《セクハラ告発》志村どうぶつ園プロデューサーが「わいせつ写真」送信! 日テレは「公表しておりません」

『天才!志村どうぶつ園』番組プロデューサーがわいせつ写真送信か

記事まとめ

  • 『天才!志村どうぶつ園』は志村けんさんが新型コロナで亡くなり、9月26日が最終回に
  • 人気コーナーだった白井家は不適切飼育や近隣トラブルなどが文春で報じられた
  • 現場で働いていたX子さんは番組プロデューサーから「猥褻写真」が送られてきたという

《セクハラ告発》志村どうぶつ園プロデューサーが「わいせつ写真」送信! 日テレは「公表しておりません」

《セクハラ告発》志村どうぶつ園プロデューサーが「わいせつ写真」送信! 日テレは「公表しておりません」

2004年、日本テレビバラエティー番組「天才!志村どうぶつ園」出演者の(前列左から)相葉雅紀、チンパンジーのパンくん、志村けん、山瀬まみ、(後列左から)モンキッキー、MEGUMI、坂下千里子 ©時事通信

《志村どうぶつ園「白井家」に行政指導》愛馬ラスティの「放牧場」は所有者に無断使用の農地だった から続く

《志村どうぶつ園終わっちゃうのね 白井家ひっそりと終了》

《志村どうぶつ園次の放送で最終回です…もう…白井一家見れなくなっちゃうんですね》

 9月19日、「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)で「16年半ありがとう 志村どうぶつ園最終回スペシャル第一弾!」が放送されると、SNSにはこんな書き込みが溢れた。

■数々のトラブルを抱えていた白井家

「天才!志村どうぶつ園」がスタートしたのは2004年。園長役を志村けん(享年70)が、飼育係役を嵐の相葉雅紀(37)が務め、2012年には「保護者が子どもに見せたい番組」(日本PTA全国協議会)で2位に選ばれたこともある人気長寿番組だ。しかし3月29日に志村けんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなったこともあり、9月26日で最終回を迎えることとなった。

 白井家は「志村どうぶつ園」の人気コーナーだった。白井家は約40匹の保護された動物たちと暮らす6人家族で、彼らの忙しくも楽しそうな共同生活は多くの視聴者の注目を集めていた。しかし、その裏で不適切飼育や近隣トラブルなどを抱えていたことが発覚。文春オンラインでは、 過去6本 に渡ってその実態を詳報している。

■白井家だけでなく……黙殺されているセクハラ被害

「一時、白井家は毎週のように番組に登場するほどの人気コーナーでした。それゆえに、日本テレビはトラブルが報じられてもコーナーを存続していました。しかし次から次へと新事実が飛び出してきて、ついに無視できなくなり、白井家の登場頻度は徐々に減っていきました。そして、『 《志村どうぶつ園「白井家」に行政指導》愛馬ラスティの「放牧場」は所有者に無断使用の農地だった 』が今年2月に報じられた後、ついに白井家は番組から姿を消しました。

 白井家に関する記事が出てから今に至るまで、番組は白井家のトラブルに関する見解をまったく公表していません。動物愛護を標榜する番組で、 ヤギへの落書き や 愛馬の違法解体 が行われていたことは重大な問題です。しかし最終回スペシャルを見ていると、白井家の存在自体をなかったものとして、このまま“黙殺”するつもりなのかも知れません」(日本テレビ関係者)

 10月からは相葉がMCを務める新番組「I LOVE みんなのどうぶつ園」が放送予定だ。しかし、黙殺されているのは白井家のトラブルだけではない。実は、同番組の制作現場で起きたセクハラ被害も“なかったこと”にされようとしているのだ――。

 被害女性の友人Aさんが明かす。

■殺伐とした現場で働き続けたX子さんに起きた事件

「私の友人X子は、3~4年ほど前に制作会社から『天才!志村どうぶつ園』の現場に派遣されました。以前は他局の報道番組を担当していて、毎日暗いニュースを目にする日々に疲れていた。そんな時に『天才!志村どうぶつ園』のスタッフとして働くことになったのでとても喜んでいました。

