カミングアウトも“汚部屋脱出“の延長だった――勝間和代が語る「自分の人生を取り戻す」方法

カミングアウトも“汚部屋脱出“の延長だった――勝間和代が語る「自分の人生を取り戻す」方法

ほっておくだけで美味しい煮物になる「ホットクック」は2台併用 ©文藝春秋

人生を変える片付けの“きっかけ”は「川島なお美さんの早すぎる死」だった から続く

 経済アナリストの枠から飛び出し、文化人タレントとして活躍中の勝間和代さん。忙しさのあまり汚部屋状態だった自宅を片付けたら人生が大激変! その体験から生まれた『 2週間で人生を取り戻す!  勝間式 汚部屋脱出プログラム 』の文庫化にあたり“片付け後”の生活を具体的に伺った。

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■家と生活の再構築は現在も進行中

 片付けの開始から4年弱の間に変えたことも色々あります。ものだけではなく、行動の片付けも行うようになったことを説明しましたが、特に変化があったことは、

 ・シュガーフリー

 ・カフェインフリー

 への移行でしょうか。?

 元々、片付いていない家から眼を背けるために、甘いものやコーヒーを飲んでごまかしながら、不快な気分の一時しのぎをすることが多かったのですが、もう一時しのぎは必要ないので、砂糖の入っているものとカフェインの入っているものを原則として摂取していません。

 砂糖を摂取しないのは、万病のもとになる内臓脂肪や、糖尿病や肥満の元になるインスリン抵抗性を増やさないようにしているためです。カフェインも昼間に取りすぎると夜の睡眠が浅くなってしまいます。砂糖もカフェインも依存性が高いので、どちらも原則ゼロにするということで対応しています。

■現在は158p50s。体脂肪率は下がり、筋肉と骨量が増加。

 料理は全て砂糖なしで作りますし、家の飲み物も全てデカフェの紅茶かハーブティーだけです。

 その結果、単行本執筆時では158p53sとなっていますが、今はさらに50sまで減りました。体脂肪率も下がり、その代わり筋肉と骨量は増えました。

 外の料理はたいてい砂糖が入っているため、シュガーフリーを実践するためにも家で作ることがさらに多くなりました。当時から電気鍋を活用していましたが、最近は同じ電気鍋でも、「ホットクック」というシャープが発売した電気無水鍋2台をメインで活用しています。この鍋の活用で、味つけは塩のみ、あるいはしょうゆのみといったような非常にシンプルなレシピでとても美味しい料理を作ることができるようになりましたので、だしなども取る必要がなくなり、キッチンがより片付けられるようになりました。

 電子レンジもこれまではビストロとヘルシオを併用していましたが、今は2台ともヘルシオにして、シンプルな調味料でのウォーターオーブンやウォーターグリルを多用しています。ヘルシオの特徴は、水蒸気で全て調理をする点で、とにかく何でも、食品が酸化せずにシンプルで美味しくなるので気に入っています。欠点はやや調理に時間がかかることなのですが、ビストロで私が使っていた機能は、ヘルシオがあればカバーできることに気付き、ビストロが古くなって買い換えるタイミングで、ヘルシオ2台にすることで、時間面の欠点を補うことにしました。

 掃除に関しては、以前はルンバを手動で起動していましたが、今はスケジュール機能を使って、毎晩夜10時になると自動で動き出すように設定しています。

 その代わりに「ルンバブルな家」を目指していまして、いつルンバが稼働しても物を倒したり、コードを引っ張っていったりしないように、床の上の配置やコードの置き方を工夫しています。

■原稿執筆は、Androidのタブレットに音声入力

 趣味である自転車やオートバイについては、自転車は相変わらず2台ありますが、5台持っていたオートバイは、結局全て処分してしまいました。料理やゲーム大会、ホームパーティーなど、オートバイ以外の様々な楽しみを家の中に見出したので、わざわざオートバイで外に行かなくても済むようになったからです。

 また、単行本を書いた頃は、アップルウォッチとiPadやiPhoneを主流にしていましたが、今はすべてAndroid系に変えてしまいました。この文庫版の原稿は、Androidのタブレットに音声入力で書いています。腕につけているのも、Androidと連動するタイプの、スマートウォッチです。

 アップルウォッチやiPadやiPhoneは確かに便利なのですが、値段が高すぎる上、自分にとって本当に必要な機能は何だろうと考えた時に、いわゆる標準的なアラームやタイマーがあり、日々のスケジュールや睡眠管理ができればよく、華美なアップル製品は必要がないと気付き、Androidで十分だという結論になりました。物の機能についても必要がないものを片付けていく訳です。携帯電話の回線ももちろん格安SIMです。

 これまで、iPhone付属のメモ機能でとっていたメモについては、今はGoogle Keep のメモに変えています。

 そして、パソコンもほとんど使わなくなりました。ファイルの出し入れなど、どうしてもパソコンを使った方が便利なこと以外はすべてAndroidのタブレットかスマホで仕事を終えています。このことで随分と、仕事用の机の上がすっきりしました。

■カミングアウトも汚部屋脱出プログラムの延長だった

 2018年の5月に私がLGBTであるとカミングアウトしたのも、おそらく汚部屋脱出プログラムの延長だったと思います。少しずつ自分の人生を取り戻しつつある中で、今、何が必要で何が必要でないのかということについて仕分けをする訓練が出来てきたからではないでしょうか。

 いま、パートナーのひろこさんとは京都と東京で離れており、子ども達も就職や大学で家を出て行っているため、私は東京の家に一人暮らしです。

 それでも一度習慣になってしまった片付けは、かつてのように汚部屋へと退行することはなく、部屋は綺麗なままです。これは誰かの為に片付けているというよりは、自分が快適に暮らしたいために片付けているからだと思います。

 そして一人暮らしになっても、食事作りを億劫に感じることはなく、洗濯や掃除も毎日行います。その方が自分が気持ち良いからです。

 なんのために片付けをするのかと聞かれれば、

「自分の人生の主導権を手元に取り戻し、自分を幸せにするため」

 と答えたいと思います。

 自分が使わないのに、自分には捨てられないものがあるということは、ものが主役になっていて、自分が主役ではないということです。是非とも自分が主役の家を取り戻すためには、どうしたらいいのだろうという観点から、この本を読んでみてください。

 2016年に単行本を出版してから2019年の現在までに、勝間塾の人数も実は1・5倍ぐらいに増えました。片付けのすぐあとももちろん人数が増えていったのですが、特にここ1年ぐらいは、人数の増加が加速しています。

 それは、自分が自分であり、自分でしかないということをようやく私が認められるようになったからではないかなと思っています。

 ぜひ、ものに頼ることなく、自分で自分のことを幸せにしてあげてください。

(勝間 和代)

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