昇進記念の“贈り物”に1000万円以上……新大関・朝乃山がコロナ禍で大ダメージ

昇進記念の“贈り物”に1000万円以上……新大関・朝乃山がコロナ禍で大ダメージ

砂袋を担いですり足に励む朝乃山 ©共同通信社

「無観客で開催した3月の大阪場所は10億円の損失で、今回の五月場所中止による減収は15億円になる模様です」(相撲担当記者)

 コロナ禍は相撲界にも及んでいる。7月の名古屋場所は東京で、それも無観客での開催を目指すというが、先行きは不透明。相撲協会は無借金経営だが、厳しい運営が続くのは間違いない。

 そんな中、力士で一番ダメージが大きいのは、大関に昇進したばかりの朝乃山だ、という声が聞こえてくる。新大関“お披露目”の場所が中止になっただけでは済まないという。

「大関や横綱に昇進すると、お世話になった関係者、特に裏方たちに贈り物をする慣例があります。まず、一門の行司全員に装束。呼び出しには、四股名の刺繍入りの袴と、触れ太鼓のときに羽織る四股名入りの羽織。床山や世話人にはスーツの仕立券か商品券。さらに20軒あるお茶屋さんに半纏や暖簾を作ることもある。一門の大きさにもよりますが、総額1000万円以上はかかります」(協会関係者)

 そしてその費用は、「お披露目の場所後に催される『昇進パーティ』のあがりから賄われます」(同前)。

 このパーティは理事長も出席する協会行事のようなもの。だが、ホテルの大広間で開かれる1000人規模の立食形式で、時節柄、自粛が求められている“不特定多数が出席するイベント”に該当してしまう。

「だから、五月場所後に予定されていた朝乃山の大関昇進パーティは、いつできるのか分からない。早くとも9月の秋場所後でしょう」(前出・記者)

■地元でも出身校でもパーティ開催できず……

 開かれたとしても、参加者を絞った、控え目なものにせざるを得ない。

「貴景勝の大関昇進パーティのあがりは4000万円、という話でしたが、そんな額は到底無理です。予定していた111年ぶりの富山出身の大関を祝う地元でのパーティも、出身校の近畿大学主催のパーティも開催できないまま。収入面では大打撃です」(同前)

 贈り物はどうなるのか?

「さすがに延期されそうです。収入の見込みが立たず、大赤字になる可能性がありますから。ただ、五月場所で他の力士にお中元代わりに贈る、四股名入りの反物は作っていたようです」(高砂部屋関係者)

 身体が大きいだけでなく、怪我の元になる強引な引き技をせずに絶えず前に出る相撲の朝乃山。角界関係者の多くが「横綱の器」と評している。

「常々、『優勝を目指したい』と言ってますよね。その先には師匠の高砂親方が定年を迎える12月までに横綱に昇進、という目標があるのです」(前出・記者)

 得意の豪快な上手投げで、逆境も跳ね返してほしい。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年5月21日号)

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