラ飲みを「知らない」、もしくは「参加したことがない」という声が多かった。

「15年くらい前、私たちの時代では『食事会』という名目でタクシー代を頂いてました。不動産関係の方や有名企業の社長さん達と銀座でお寿司を食べたりして、だいたい1万円くらい。お正月には10万円をもらえたりもしました。ギャラ飲みっていうと仕事みたいですね。源泉徴収をしっかり取った方がいい(笑)。犯罪に繋がらなければいいけど」(40代・主婦)
 
「インスタグラムの広告で“ギャラ飲み“というワードを見たことがあります。いわゆる“港区女子”がお金持ちのおじさんからお金をもらっているイメージですね。ちょっと気になりますけど(笑)」(30代・OL)

 一時は「知っている」「知らない」が半々くらいの割合だったが、24時頃になると「参加経験がある」という声が次第に増えてきた。

「私は騙されて参加しました。誘ってきたのはキャンギャル時代の知人で、今はスナックで働いている30代前半の女性です。その女性からラインで『経営者の人たちと合コンがあるから来ない?』ということで連絡が。参加してみると、男女4対4の合コンで、お相手は40代半ばくらい、『THE ALFEE』の高見沢俊彦さんみたいなロン毛のおじさんたちでした。西麻布の会員制の割烹で食事をしたのですが、仕事は何をしているか詳しくは教えてくれず、終始エロい会話をされました。食事を終えてタクシーに乗り込むと、参加していたおじさんが乗り込んできてタクシーの中でセクハラされました。結局、ギャラ飲みだということをセッティングした人からは聞かされず、1円ももらえませんでした。恐らくセッティングした女の子は 1万〜1万5千円くらいもらっていた」(27歳・トレーダー)

「ギャラ飲みはよく友達から一緒に行こうと誘われます。バーの男性が仲介しているパターンもよくあるみたい。参加しているのはモデル、タレント、インフルエンサーとか様々な人たちみたいだけど、相手の情報は基本的に言わないのがルールになっていますね。もらえるお金はピンキリで、少ないと1万円のときもあるけど、15万〜30万円ということもあると聞いたことがあります。例えば、カラオケで採点勝負して勝ったらいくらあげるというゲームもあったりとか。ギャラ飲みは六本木、西麻布で遊んでいる子で知らない子はいないでしょ」(27歳・飲食店勤務)

「ミス○○系の綺麗な子が多く参加していて、1万〜3万円をもらえると聞いたことがあります。相手はお医者さんが多いみたいですね。私は行ったことないですが、誘われたら5千円くらいでも行っちゃうかも(笑)」(25歳・シンガーソングライター)

「今年のアタマくらいに、友人からラインで『中国人のお金持ちと飲むけど来ない?』という連絡が来て、参加することに。相手の中国人は10人くらい居ましたが、日本語が話せなかったので、中国語が話せる子が通訳のような形で飲み会を仕切ってくれました。男性がしきりにお金を持っている自慢をしていて、『マカオで○○したんだ』と仕事の話をしていたけど、何の仕事をしていたかは詳しく聞いていません。1回で10万円もらえる子もいたみたいだけど、私は3万円だけもらって帰りました」(29歳・アイリスト)

「お客さんから誘われることがよくあります。だいたい、イベント会社の人や、バーの経営者から誘われることが多い。参加しているのは普通の女の子もいれば、地下アイドルのような子もいるみたいですね。相場は3万円ということをよく聞くけど、私は絶対に行かない」(30歳・飲食店勤務)

「身の危険もあると思います。けど、主催者の人もまた次回誘いたいから信用を得ないといけないので、結局信用問題じゃないかな。最近は“パパ活”も流行っていますね。道でスカウトマンから『パパ活探していない?』と声をかけられて、面接に行ったことがあります。パパ活の事務所というものがあって、そこの面接官にいくらと値段を決められます。例えば4万円と決められたら、4万円を相手にもらってホテルに行かないといけない。ホテルに行かなかったら1円ももらえないです。パパ活と言っているけど結局は援助交際と一緒。相手は企業のお偉いさんや、IT系の人も多いみたいですね」(25歳・飲食店勤務)

 27時頃、「ちょうど今、ギャラ飲みに行ってきた〜」とまさに参加直後の女性4人組に出会った。4人は皆アイドルのように可愛らしい容貌。その中に少し毛色が違う、おそらく元締めのような女性がいたので、いくらもらったのかと質問すると「内緒です」と答えてくれなかった。その女性が1人になったところで再度質問をすると……。

――ギャラ飲みの元締めの方ですか?

