転職活動ラストスパートで、ようやく分かったこと

転職活動ラストスパートで、ようやく分かったこと

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 転職活動をしていると、親身に求人を提案してくれるエージェントもあれば、トンデモ転職エージェントにも出会います。

 なかでも、年明けに接したトンデモ転職エージェントは、正直「おいおい……」とあきれるばかりの展開でしたが、収穫もありました。

 このエージェントと、公共コンサルタントの仕事について話すうち、自分にとって「公共性・社会性」が仕事を選ぶ上での重要な要素だと気づいたのです。

 少しでもいいので「世の中を良くしている」という実感が持てる仕事がやりたい――。非常に遅まきながら自覚しました。自分が直接「世の中を良く」していなくてもいい。そこに、何らかのかたちで携わりたい。

 さて、そういう視点で手元にくる求人を眺めてみると、営業職が多かった海外の求人で合致するものを見つけるのは難しいなと感じました。

 無論、営業の仕事だって、その商品を通して人々の生活を豊かにしているという意味では、世の中を良くしています。ですが、そういう間接的(?)で、想像力が必要なものでなく、不器用な私にもわかるストレートな感じのやつがいい……。

 この期に及んで仕事を選んでいる余裕なんかお前にあるのか? という感じですが、そんなこんなで転職活動ラストスパート、ようやく、本当にようやくですが、どういった観点で仕事を探していくか決めることができました。

■超有名アプリの企業の求人

 では、具体的にどういった業種・企業を受けていくか。自分のスキルや知識と照らし合わせて現実的に考えると、まずはやっぱり「報道」。次いで「教育」、「福祉」あたりだろうという判断に。

 こうして自分の方向性を決めているときに、ちょうど転職エージェントから紹介があったのが「ニュース編集」の仕事。日本人の過半数が使っているのでは、と思うほど有名な某アプリを手掛けている企業の求人です。

 各報道機関から配信されるニュースについて、どれを掲載するか取捨選択。某アプリ内で見やすいようリライトする、というお仕事です。

 さっそく応募を依頼すると、数日後にスルッと書類選考を通過。

 このとき思わず快哉を叫びたくなりました。

 なぜなら、これがリクルートエージェント経由で初めて書類選考をパスした案件だったからです。

「転職エージェント、使って分かった100%活用法」の回でも書きましたが、直接会わずに電話面談で済ませてしまったのが影響しているのか、リクルートエージェントから紹介された求人はことごとく落ちていました。もう、紹介されるより自分で直接応募したほうが書類選考通るのでは? と思うほど。

 そんな中、ようやくパスした書類選考。リクルートエージェントを使うのをやめなくてよかった……。

 まぁ、結局転職活動を通してリクルートエージェント経由で面接にこぎつけたのは、ここ含め2社だけだったのですが。そう考えると、自分にとってあまり役に立たない転職エージェントはサッサと利用をやめてもいいのかもしれません。

 冷静になって考えるとこの求人、直接応募しても書類選考は通りそうですもん!

キヨシマの転職活動メモ
一、転職エージェント、意味がないと思ったら利用をやめたほうが時間を有効に使えるかも

■下半身はパジャマ姿で

 2017年2月某日。パソコンの前に緊張した面持ちで座る私。申し訳程度に化粧をして、シャツとジャケットを身にまとっています。

 ですが、下半身に目をやると、パジャマ。もこもこのあったかーいパジャマ姿です。

 いやー、Skype面接っていいですね。下半身は絶対見えないので、上半身だけばっちりキマッていればいいですし、自宅でできるので交通費もかからない。

 そんなふざけた格好で挑んだ一次面接でしたが、こちらもスルッと通過。特筆すべき内容がないほどオーソドックスな面接だったことに加え、「事業をやっていくうちに公共性・公益性を意識するようになったので、報道畑の人がほしい」という今回の募集の理由を聞くと、ここで落ちてちゃまずいわけですが。

 1週間後に受けた二次面接もSkypeで。インターネット関連の事業をしている企業だと、このあたり柔軟に対応してくれるので地方在住者にはありがたいです。

 一次面接の内容をしっかり引き継いでいるようで、自己紹介をしたのち、どんな仕事がやりたいかなどの話をして、30分程度で面接はサクッと終了。あまりに短時間だったので不安になりましたが、2時間後には最終面接のご案内が。

 これ、内定もらえるんじゃね?

 これまでになくサクサクと超スピードで進んでいきます。出てくる面接官も感じがよくて、この人の下なら仕事がしやすそう、と思う方もいました。インターネット関連で急成長した企業って、「生き馬の目を抜くぜ〜!」みたいな感じなのでは、と勝手にビビッていたんですが、皆さんおだやかな印象。まあ、皆さん能ある鷹で、爪隠しまくってるんでしょうけど。

■「あなたはもう、自分が何をしたいかわかっている」

 最終面接もSkype対応可、とのことでしたが、リクルートエージェントの「なるべく直接会ったほうがいい」という強いプッシュもあり、最終面接だけは東京のオフィスで受けることにしました。

 勝手にインターネット関連企業(とくに若い企業)あるあるだと思っているんですが、なぜこういう企業って植物が置いてあって、壁やカーペットがカラフルなんですかね? こういうおしゃれなオフィスのほうが、生産性が上がるという研究でもあるんでしょうか。

 またまたおしゃれなオフィスに来てしまったな〜と思いながら待っていると、面接官の登場です。

 執行役員のひとりというこの方。私の地元にある新オフィスの開設を担当していたとのことで、まずは私の地元トークから始まります。

 そのまま自己紹介をするタイミングもなく、話はあっちこっちに転がり、気づけば「どうやったら『やる気』を引き出すことができるのか」というテーマで議論することに。やる気には、内的要因もあれば外的要因もあるのでは、なんて話をしているうちに今度は「自発的」に働くとはどういうことなのか、というディスカッションになりました。

 どうやったら社員に「自発的」に物事をやる人間になってもらえるのか。「自発性」という特性は先天的なものか、はたまた後天的なものか……。

 あれ? これ私の採用面接だよね?

 何で私はここで人事コンサルみたいな話してるの?

 もっと私がどんな人間かとか、どんなことができるとか確認しなくていいの?

 そんな思いを抱えつつも、議論自体は面白いので続けていると、最後にこんなことを言われました。

「あなたはもう、自分が何をしたいかわかってるし、もうすこし小さい会社のほうがいいんじゃない」

 あっ、これ落ちたわ。

 そんな私の勘は当たり、1週間後、今回はお見送りという連絡がきました。

 あんな自己紹介もない面接で、一体何を見て落とされたの? やっぱり人間性に問題があるって思われた? 

 サクサク進んだのに、最終面接でこんなことになるとは、思わず凹みます。しかも、謎の議論を繰り広げた末、能力ではなく人間性で落とされたようなのが精神にキます……。

 しかしながら、面接のときに言われた「あなたはもう、自分が何をしたいかわかってるし、もうすこし小さい会社のほうがいいんじゃない」という言葉はその通りかもしれない、とも思うのでした。

キヨシマの転職活動メモ
一、人間性で落とされると、いい歳をした大人でも傷つく

※この連載は、新聞記者として5年働いたキヨシマによる、「脱力系」転職活動記です。書かれていることは全て現在進行形のノンフィクションです。

(キヨシマ)

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