「無事に軽めのコロナ治ったぞ」で逮捕……アイドルのライブを妨害した30歳男の「過激ツイート」

「無事に軽めのコロナ治ったぞ」で逮捕……アイドルのライブを妨害した30歳男の「過激ツイート」

※写真はイメージ ©iStock.com

〈コロナの疑いと医者に言われた〉

 新型コロナウイルスに感染したとツイッター上で嘘をつき、参加したイベントを妨害したとして、警視庁渋谷署は3月16日、偽計業務妨害の疑いで東京都江戸川区の会社員、辻山孝太容疑者(30)を逮捕した。

 警視庁担当記者の話。

「現場は東京都渋谷区の道玄坂で開かれた『S-FES』という、地下アイドル20組超が一堂に会するライブ会場です。自粛要請が広く行き渡っているなかでも、150〜200人が集まっていた。その場で新型コロナへの感染を匂わすツイッター投稿を辻山がしているのに気付いた別のファンが『本人がいる』と主催者側に通報。確認に来たスタッフに対し、辻山は『嘘でした』と釈明したものの、もう後の祭り。イベントが一時中断しただけでなく、グッズ販売も中止を余儀なくされました」

 このご時世でイベントを決行するのは、それだけ収入の見通しが厳しいということでもある。グッズ販売の中止は懐が寂しい地下アイドルたちにとって、さらに痛手となっただろう。

〈コロナから復帰しました。ファンの皆さん、きょうはお願いします! 行きマウス〉。逮捕容疑となったのはこんな投稿だが、辻山は念を押すかのように参加予定のアイドルにも、ツイッターのメッセージで〈無事に軽めのコロナ治ったぞ〉などと送っていた。

 それだけではない。辻山は逮捕容疑となった以外にもツイッターのアカウントを持ち、さらに過激な投稿をしていたのだ。

■〈この中で血吐いたのは……〉と過激な投稿

 3月11日には救急車の写真を添えて〈この中で血吐いたのは、誰やねん! はーい 残念ながら自分でした!〉などと投稿。さらに〈元カノからコロナで死なないでって送られてきた←そう簡単に死ねるかよ〉と、感染をこれでもかと喧伝していた。

 ただ、「軽い気持ちでやった」と供述している辻山にとって、早々に警察と連携して逮捕につなげた運営側の迅速な対応は、誤算だったに違いない。

 捜査関係者は「偽計業務妨害罪は、被害者から嘘で業務を妨害されたという詳細な資料が必要。今回の逮捕はかなり早い」と指摘する。実は、辻山が追いかけていたアイドルグループ「Revival:I(リバイバル・アイ)」のプロデューサーは現役の弁護士だったのだ。

 前出の捜査関係者は「新型コロナ絡みの虚偽投稿が蔓延すれば、さらに経済が麻痺する。今後、こうした書き込みが増える可能性もあり、逮捕はいい警鐘になった」と話している。

 ファンから袋叩きに遭わなかっただけマシか。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年4月2日号)

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