池上彰氏が解説「ブラジル大統領、コロナ感染対策で出る幕があまりない理由」

池上彰氏が解説「ブラジル大統領、コロナ感染対策で出る幕があまりない理由」

7月7日、ブラジリアの大統領公邸で、新型コロナウイルス感染を公表したブラジルのボルソナロ大統領。30日には大統領夫人も検査で陽性だったことが明らかになった ©AFP/AFLO

■Q ブラジル大統領、国内からの反応は?

 ブラジルは、新型コロナウイルスの感染者数と死者数がともにアメリカに次いで世界で2番目に多い中、ボルソナロ大統領が感染し、記者会見でマスクを外す行動や、「ただの風邪」という発言に批判が集まりました。国内からはどんな反応がありますか。(60代・女性・無職)

■A 熱烈な支持者もまだいますが、反発する国民が多いのは確かです。

 日本から見ていると、ボルソナロ大統領の言動には眉を顰めたくなる人も多いことでしょう。でも、支離滅裂に見えるアメリカのトランプ大統領でも支持率が40%を下回らないように、ボルソナロ大統領の熱烈な支持者もまだいるのです。

 ただし、ブラジルは連邦制で、実際の感染対策は州知事が責任を持っています。大統領の出る幕はあまりないのですが、国家を挙げて対策に取り組むという形になっていないので、反発する国民が多いのは確かです。

(池上 彰)

関連記事(外部サイト)