髪がなかなか乾かない? 美容師が教える「ドライヤーでやってはいけない3つのこと」

髪がなかなか乾かない? 美容師が教える「ドライヤーでやってはいけない3つのこと」

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 梅雨が明ければ夏本番、すでにお風呂上がりのドライヤーが面倒になってきている今日この頃。せっかくさっぱりリセットしたのに、乾かし始めた途端に汗をかいて、本末転倒な気がしてしまう。

 そもそもドライヤーはシーズン問わず、時間がかかって億劫になりがちですが、30代二子玉川美容師が、早く乾く、そして髪の毛がツヤツヤになるドライヤーの乾かし方をお教えします。

 美容師が髪の毛を乾かすのが速い理由は、ドライヤーの性能がいいだけではありません。そこにはちゃんとロジックがあります。

 では、どうしたらいいのか。

■その(1)髪の毛でなく頭皮に風を当てる

 1つ目のコツとして、頭皮に風を当てましょう。ドライヤーの風を髪の毛の表面に当てているだけだと、表面はすぐ乾きますが、分厚い層の内側はなかなか乾いてくれません。ですので、髪の毛をドライヤーを持っていない片手でめくるようにして、その隙間から頭皮に風を当ててみてください。

 そうするとドライヤーの風が髪の毛の根元に当たるだけでなく、余った風が髪の毛の中間にも当たるため、効率よく乾かすことができます。

 中間から毛先は、根元がしっかり乾いてからでいいです。特に今の時期は根元を乾かさないと、一番髪の毛が密集するぼんのくぼ(後頭部の首筋の凹んでいるあたり)から、洗濯物の生乾きの臭いがしてしまいます。これは加湿による雑菌の繁殖が原因なので、生乾き臭のTシャツが洗っても臭いが取れないように、シャンプーをした程度では臭いは取れません。

■その(2)ドライヤーを振らない

 多くの方がやりがちですが、基本的にドライヤーをブンブン振る必要はありません。美容師さんは必ずドライヤーを手首で振りながら乾かしていますが、これはお客様が熱くならないようにやっていること。当たり前ですが、お客様の体感は美容師にはわからないため、美容師がお客様にドライヤーを向ける時には気を付けているのです。自分で乾かす場合は熱くならない程度に風を逃せば大丈夫です。

 人に向けて熱くないようにドライヤーを当てるには、それなりの技術が必要ですが、自分でドライヤーをする時は別です。振れば振るほどドライヤーの熱は逃げるし、風が当たらなくなり、余計に時間がかかります。自分が熱くなければ、熱と風が多く当たる方が早く乾くのです。

■その(3)下から風を当てない

 自分でドライヤーを当てる場合、腕を肩よりも上げて構えたり、左右に風を振り分けたり、なにかとめんどくさい。ドライヤーが重たくて疲れてしまうので、顔より下から巻き上げるような乾かし方をする方も多いと思いますが、それはオススメしません。

 下からの風で髪を乾かすと、髪の毛はボサボサになります。逆に、上から風を振り落とすように乾かすと、髪はツヤツヤになります。

 髪の毛は全ての毛が均等な長さにはなっていません。ヘアスタイルを決定づけている長い毛の中に、短い毛がたくさん混じっています。図上のように上から吹き下ろすように乾かすと、風にあおられて短い毛は下に降りて毛先が目立たなくなります。

 逆に、図下のように下から吹き上げるように乾かすと、風にあおられて短い毛がファサファサと表面に出てきます。すると、髪の毛全体がボサボサな印象になってしまいます。

 そもそも髪の毛は、光の反射によって艶っぽく見えています。光は「平面」であるほど真っ直ぐ跳ね返りますが、「凹凸」があると光が乱反射するため、艶っぽく見えません。平面的なストレートスタイルであるほど艶がでやすく、凸凹しているウェーブスタイルであるほどパサついて見えるのもこれが原因です。

 髪の表面がファサファサしていると、「平面」ではなく「凸凹」な状態になってしまうため、艶が出にくく、ボサボサした印象になってしまうのです。ですのでドライヤーの風は上から、または横から当てましょう。

■「オーバードライ」が気になる?

 髪の毛に熱を与えすぎてダメージを負うことを「オーバードライ」と呼びます。これを警戒してドライヤーをためらう方もいるのではないでしょうか。また「ドライヤーはダメージになる」というイメージもあると思います。

 これに関しては、全然気にすることはないと思います。もちろん、同じところにずーっと熱が当たると、髪の毛はダメージを負いますし、乾かしているつもりで髪の表面にばかり熱を当てると、オーバードライになってしまう可能性はあります。

 しかし、そもそもドライヤーをする行為はめんどくさいことなので、「オーバードライ」になる前に疲れてしまう方が多いと思います。「そもそもそんなにドライヤーに時間かけてないよね?」ってことです。

■「最後に冷風」はそんなに必要ない

 美容師さんに「ドライヤーの最後に冷風で乾かす」ことをオススメされた方もいるのではないでしょうか? 「乾かし終わった後に、冷風をかけることでヘアスタイルが固定される説」ですが、これは理論上正しいと言えます。たとえば、アイロンやコテは熱によって髪の毛の形を誘導し、その熱を冷ますことで形を固定する仕組みです。

 厳密に言うとやったほうがいいのですが、髪の毛がまとった熱が自然に冷めるのに、そんなに時間はかかりません。なので、ただでさえめんどくさいドライヤーの作業を増やす必要はない、と僕は考えています。ドライヤーにかかる時間で結局また汗をかいているので、体に吹きかけて涼むくらいで良いでしょう。

 ドライヤーの際に気をつけたいことをまとめると以下のようになります。

その(1)髪の毛でなく頭皮に風を当てる
その(2)ドライヤーを振らない
その(3)下から風を当てない

 お試しあれ。

(操作イトウ)

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