愛子天皇は「〇」、圭殿下は「×」!? 「女性・女系天皇」容認が6割、「宮家復活」は2割 皇位継承アンケート結果発表

皇位継承に関するアンケートで「女性・女系天皇」容認が61.9% 「宮家復活」は21.1%

記事まとめ

  • 皇室典範は皇位を男性だけで継いでいく男系男子による継承を定めており資格者は3人に
  • 方策に関するアンケートで、女系天皇と女性天皇を認めるべきと回答した人は6割超に
  • 事実上、男系男子存続を支持する「『旧宮家の皇籍復帰』を認めるべき」は21.1%だった

愛子天皇は「〇」、圭殿下は「×」!? 「女性・女系天皇」容認が6割、「宮家復活」は2割 皇位継承アンケート結果発表

愛子天皇は「〇」、圭殿下は「×」!? 「女性・女系天皇」容認が6割、「宮家復活」は2割 皇位継承アンケート結果発表

天皇ご一家 ©共同通信社

 5月の新天皇即位に伴って、皇位継承資格者は僅か3人になった令和時代の皇室。現在の皇室典範は、皇位を男性だけで継いでいく「男系男子」による継承を定めているが、このままでは将来的に皇統の危機を迎えかねない。

 そこで、文春オンラインでは、7月1日までの47日間、以下のアンケートを行った。

 新天皇の即位に伴い、皇位継承資格者は3人となりました。現行の皇室典範は父方の系統を辿る「男系男子」による継承を定めていますが、このままでは皇族減少の問題を解決できないと言われています。政府も今年、具体的検討に入るとしていますが、貴方はどんな方策が適切だと考えますか。次の選択肢からひとつを選び、理由をお答え下さい。

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A:「女系天皇」を認めるべきだ
B:「女性天皇」を認めるべきだ
C:「女性宮家」を認めるべきだ
D:「旧宮家の皇籍復帰」を認めるべきだ
E:その他

 アンケートの回答総数は1156票。回答者の内訳は、男性が55%、女性が45%で、年齢は16歳から90歳まで。

 結果は以下のグラフの通り。Aの「『女系天皇』を認めるべき」の23.4%と、Bの「『女性天皇』を認めるべき」の38.5%を足すと、6割以上が「男系男子」以外の継承を容認すると回答した。

 眞子さまのご結婚問題が密接に関係するCの「『女性宮家』を認めるべき」を選択したのは4.5%。

 事実上、男系男子存続を支持するDの「『旧宮家の皇籍復帰』を認めるべき」は21.1%だった。

 回答を性別や年齢別に見ると、30代までの若い層で「女系天皇」を支持する回答が全体に比べて多かった。特に20代男性では40.0%が「『女系天皇』を認めるべき」と回答。一方、20代女性では「『女性天皇』を認めるべき」を支持する人が63.4%を占めた。

 また、「『旧宮家の皇籍復帰』を認めるべき」という意見は中高年に多く、特に50代女性では30.2%、60代男性では26.1%を占めた。

■◎いまさら聞けない「女性天皇」「女系天皇」「女性宮家」ってなに?

「女性天皇」とは、文字通り、女性皇族が即位した場合の天皇を指します。一方で、「女系天皇」は母方だけが天皇の血を引く子が即位した場合の天皇のことです。

 これまで女性天皇は過去10代8人が存在していますが、女系天皇は存在していません。誕生すれば歴史上の大転換となります。女性天皇だけを認めて女系天皇を否定するのは一代限りの先延ばしに過ぎないという専門家もいます。

「女性宮家」とは、女性皇族が結婚した後も皇室に残れるようにするために創設が検討されている「家」のことです(現行の皇室典範では、女性皇族は一般男性と結婚すると皇籍を離れなければなりません)。もし、眞子さまが小室圭さんと女性宮家創設の上で結婚された場合、眞子さまは皇室に残られ、結婚相手である小室さんには「皇配殿下」などの呼称で皇室入りするという可能性があります。

「旧宮家」とは、第二次大戦後にGHQによる皇室財産の国庫帰属の指令をふまえて皇籍を離れた11宮家のことです。安倍晋三首相の支持団体である「日本会議」など、男系男子による皇位継承を存続すべきだと主張する保守派は旧宮家の男性を皇族として復帰させるべきだと主張する向きが多いようです。

 こうした安定的な皇位継承を実現するための議論は、十数年にわたって繰り返されてきました。小泉純一郎政権下の2005年、皇室典範に関する有識者会議によって、男女を区別せずに直系の第一子が皇位を継承するという長子優先の、女性・女系天皇容認の最終報告が提出されましたが、悠仁さまの誕生を受けて、皇室典範改正案の提出は見送られました。安倍首相はその小泉内閣の官房長官でした。