「うーん。そうですね。ギャラ飲みに関しては誰よりも詳しいと思う」

――今後、社会問題になるという話もある?

「やっぱりね。ギャラ飲みも、もう長くは持たないね」

――しっかりとお話を伺いたいです。

「私しか知らない情報で話したら本当にやばい」

――やばいというのは?

「うん……ギャラ飲みのアプリが進出してて、お金のことで揉めている。本当にやばい人たちが(背後に)いるから、何も話せない」

 そう言ってその場を立ち去った。この日は50人に聞いたが、半分以上がギャラ飲みを知っているという結果だった。

 10月23日は23時頃から街頭取材を開始した。

「知り合いに呼ばれて2人で行きました。相手は経営者の人で、場所は西麻布のカラオケバー。飲んでいる時の会話は、会社では出来ないようなセクハラまがいの下ネタがほとんどでしたね。ギャラはセクハラの口止め料みたいな感じと聞きました(笑)」(22歳・OL)

「ギャラ飲みは業界では当たり前の話。1、2年前は芸能界の人がよくやっていましたね。タレントの間では有名だと思います。線引きとしては、ギャラをもらったら、もうそれはギャラ飲みです(笑)。この言葉自体は数年前の、“港区女子”という港区でお金をもらって遊んでいる女性を指す言葉の後に来ている言葉だと思いますよ」(25歳・タレント)

「一度だけ、『Pato』という(マッチング)アプリを使い参加したことがあります。アプリを使えば知り合いにもバレずに相手を探せるので。男性は弁護士や不動産関係のお金持ちで、もらえたギャラは3万円。女の子は看護師やアパレルなど基本的に安月給でお金に困ってる子が多いみたいですよ。副業禁止でもギャラ飲みは副業じゃないですからね」(22歳・OL)
 
「丸の内の派遣OLをしている友人が参加していました。相手は外資金融の人だったようですが、2万〜5万くらいのギャラで、無理矢理お持ち帰りされそうになって、怖い思いをしたみたいですね。お互い一般人ですが、そこから交際に発展することはないと思います」(26歳・自営業)

「『Pato』ってアプリで10回以上行ったことあります。2年前にこのアプリが作られたんですが、その時からやってますね。知ったきっかけはツイッター。アプリがリリースされた当初は20代のIT社長とかとやってましたが、今は年収がそんなに高くない男性が増えているイメージですね」(28歳・飲食業)

「今、女の先輩に呼ばれて参加した帰り道です。1万5千円もらって2時間でしたね。西麻布の個室カラオケで、男性は地方建設の社長さんたち。カラオケでは菅田将暉の『さよならエレジー』とか歌ってました(笑)。全然気を遣うこともなく、楽しかったです」(20歳・大学生)

「10回以上行ったことありますよ。仲介しているのはバーの店員さん。ギャラはその時々によって大体1万〜10万の間くらいですね。ジャニーズタレントがいることも結構多くて、『〇〇君いるし、ギャラも払うから来て』と、そのタレントの名前で集めていることも多いですね。芸能人が多いときはホームパーティになるときもあります。某ジャニーズの1人はよくギャラ飲みで見かけますし、いつも持ち帰ってます(笑)」(22歳・接客業)

「ギャラ飲みの場所で有名な六本木の個室カラオケで、超大手企業の社長や経営者の他に水泳の日本代表選手、有名なプロレスラーもいました。ギャラはそれぞれが1万円ずつくれる感じで、全部で4万〜5万円くらいだったと思いますが、女の子が気を遣わないといけない雰囲気で、凄く疲れましたね(笑)」(28歳・接客業)

 結局、2日間の街頭インタビューで回答してくれた女性の5分の1以上が「ギャラ飲みに参加したことがある」という結果となった。ただ、ギャラ飲みが脱税や売春といった犯罪につながる危険性があることは、あまり深く理解されていないようだった。
 
 この“ギャラ飲み“の仕組みなどについて売春防止法などに詳しいアトム法律事務所埼玉大宮支部長の藤垣圭介弁護士に話を聞いた。

「お金をもらって飲んでいることは問題ないです。しかし、あまりにシステム化されすぎてしまうと派遣法に、お金を払っての男女の関係を目的とすることが定着してしまうと売春防止法6条の周旋等に触れるケースも出てくると思います」

(「 週刊文春デジタル 」オリジナル記事)

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

関連記事(外部サイト)