【「立皇嗣の礼」延期】「彼の悩む姿が辛かった」秋篠宮の胸中を最も近い記者が明かした

秋篠宮さまがここ数年、眞子さまと小室圭さんの結婚問題で苦悩していたと記者が明かす

記事まとめ

  • 今年は秋篠宮家にとって勝負の年となるはずだったらしいが『立皇嗣の礼』は延期された
  • 秋篠宮さまはここ数年、眞子さまの結婚問題で苦悩していたと記者が明かしている
  • 秋篠宮さまは娘の結婚も国民から歓迎されるものでなくてはいけないと考えているという

【「立皇嗣の礼」延期】「彼の悩む姿が辛かった」秋篠宮の胸中を最も近い記者が明かした

【「立皇嗣の礼」延期】「彼の悩む姿が辛かった」秋篠宮の胸中を最も近い記者が明かした

1990年、結婚式での秋篠宮ご夫妻 ©共同通信社

【「立皇嗣の礼」延期】大多数が女性・女系天皇を支持!「秋篠宮家論争1000人アンケート」結果を発表 から続く

 本来であれば、今日4月19日に行われるはずだった「立皇嗣の礼」。秋篠宮が皇位継承順位1位の皇嗣となったことを国内外に宣言する儀式だが、新型コロナウイルスの感染拡大で、東京など7都府県に緊急事態宣言が出ていることを考慮して、4月14日の閣議で政府が「延期」を決定した。

  2020年は、秋篠宮家にとって、文字通り「勝負の年」となるはずだった。「立皇嗣の礼」のほかにも、眞子さま小室圭さんの結婚についても2年という延期の期限を迎える年。実際、秋篠宮自身も、昨年11月の誕生日会見で「何らかのことは発表する必要があると私は思っております」と述べていた。また、悠仁さま以降の安定的な皇位継承策の検討に向けて、政府が「旧宮家の復帰」を有識者にヒアリングしていたことが明らかになるなど、ここにきて秋篠宮家への注目度は高まっている。

 週刊文春WOMAN編集部では、文春オンラインで「【皇室アンケート】眞子さまと小室圭さんの結婚についてどう考えますか?」を実施(2月19日〜28日の10日間。有効回答数1002通)。「眞子さまのご結婚」「秋篠宮さまと眞子さまの父娘関係」「将来の皇位継承について」「皇嗣となった秋篠宮家の改革」という4つのテーマについて意見を募集し、発売中の「週刊文春WOMAN」2020春号でその結果と分析記事を掲載した。前篇では、誌面に収録しきれなかった具体的回答例を紹介したが、後篇では、アンケート結果を受けて毎日新聞編集委員・江森敬治氏が寄稿した文章を紹介する。(全2回の2回目/ 前編 から続く)

■秋篠宮はぐっとがまんを続けている

「30年ほど、私はそばで秋篠宮を見てきている。ここ数年、思い悩む彼の姿を目にしてきた。これは私にとって辛い体験だった」

 秋篠宮の知られざる胸中についてこう言及したのは、毎日新聞編集委員の江森敬治氏だ。“秋篠宮に最も近い記者”として知られる江森氏は、「週刊文春WOMAN」2020春号で、ごく最近も交流を続ける中で感じた秋篠宮の真意を多方面にわたって明かしている。

 秋篠宮は2018年11月の誕生日会見の際に、眞子さまの結婚を認める上で「多くの人が納得し喜んでくれる状況」を条件として挙げている。江森氏はこの発言の本当の意味を、今回、初めて明らかにした。

「秋篠宮夫妻は、天皇や皇族の行動には、国民からの支持と理解が不可欠であると、考えている。その意味からも、小室圭氏との結婚をあきらめきれない眞子内親王に不安を感じているのではなかろうか」

「秋篠宮は自分が結婚した当時、国民から受けた熱烈な祝福と歓迎を、今でも重く、懐かしく受け止めているように思う。昨年11月、新天皇の即位を祝うパレード『祝賀御列の儀』が都心で催された。沿道には約11万9千人もの人々が詰めかけ、天皇と雅子皇后に手を振り、声をかけ、即位を祝ったが、同じような光景が、約30年前の秋篠宮夫妻の結婚の時にも繰り広げられたのだ。娘の結婚も、自分たちの結婚のように多くの国民から歓迎されるものでなくてはいけない。秋篠宮はこう考えているのだと思う」

 翌19年の誕生日会見では、秋篠宮が「(眞子さまとは)結婚のことについては話をする機会はありません」と発言し、物議を醸したことは記憶に新しい。江森氏は間近で見た、一人の父親として秋篠宮が懊悩する姿を、こう生々しく綴る。

「秋篠宮は、『娘を守りたい』との一念でぐっと、がまんを続けているのだろうと思う。説得しても、かえって眞子内親王の反発を買ってしまう。それは賢明ではないと考えているのではなかろうか。(中略)彼は言いたいことをがまんしている。眞子内親王が自分で、自分の将来を決めるしかない。それがより良い方法なのだと、その日が訪れるまで、父親として、じっと娘のより賢明な決断を待ち続けているのかもしれない」

■「ジェンダーに対する秋篠宮の理解の深さ」

 前述の「 【皇室アンケート】眞子さまと小室圭さんの結婚についてどう考えますか? 」では、「悠仁さま以降の皇統の継承策」についての設問で「女性・女系天皇の容認」が最も多くの支持を集める結果となった。江森氏も「時代の趨勢である」と賛成する。

「男子であれ女子であれ、長子が天皇の衣を継承できると皇室典範で認めることは、将来皇室に嫁ぐ女性にとってなによりの朗報だろう。『どうしても男の子を生まなくてはいけない』という大きなプレッシャーから解放される。(中略)現在、秋篠宮家の長男、悠仁親王は13歳で中学2年生だ。悠仁親王が結婚する前には、女性・女系天皇が認められていて欲しいと願う」

 秋篠宮家は、「子どもたちの脱学習院化」「公務の際の警備の削減」といった様々な改革を打ち出してきたが、中でも「ジェンダーに対する秋篠宮の理解の深さが現れている」として、江森氏が注目するのは「『侍従』『女官』という職員の区別をなくし『皇嗣職宮務官』に統一」したことだ。

「それまで皇太子一家を支えていた東宮職では男性の東宮侍従が皇太子、女性の東宮女官が雅子妃を担当していた。しかし、皇嗣職では、東宮侍従、東宮女官という職名をなくし、宮務官という職名に統一。女性宮務官が秋篠宮、男性宮務官が紀子妃を担当することもある。宮内庁関係者は、『男性はこの仕事、女性だからこの仕事だという性差をなくし、仕事の性質に応じて役割を分担し、効率的に業務を進めたい』と話して(以下略)」

 と綴り、旧態依然たる皇室に新しい風を吹き込む秋篠宮の姿勢を高く評価している。

 コロナショックという未曽有の危機の中で、兄天皇をどのように支えていくのか。秋篠宮の手腕が問われている。

前編 【「立皇嗣の礼」延期】大多数が女性・女系天皇を支持!「秋篠宮家論争1000人アンケート」結果を発表  を読む

photograph:Keiji Ishikawa

えもりけいじ/1956年生まれ。80年春、毎日新聞社に入社。秋篠宮夫妻が結婚した翌年の91年2月、初めて秋篠宮と会う。以来、30年近く、個人的な交際が続いている。社会部宮内庁担当などを経て、現在、毎日新聞編集委員。最近は共著で『天皇交代』(講談社)がある。

(「週刊文春WOMAN」編集部/週刊文春WOMAN 2020 春号)

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