 しかし、悠仁さまの誕生によって問題が解決されたわけではありませんでした。将来的には悠仁さまと、その伴侶になる女性にかかる重圧が大きいのは明白です。そうした声を受けるかたちで、2012年には民主党の野田佳彦政権が女性宮家の創設を検討しましたが、実現しませんでした。

 安倍政権は今秋にも具体的検討に入るとしていますが、はたして結論は出るのでしょうか。

以下に、回答者の代表的な意見を紹介したい。

■A:「女系天皇」を認めるべきだ

「『女系』を認めないと本当に皇統が終わってしまいそうなので。天皇家の直系として育てられてきた愛子さまのほうが心から支持できる」(55・女)

「秋篠宮家の方々は連日問題続きで信用性にかける。悠仁さまより愛子さまに天皇になっていただきたい」(25・女)

「天皇は象徴である以上、尊いのはDNAではなく脈々と受け継がれてきた歴史のはず。男系でないとダメというのはあまりにも前時代的」(30・男)

「側室制度がないなら男系を保つことは不可能。現状の制度では悠仁さまと結婚する女性は誰も現れないのではないでしょうか。旧宮家の復帰は、いま一般人として生活している人の子供が天皇になる可能性ができる。女系天皇より違和感がある」(32・女)

「美智子さま、雅子さまは民間から男系天皇に嫁いだ。女系天皇と民間の男性が、結婚して何が悪いのか理解できない。皇位継承資格者として大切なことは男女の区別ではなく、天皇の血筋をひいていることでは」(46・女)

「男系男子の継承は限界がある。小泉内閣のときの『皇室典範に関する有識者会議報告書』で提唱された『直系長子継承』に変更した方が良い」(53・女)

「悠仁さまの事件があって“リスクヘッジ”の必要性を再認識しました。『継承を絶やしてはならない』という認識は国民の総意。リスクを減らすためには、女系天皇も女性天皇も認めるべき」(45・男)

「男女平等の世の中で、『男系天皇』を後生大事に継承していくのはガラパゴス。イギリス、デンマークなどで実施している通り、長子継承で行くべき」(74・男)

「政治的・学術的な論点があるのはわかるが、男尊女卑的な価値観に根差している感は否めない。女系を認めることで、この議論に終止符を打つべきでは」(29・男)

■B:「女性天皇」を認めるべきだ

「女性天皇は過去にはある。あるべき姿に戻すべき」(43・男)

「天皇の子供なら男女どちらでもいい。愛子さまが女性だから天皇になれないなんて、ただの女性差別。天皇陛下の実子である愛子さまが、最有力とされるべき。わざわざ悠仁さまを天皇にするのは違和感がある」(31・女)

「今上天皇の一人娘である敬宮愛子内親王に皇位を継いで頂きたい。結婚のお相手としては男系の旧宮家の方など良いご縁をお世話して差し上げるのが一番では」(51・女)

「女系天皇まで認めてしまうと、小室圭さんのような問題が出たときに親族の金銭面や交遊関係を調べないといけなくなる」(46・男)

「男性天皇への中継ぎとして女性天皇が即位するのはいいと思うが、天皇家の血筋が違うものになる女系天皇には反対だ」(23・女)

「今の時代なので天皇の血筋であれば女性天皇は認めてもよいのではないか。ただできれば男系が望ましいので、1代限りなどであればいいと思います」(72・男)

「歴史から考えて、我々の時代で女系天皇を認めるという選択肢は無い。女性天皇を緊急避難的に認めた上で、将来的に血筋の濃い旧宮家の復活の検討を進めるという流れなら、多くの国民も納得できる」(64・男)

「皇統が途絶えるのはやむを得ないと考えるが、次善の策として女性天皇を認めてもいいのではないか。『象徴』として存在していることに意味があると割り切ればいい」(82・男)

「女性の婚期が30代でも不自然ではない昨今、天皇または皇太子のみが子沢山であることは望みにくい。したがって、女性天皇という選択肢を増やし、次代の男性天皇のご生誕を待つのはありだ。ただし男系は守るべきで、その理由はここまで続いたY染色体は次代にも引き継ぐのがよいと思うから」(50・女)

「当時の雅子妃にお世継ぎという暗黙のプレッシャーを与えてしまっていた罪の重さを忘れるべきではない。同じ女性として、なぜ女性天皇がいけないのだろうかと思います」(50・女)

「女性天皇は歴史上いたから、今になって認めないというのはおかしい。でも、女系天皇と女性宮家を認めることは絶対に反対。旧宮家の復帰が皇族減少問題の解決のために最も有効だが、復帰後すぐに皇位継承権を付与するのはどうかと思う」(49・男)

