安定志向な彼との結婚を親に反対されています。うまくいかない恋愛を、ぱぷりこがお焚き上げ(1)

安定志向な彼との結婚を親に反対されています。うまくいかない恋愛を、ぱぷりこがお焚き上げ(1)

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 恋愛で不満や後悔を抱えている、妖怪女子を筆圧高く分析、『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ』を書いたぱぷりこ。前回公開した記事で恋愛相談を募集したところ、「うってつけの相談がきた」とのこと。相談者の悩みを、恋愛魔窟サバイバーのぱぷりこが筆圧高くお焚き上げします!

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 妖怪男女ウォッチャーぱぷりこです。5月に発売された『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ』の読者から相談をいただいて渾身の筆圧をこめてお焚き上げファイヤーする本企画。まさにふさわしい相談をいただきました。書籍でもだいぶ筆圧を高めたものですが、今回も筆圧がうなるうなる。

 詳細はこちらっ!

■相談・安定志向な彼との結婚を、親に反対されています。親に認められて円満に結婚したい。

【フローチャートでどの妖怪女子分類に当てはまったか】

「迷走の女王」。「尊敬できる男じゃないとダメ女子」に心当たりがあります。以前は「私はあなたの信者女子」だった気がします。

【相談者&恋愛相手のプロフィール】

メイコさん:29歳。医療系。現在は仕事に邁進するバリキャリ生活。

婚約者:31歳。医療系。遠距離恋愛中。

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 現在、結婚話が難航しています。理由は親の反対です。

 彼は、自ら閑職と呼ばれる部門を専門としてキャリアを積み上げていますが、親は「競争相手の少ない閑職に進んで安易に地位を築く生き方が気持ち悪い」「結婚するなら絶縁」と言っています。

「結婚を考えている」と彼から伝えられた時点から1年かけて親に反対されていることを伝えました。遠距離なので、直接会わずに話すと別れにつながりかねないと思い、彼のプライドを傷つけないよう会った時に慎重に話し合ったため、時間がかかってしまいました。

 話し合いの結果、「絶縁されてもされなくても私がちゃんと自立して生きていけるようにキャリアをあと3年積んでから結婚話を進めよう」となり、現在の私はバリキャリのような生活を送っています。

 もともと親は神経質だったのですが、結婚話をしてからというものますます神経質になり、数週間ほど電話をしないと「結婚に反対したことを恨んでいるんでしょう!」といきなり怒鳴られたり、繁忙期で帰りが遅い日に「そんなに仕事ができないの!」と責められたり、「あの男とまだ続いているの? 不幸になって死ぬんや!」と喚かれたり、いきなり私の家へ泊まろうとしてきたので予定がつかずに断ると「親に向かってなんてことを! 気持ちよく受け入れなければならないのよ!」と恫喝してきたり、かなり消耗しております。

 上記のセリフは父親と母親、両方から言われます。父親はハイスぺモラハラ男子を地でいくし、母親は専業主婦で私を妊娠した際に仕事を辞めさせられたそうで、現在メンヘラまっさかりで「集団ストーカーに狙われているの」という長電話がかかってきています。

 そんな状況なので、「もう結婚を機に親と絶縁してもいいかもしれない」と思う半面、インターネットで「親 結婚 反対」などと検索すると「結婚生活がうまくいかない」と書いてあったり、親に言われた「不幸になって死ぬ」という言葉がフラッシュバックしたりして話を進める勇気が出ません。

 また、将来を考えて厳しめの医局に進んだ現在、彼の仕事に対する姿勢の甘さが気になるようになりました。共働きで生きていくなら問題ないとわかっていても「もう少し頑張ってほしい」「でも彼のペースで頑張れているからこそ、遠距離恋愛にも情緒不安定な私の愚痴にも耐えられているのかもしれない」と思ってしまい、これ以上は彼の尻を叩くことはしたくありません。

 しかし、「実績を積んでくれたら親も説得できるかもしれない」と甘い考えも首をもたげます。それは彼に対して失礼だし筋違いということも理解しています。それに、趣味や話もあい、体調を崩しやすい私にうんざりせず一緒にいてくれて、いつ殴られたり怒鳴られたりするかビクビクしなくてよくて居心地のいい環境を自然に作ってくれる彼となら結婚しても一緒に暮らしていけそう、と思っても、上記の不安が出てきて腹を決めることができないでいます。

 以前、好きだった人は「恋心の搾取地主」タイプで私はその信者だったため、自分の感情をコンテンツの一部として楽しめていた節がありますが、自分が幸せになるためにどうしたらいいかPDCAサイクルを回そうとすると、こんなに苦しく壁があるとは思いませんでした。

 ちなみにその搾取男は、たいへんに親受けは良かったです。私が恋愛感情を匂わせなかったからか、あるいはダメオーラしか感じなかったからかは分かりませんが……。

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【いま自分が望んでいること。現状がどうなれば、自分にとっていいのか】

