「蒙古タンメン中本」ガチ勢が幻の“限定ラーメン”を食べて結婚した話

「蒙古タンメン中本」ガチ勢が幻の“限定ラーメン”を食べて結婚した話

蒙古タンメン中本・御徒町店

 コロナ、なかなか終息しませんね。私は外食をする回数がコロナ前と比べ、格段に減りました。あなたはどうお過ごしでしょうか。

 お店に入り、コロナ対策がイマイチだと落ち着いて食事ができません。馴染みにしていたお店も数軒、足が遠のいております。

 さて、蒙古タンメン中本のコロナ対策はどうでしょう。

 入店時に検温(37.3℃以上あると入店不可)、各席を仕切るアクリル板、店員さんはマスクやフェイスシールドを着用、座席は毎回消毒。

 合格です(誰がどの立ち位置から言ってんだは百も承知)。

 こんな世の中になってしまった今、落ち着いて食事ができる場所があるのは本当にありがたい。

■「蒙古タンメン中本」の限定メニューとは?

 蒙古タンメン中本。2020年8月現在、関東に24店舗を展開し『辛旨ラーメン日本一』を掲げるラーメン店です。メニューの数は豊富で、常設してあるレギュラーメニューはラーメン、つけ麺、丼モノと10種類以上あります。

 それに加え、今回フィーチャーする限定メニューが各店舗にあります。通称『限定』の販売は店舗によって異なります。どのようなモノがあるのか、2020年8月の限定をご覧ください(中本HPより)。

 品数すごくないですか?

 ここに書かれていない限定も沢山ありますし、翌月には新作の限定が入ってくるかもしれません。

 正直、限定を食べはじめるまでは「各店舗が遊び心で作っているラーメン」くらいの認識でした。食べてビックリ、レギュラーメニューになっていないのが不思議なくらい美味しいです。

 限定がお店で発売されるまでの流れを聞いたことがあります。話を聞いて納得、美味しい理由がわかりました。

■“偉い人の許可”が出るまで

 以下、限定が発売されるまでの大まかな流れになります。

(1)現場の調理スタッフが限定で販売したいラーメンを試作

(2)その店舗の全スタッフが一杯を食べる

(3)皆が美味しいと思ったラーメンのみ合格

 ここでの合格は仮免許合格みたいな感じです。まだ商品化はされません。

(4)店舗で合格したラーメンを本社の偉い人が試食

 この試食で約半分が落とされます。ここで合格したとてまだです。

(5)味・食材・見た目などを再考

 おそらく偉い人からのダメ出しがあるのでしょう。

(6)ダメ出しを踏まえて、改めて試作。再び本社の偉い人が試食

(7)偉い人の許可が出れば限定の販売へ

「社長! 限定って、各店舗が遊び心で作ってるラーメンなんすよね?」なんて口を滑らせていたら、白根社長の愛車・三輪ハーレーで引きずり回されていたでしょう。

 数々の難関を突破した限定メニュー、その中でも私が特に推す2点を今回は紹介します。

■(1)中本なのに全く辛くない「塩スタミナラーメン」

 ベースは塩タンメン。その上にお肉と大量の野菜が入った餡がズン!と乗っています。餡の中の溶き卵が優しい。ニンニクでスタミナを補充。優しさとスタミナのバランスが絶妙な一品です。

 途中、備え付けの紅生姜をスープに落として食べるのもおすすめです。

 老若男女が美味しくいただけるラーメンだと思います。

 私がはじめて塩スタミナラーメンを食べたのは数年前の秋津店でした。西武池袋線秋津駅を降りてウキウキしながら店へ到着するも大行列、40分以上は待つレベルでした(前日にTVで放送された影響も)。

 しかも、その日は超真冬日。『撤退』の2文字が頭を過ぎります。が、一度中本を食べると決めた舌の決心たるや。心は駅の方向へ向いているのに、舌が地面にへばり付いて離れません。仕方なく作戦変更です『忍耐』。

 読みが甘かった。ラーメンが目の前に来たのは並んでから60分後。

 寒さのせいで全身ガチガチ、体力ゲージは限りなくゼロ。

 なぜ塩スタミナラーメンをオーダーしたのか全く記憶にありません。恐らく券売機に表示された「スタミナ」という文字が目に入り、本能でボタンを押したと思われます。

 体の芯まで冷え切った時に食べた塩スタミナラーメン、ひと口食べるごとに体温が上がっていくあの感動は一生忘れません。

■(2)結婚のきっかけになった「海老味噌北極」

 もう1つ。こちらは激推しします。

 私が限定を食べはじめるキッカケとなったラーメンです。

 辛旨濃厚な味噌スープにすりつぶした海老が入っています。どんぶりからは海老の香り、箸で麺を持ち上げるとドロリとしたスープが麺に絡んできます。

 食べ終わり、どんぶりの底にある海老の粉末が混ざったスープをレンゲですくい、一口いってみてください。

 この世の旨み、全てが凝縮されています。

 このラーメンの注意点は、けっこう辛いです(つけ麺タイプの冷し海老味噌北極なら少しは食べやすい)。

 私がはじめて海老味噌北極を食べたのは2014年の御徒町店だったと思います。そのとき一緒に食べた女性も海老味噌北極の味に感動。それ以降、海老味噌北極が販売されれば、お互い連絡を取り合い食べに行きました。海老味噌北極からはじまり、北極海、北斗星、濃厚巨豚北極、濃厚トリプル北極と色々な限定を食べ歩いて仲を深め、数年後にその女性と結婚しました。中本婚です。

 限定は一期一会。今日食べることができても、明日は食べることができないかもしれません。限定と人のご縁は大切に。

 あなたの人生に幸あれ。

※毎月、限定メニューは変わります。 蒙古タンメン中本のホームページ を確認してください。

(五明 拓弥(グランジ))

関連記事(外部サイト)