■C:「女性宮家」を認めるべきだ

「悠仁さまがいるから女性天皇や女系天皇は必要ないが、皇室の行事はたくさんある。悠仁さまや今の天皇だけに頼るのは大変。愛子さま、眞子さま、佳子さまが皇室に残ってくれたら安心できる」(46・女)

「このままでは女性皇族が次々に降嫁され、天皇家が悠仁さまお一人になってしまったら、現実問題として天皇制は破綻する。そういう環境で、絶対男子を産まねばならないプレッシャーを承知して、嫁いでくる女性がいるだろうか」(62・男)

「女系天皇は結婚する相手によっては悲惨な状況にならないとも限らない。女性宮家ならある程度仕事を分担できる」(69・女)

「皇室のメンバーが今後減少するのは目に見えている。女性宮家を創設して、引き続き伝統を守るため働いていただきたい。ただ、女性天皇や女系天皇を是認するか否かは、もっと議論を重ねた方が良い」(76・男)

「私は、女系天皇も女性天皇も賛成だが、まずは女性宮家を認め、裾野を広げるところからはじめたらいい。そうしなければ公務ができなくなってしまう。そのためには、早い対応が必要。愛子さまが学生のうちに決めないといけない。そうすれば旧宮家を復活させる必要もないと思う」(55・女)

「本来はどれも認めるべきではないが、現状を考えると女性宮家を認めざるを得ない。ただし、女性宮家は暫定的なものとした上で、状況が好転した場合、女性宮家は一代で終わりとするなど、あくまでも『男系天皇』を最優先したものにすべきだ」(49・男)

■D:「旧宮家の皇籍復帰」を認めるべきだ
『男系男子』による皇統維持は、日本の歴史の根幹

「女系天皇を認めれば2000年続いた神武天皇の血統が途絶えてしまいます。血統のスペアとして旧宮家の方々にお戻りいただくべき。現在の皇室に親しみを感じるからといって女系天皇を容認しても、何百年後の日本人が天皇として認めてくれるとは思えない」(49・男)

「そもそもこのような危機を救うために存在してきたのが『旧宮家』。現在、旧宮家には若い『男系男子』が複数おられる。迷うことなく旧宮家の復帰を行なうべき。それまでのつなぎとして、現在の女性皇族に結婚後も1代限りの皇族として公務を担っていただけば良い」(62・女)

「『男系男子』による皇統維持の伝統は、日本の歴史の根幹。どんなことがあっても守るべきだ。女系天皇は言うに及ばず、女性天皇も過去に例があったとはいえ、現在は女系への突破口になりうるので回避すべき。となると、旧宮家の皇籍復帰以外に手はない」(50・女)

「理想は男系を維持することですが、今のままでは不可能なので、愛子さまと旧宮家の方がご結婚されるのが良いと思う」(51・女)

「『旧宮家』は今更身元調査を行う必要も無く、男系適格者の抽出が容易。最も手っ取り早く、合理的な方法」(68・男)

「側室を持たない家系では、男子の系統維持は難しい」(65・男)

「この選択肢のみがこれまでの歴史に逆らわない手段だから」(42・男)

「我々が、歴史を多数決で塗り替える愚はできない」(80・男)

「まずは旧宮家の皇籍復帰を進め、女系・女性天皇、女性宮家の話を進めていくべき」(36・男)

「皇籍離脱は外圧だった。日本側の意志ではない。今更と言う日本人もいるだろうし、当該者の方でも望まれない方もいらっしゃるだろう。でも、とりあえず一旦あるべき形に戻っていただくことが筋」(55・女)

「女系天皇は別王朝への移行、すなわち天皇家の断絶を意味します。男系天皇を維持するためには旧宮家の復活しかない。そのことで日本がマッカーサーの占領政策の呪縛から解放されて、真の意味で米国からの独立が果たせる」(68・男)

■E:その他

「男系の天皇の伝統を守るために、とりあえず完全に男系が無くなるまでは結果を急ぐべきではない」(37・男)

「決まりがあって今があるので、現状維持が望ましい」(56・男)

「女系天皇、女性天皇の違いがよくわかりません」(53・男)

「日本で一番古く、大事な家のしきたりを世論の間違った流れで、変えることはない。庶民が口出しすることではない」(49・女)

「平成から平和へのご譲位は天皇陛下がお気持ちを吐露なさったことで、政府・国民も納得して実現できた。この問題も当事者の意見が最も的を射た答えが出ると思う」(57・男)

「なぜ愛子さまは天皇になれないのか」という国民の素朴な疑問が表出した――皇室アンケート・所功氏コメント へ続く

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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