「悔しくてしょうがない」 主治医が語った志村けん「入院直前の容態」

志村けんさんの30年来の主治医が思いを吐露 「今回僕は役に立てなかった」

記事まとめ

  • 30年近く志村けんさんの主治医を務めた医師が、志村さんへの思いを語った
  • 「今回僕は役に立てなかったしもう少し早く診ていればという後悔もある」とコメント
  • 「一緒に食事をした時はみんなを楽しませてくれた」と振り返った

「悔しくてしょうがない」 主治医が語った志村けん「入院直前の容態」

「悔しくてしょうがない」 主治医が語った志村けん「入院直前の容態」

©文藝春秋

 新型コロナウイルスに感染し、3月29日に亡くなった志村けん(享年70)。30年近く志村の主治医を務めた医師が、3月30日夜、「週刊文春」の取材に応じ、志村への思いを語った。

 志村の主治医が事務所や家政婦から連絡を受け、自宅に駆けつけたのは搬送当日の20日のことだった。

「午後2時頃、私がご自宅に到着すると、サチュレーション(酸素飽和度)がかなり下がっていて、すぐに救急車を呼ばなければならない状態でした。毎分10リットルの酸素を吸入しながら病院に直行しましたが、それほど体内の酸素が足りていなかったのです」

 志村は今年1月に胃にポリープが見つかり、内視鏡による除去手術を受けたばかりだった。

「肝臓を含めた臓器の検査もするため1週間ほど入院していたはず。ただ、持病があるとはいえ元気でしたから、回復を信じていた。今回僕は役に立てなかったし、もう少し早く診ていればという後悔もある」(同前)

 主治医は悲しげな表情を浮かべながら、志村との付き合いを振り返った。

「飲み友達というわけじゃないけど、一緒に食事をしたときにはみんなを楽しませてくれてね。あの人を嫌う人は誰もいないでしょう。回復を待っていたんですけど、もうショックで。今日は外来をやりながらも悔しくてしょうがないです」

 4月2日(木)発売の「週刊文春」では、主治医へのインタビューの他、自宅につめていた家政婦、兄、いとこ、知人などへの取材をもとに4ページにわたって追悼記事を掲載している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年4月9日号)

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