受験生1人につき1000万円……“不正入試”東京医大のドンの「5億円マンション」蓄財術

1億円申告漏れの東京医科大・臼井正彦前理事長、不動産だけで5億円以上の資産か

記事まとめ

  • 東京国税局の税務調査で約1億円の申告漏れを指摘された東京医科大の臼井正彦前理事長
  • 医学部受験生の保護者らから受験生1人につき1000万円ほど受け取っていたという
  • 世田谷区の一軒家や新宿区のタワマン、八重洲の新築マンションなど資産5億円以上か

受験生1人につき1000万円……“不正入試”東京医大のドンの「5億円マンション」蓄財術

受験生1人につき1000万円……“不正入試”東京医大のドンの「5億円マンション」蓄財術

東京地裁に向かう臼井前理事長 ©共同通信社

 7月25日、東京国税局の税務調査で約1億円の申告漏れを指摘され、批判が再燃している東京医科大の臼井正彦前理事長(79)。

 金の出元は合格への“配慮”を求めた医学部受験生の保護者らで、臼井が受け取った謝礼は2018年までの5年間で1年当たり約2000万円と認定された。

 社会部記者の解説。

「調査では保護者からの手紙などが見つかっており、謝礼の中には実際に手心を加えた受験生の分もあるとみられている。受験生1人につき1000万円ほど受け取っていたようです」

 臼井は東京医大を卒業後、学内で出世を重ね、03年に病院長、08年に学長、13年に理事長就任。“東医のドン”と呼ばれていた。

「85年には親族を役員に据えた『眼内レンズ』を取り扱う会社を設立。関わりの深い病院に卸して約10年で2億円以上の手数料を得ており、学内調査で問題視された。学長選の際には病院の利益の不正蓄財や、銀座での豪遊を告発する怪文書もまかれている」(同前)

“副業”で得た収入は不動産購入に回していたようだ。

「世田谷区に一軒家を持つほか、09年には渋谷区の約1億2000万円ほどの高級マンションを購入。理事長就任後の15年には新宿区のタワマン、17年には八重洲の新築マンションも購入。不動産だけでも5億円以上の資産があるとみられています」(経済部記者)

■汚職事件では無罪を主張しているが……

 そんな臼井は現在、文科省の私大支援事業をめぐる汚職事件の被告の身である。

「17年5月、文科省元局長の佐野太被告(60)との会食で、私大支援事業の計画書の書き方を助言してもらった見返りに、佐野の次男を東京医大に合格させたとして贈賄罪に問われている。佐野は受託収賄罪、同席した元会社役員の谷口浩司被告(49)は受託収賄幇助罪で起訴され、7月6日に初公判が開かれた」(司法記者)

 トレードマークのハットをかぶって東京地裁に現れた臼井は無罪を主張。だが、第2回公判では谷口が録音した会食時の音声が再生された。「よろしくお願いします」という佐野に、「来年は絶対に大丈夫」「うちに予約しておいでになって」と臼井が応じるなど、互いの下心が見え隠れする。

「会食で明るい声を出していた3人は、法廷では表情を失ったまま、弁護人の隣でメモをとっていました。弁護人の被告人質問では3人とも否認を貫きましたが、検察の被告人質問では厳しく追及されるでしょう。実は臼井は捜査に協力し、その見返りに起訴猶予を狙っていて、周囲に『俺は大丈夫』と話していたのですが……」(前出・司法記者)

 白い巨塔の栄華は夢の跡。臼井に改心はみられるのか。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年8月6日号)

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