裁判官にも「使った方がいい」 相模原45人殺傷・植松聖被告が興奮ぎみに語った“大麻の素晴らしさ”

裁判官にも「使った方がいい」 相模原45人殺傷・植松聖被告が興奮ぎみに語った“大麻の素晴らしさ”

植松被告に大麻擁護者困惑も

裁判官にも「使った方がいい」 相模原45人殺傷・植松聖被告が興奮ぎみに語った“大麻の素晴らしさ”

トランプ米大統領も「格好いい」と称賛

「本当に素晴らしい。本当に感謝しています」――

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で殺人罪などに問われた元職員・植松聖被告(30)。初公判から指を噛みちぎろうとして暴れるなど不規則な行動が問題となっていたが、発言面で異常さが際立つのが“大麻礼賛”だ。

 被告人質問が始まった1月24日、植松が考えたという7項目の「多くの人が幸せになるための秩序」について弁護人が聞いた。秩序の2項目め「大麻」の話題になると植松は急に気色ばみ、「栽培や使用を認めるべきだと思います」と持論を展開。「脳が膨らむ」「多幸感を得られる」などと話し始めた。

「それまでは緊張で声に力みがあったが、大麻についてはのびのびと語っていた。知人らにも勧めていたことも明かし、果てには弁護人や裁判官にも『使った方がいい』、使わないと『本当にもったいない』とも。興奮しすぎたのか途中、ハンカチで顔をぬぐい、弁護人に心配されると、なぜか照れたような笑みを浮かべていました」(全国紙記者)

 植松は21歳から23歳ごろまで脱法ハーブを使い、24歳ごろから大麻を使い始めたという。ハーブについては「ろれつが回らなくなったり計算ができなくなって最悪」とする一方、「その状態を大麻で治療できた」と説明。大麻が認められている国を複数あげて「素晴らしい環境」「(規制は)問題じゃないか」などとした。

■「ごめんなさい。大麻の話をもう少ししていいですか」

“大麻演説”が一段落し、弁護人が話題を変えようとしたところ……「ごめんなさい。大麻の話をもう少ししていいですか」と遮り、再び演説をスタート。

「『安楽死が認められている国は大麻を使うことで考えが深まっている』と芝居がかった口調で持論を述べていた。その前には重度障害者を安楽死させるべきだとも話し、理由として『無理心中、介護殺人、社会保障費、難民などで多くの問題を引き起こす元になっている』と身勝手な論理を展開していた」(同前)

 弁護側は「大麻精神病で別人格になった」と無罪を主張。検察側は「正常心理の範囲内」と完全責任能力があったとしている。当の本人は今も大麻を「使いたい」としつつ「禁断症状ではない」とキッパリ。「責任能力はある」と訴える。

「植松が法廷で大麻の素晴らしさを主張すればするほど、大麻の“危険性”が逆説的に証明される展開になっている。大麻擁護論者にとっても迷惑な存在です」(薬物に詳しいライター)

 混沌をきわめる公判。判決は3月16日の予定だ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年2月6日号)

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