郵政選挙の小泉ブーム並み!? 山本太郎が枝野幸男の座を脅かす

れいわ新選組・山本太郎氏"小泉ブーム並み"の声 立憲民主党・枝野幸男氏の座脅かす?

記事まとめ

  • 立憲民主党の支持率はかつての10%を超えた勢いはなく、理由は枝野幸男代表との評判も
  • 党首討論で安倍晋三首相を批判した枝野氏を菅義偉官房長官は「元気がなかった」と嘲笑
  • れいわ新選組を立ち上げた山本太郎参院議員が、枝野氏の地位を脅かしかねないという

郵政選挙の小泉ブーム並み!? 山本太郎が枝野幸男の座を脅かす

郵政選挙の小泉ブーム並み!? 山本太郎が枝野幸男の座を脅かす

コップの中の争いに拘泥して…… ©共同通信社

「国政選挙の前になると野党の支持率は高まるはずなのに……」。立憲民主党の中堅議員がぼやく。NHKの6月の世論調査で立憲の支持率は5%。別の調査では3%という数字も出て、かつての10%を超えた勢いはない。

 最大の理由は枝野幸男代表(55)にあるとの評判がもっぱらだ。6月19日の党首討論。年金2000万円問題で安倍晋三首相を批判したが、衆院解散を迫るどころか、目前の参院選への言及もゼロ。その姿に菅義偉官房長官は「枝野は元気がなかったね。中途半端だったなぁ」と嘲笑した。

 1カ月ほど前まで、枝野氏は攻撃的だった。憲法審査会での国民投票法案をめぐり、立憲の辻元清美国会対策委員長らは与党との協議を進めようとしたが、枝野氏が「ダメだ」と一喝、協議はストップした。政治部記者は「憲法問題で安倍政権との対決姿勢を強めたのに、1カ月後の党首討論では及び腰で一貫性がない。衆院解散を怖がって腰が引けていると言われても仕方ない」と嘆息する。

 解散を誘発しかねない内閣不信任案にもギリギリまで消極的だった。対決姿勢を強調したい立憲参院側が麻生太郎副総理や首相の問責案を提出し、「『選挙を前に枝野は何をびびっているんだ。戦え』と身内が枝野包囲網を敷いた」(立憲ベテラン議員)。

■枝野氏を脅かす山本太郎氏の存在

 だが、当の枝野氏は表面上は余裕を見せる。「いざ選挙になれば何とかなる」と周囲に語るのは、小池百合子東京都知事の希望の党から排除され、やむにやまれず立ち上げた一昨年の衆院選で躍進した実績にまだ酔っているからだ。あれ以来、確かにリベラルのカリスマになったものの、現在の立憲の支持率は、求心力が失われていることを物語る。

 さらに参院選を前に、枝野氏の地位を脅かしかねない政治家が出てきた。れいわ新選組を立ち上げた山本太郎参院議員(44)だ。改選を迎える山本氏は街頭演説で「あなたの質問、苦言、お知恵が山本の政策につながる」と強調。その言葉は2年前の選挙で「立憲民主党はあなたです」と支持を得た枝野氏と重なる。口コミで山本氏に聴衆が集まる様に「郵政選挙の小泉ブーム並みだ」(政治部デスク)との声も上がる。山本氏が集める個人献金は2億円に迫り、3億円も確実視されている。

 希望の党に排除され、判官贔屓でカリスマになった枝野氏。野党第一党の小さな権力に酔いしれている間にカリスマの政権交代が起きかねない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年7月4日号)

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