 待っていてくれている彼のために、早く腹を括りたい。

 親との関係改善。これ以上、こちらの精神力を削られたくない。

 親に彼のことを認めてもらい円満に結婚したい。

 両方持っている同期に嫉妬してしまうのも、しんどさに拍車をかけます。比べることに意味はないことはわかっていますが、どうしても考えてしまいます。

■ぱぷりこの回答・迷走女子×妖怪のエサ女子のハイブリッド

 メイコさんは、わくわく★妖怪女子チャートでは「迷走女子」とのことですが、読んでいるうちに「妖怪の餌女子では?  餌では?」という思いがどんどん強まっていきました。確かに迷走女子の特徴もあるのですが、迷走の要因が「エサ」気質にあると思います。

「迷走×餌」女子の特徴は、「自分のことを支配してくるモラハラタイプにどっぷりはまって尽くしてボロボロになるまで傷つくも、自分を大事にするタイプからは逃げて、みずから自分をないがしろにする妖怪に突入しては苦しみ嘆くのを繰り返す」ところです。メイコさんの場合は妖怪男を何人も経験する、というよりは「親」という大妖怪を起点にして妖怪男を経験する、というハイブリッド型です。

 まず言っておくと、毒親家庭において円満に結婚話が進むなんてことはほとんどないです★あ、毒親って言っちゃいましたが、ふつーに毒親だと思います。

 ちなみに私が考える毒親とは、「自分と子供が個別の人間であり思考も生活も違う、という人権の根幹を認めず、子供と親と悪魔融合させて自分の思いどおりにさせようとする」親のことです。自分の気持ち>>>(越えられない壁)>>>子供の気持ち、自分の機嫌を損ねる子供は絶縁という脅しで思いどおりにさせようとする行動は、毒親あるあるです。

 メイコさんは「神経質」という言葉を使ってるあたり「はっきり親を非難したくないのかな? それとも無自覚なのかな?」と思いましたが、ここはあらかじめくっきりハッキリさせておいた方がいいでしょう。

■毒親育ちなだけで結婚の難易度は爆上がりする

 で、最初にも書きましたが、毒親ホーム生まれで結婚話や就職話が円満に進む、なーんてことはほとんどありません。私もモラハラ父とメンがヘラり気味の専業主婦母のもとで育ったのでよーーーーーくわかりますが、まあ結婚する時もめっちゃうんコメント(うんこめいたコメントの意)が来たよね★

 私の周りの毒親育ちもまあだいたい阿鼻叫喚です。まあどこにいっても「金・権力・見栄」絡みで恫喝・泣き叫び・絶縁問答・刃傷沙汰・弁護士沙汰・病院沙汰・警察沙汰になってます。

 毒親育ちなだけで、ノン毒親育ちの人が味わわない苦労を味わいます。まずメイコさんは、自分で選んだわけでもないのにいらぬ苦労を味わっていることを認め、問答無用のハードモードに突入しながらもがんばって生きている自分を褒めてあげましょう。ハラショー。

■コントロール可能・不可能な問題を切り分けよ

 さて、私がこのように「毒親育ちのハードモード」を書いている理由は、魔窟談義をしたいからではありません。メイコさんが「比べる相手をまちがえている」からです。毒親育ちはノン毒親家庭と比べてはいけません。理由は2つ。

1.Apple to apple(条件が対等な比較)でないから

2.自分でコントロールできない「前提」で比べてもどうにもならないから

 人生は他者と比べるといきなりつらみが増して地獄モードになるので、「人と自分を比べるのはやめよう」と偉い人はよく言いますが、そうはいっても人間は「比べる生き物」です。比べてしまう業を捨てられないのなら、比べる相手は Apple to apple、同列条件で考えましょう。りんごとゴリラを比べて「りんごは毛がないし筋肉もなくてツルツル!」と泣き叫んでも無意味オブ無意味。

 参考にするなら、毒親持ちの女性たちがどのようにして結婚を決めたのかを見るべきです。私たちは「毒親ホーム」という戦場に生まれた戦場育ち。平和な国なら銃声が一発起きただけで大騒ぎになりますが、戦場では銃声など鳥の鳴き声と同じ扱いを受けます。環境が変われば同じ事象でも意味合いと重みが変わるのです。ノン毒親の「親の反対」と毒親の「親の反対」を同じ土俵でとらえてはいけません。

 なぜ、ここまで毒親育ちとノン毒親育ちの切り分けを勧めるかというと、「生まれ」は絶対に変えられないからです。

 問題を考える時には「自分でコントロール可能なものか」「コントロール不可能なものか」という基準で切り分ける必要があります。天気、生まれた国、性別(後から変えることは可能ですが持って生まれた事実は変えられません)、親、市場原理、歴史、時間の流れなど、自分が変えられないものは「前提」です。「生育環境」という前提をくつがえすには生まれ直すしかありませんが、それは不可能だし、「現在の自分」を否定する考え方です。

ぱぷりこさんの回答はさらに筆圧高く、第2回へ続きます! 

(ぱぷりこ)

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