 しかし長寿番組だからか、権力構造が硬直化していて、ベテランスタッフらの指導はかなり厳しかったそうです。若いスタッフはすぐに辞めていってしまうので、人手不足もあって現場の空気は殺伐としているようでした。X子は『新人ADがスタッフの前で挨拶しても誰も挨拶を返さなかった……』とショックを受けていることもあった。毎日、とても疲れていました」

 写真を見せてもらうと、被害を受けたX子さん(30代)は落ち着いた雰囲気の女性だった。X子さんは我慢強く現場を続け、1年が経つ頃にはバラエティー制作の仕事にも慣れていったという。事件が起きたのはそんな時だ。

■番組プロデューサーからの生々しい“わいせつ写真”

Y氏 《なにしてんのー?》

 2018年8月17日の深夜12時過ぎ、X子さんに番組プロデューサーであるY氏(30代)からLINEが届いた。

「それまでY氏とX子は仕事のやり取り以外にはほとんど話したことがなかったそうです。仲間数人で2回ほど飲んだことがあるくらいの関係でした。ただ、Y氏のことは真面目で上層部からの信頼も厚い頼れる上司だと思っていたようです。なので、Y氏から《なにしてんのー?》というメッセージが送られてきたときも、嫌な気持ちにはならなかったそうです」(Aさん)

 しかし、その後Y氏からのメッセージ内容はどんどんエスカレートしていった。

Y氏 《だから、●●(※X子さん)とえっちはしちゃダメだと思う!》
Y氏 《だから、おなにーする》
X子さん 《そうですね!》

 Aさんが続ける。

「その後に《だから、おなにーする》と送られてきて、X子は『さすがに引いた』ようでした。ただ、深夜だったのでLINEを早く終わらせたくて、X子は『笑』などのスタンプメッセージで冗談っぽく返信したそうです。でもその直後にY氏から“ある写真”が送られてきたんです」

 そう言って、AさんはX子さんとY氏とのトーク画面が写った携帯電話を差し出した。Y氏が送信していたのは、仰向けになった男性が勃起した局部を左手で握った生々しいわいせつ写真だった。

■【画像】プロデューサーから送られて来た「局部写真」

「X子は言葉を失ったそうです。その上、わいせつ写真が送られた直後、Y氏からX子に電話もかかってきた。X子は上司であるY氏からの着信に出ざるを得なく電話をとったそうです。するとY氏は泥酔した状態で、会話にならなかった。X子は適当にあしらって、すぐに電話を切ったそうです。彼女は『部下にあんな写真を送るなんて理解できない。信じられない』と、とてもショックを受けていました」(同前)

 翌朝、Y氏からは《昨日の、写真けちて!》とメッセージがあった。X子さんは《はい!》と返信している。

「X子は雇われの身ですし、プロデュ―サーの機嫌は損ねられない。しかも数日後には、Y氏とはまた現場で一緒に仕事をする予定になっていたんです。X子は『そっけなく返信したけど、変な空気になってないかな。Yさんに嫌がらせをされたらどうしよう……』と怖がっていました」(同前)

■上司からの期待は厚いが、“酒癖”に関する悪評も

 Y氏について、日本テレビ関係者が語る。

「当時、彼は30代前半で『天才!志村どうぶつ園』のほかに『幸せ!ボンビーガール』や『24時間テレビ』などの人気番組を担当していて、上司からも期待されている存在でした。大柄で体格がよく、24時間テレビではマラソンランナーと並走するほどのスポーツマン系です。女性スタッフを『〇〇ちゃん』と下の名で呼んだり、自分で付けたあだ名で呼んだり少し“チャラい”ところもありましたが、基本的には真面目なタイプですよ」

 しかし一方で“酒癖”に関する悪評も有名だった。

「Yが入社して間もなかった2011年7月、泥酔して警察官の顔を叩き、公務執行妨害の容疑で現行犯逮捕されています。友人と公園でバーベキューをしていて、ビールを10杯ほど飲み、車道に足を投げ出して座っていたところを亀有署の警察官に注意された。その警官の左頬を平手打ちしたそうです。事件後、Yは制作局から別の部署に異動しています」(同前)

 わいせつ写真が送られてきた後、X子さんはY氏からのセクハラ行為について、会社に相談するかどうか1週間ほど悩んでいたという。

「X子は『もしかしたらYさんが謝罪してくれるかもしれないから』と、日本テレビや制作会社への報告をしばらく思いとどまっていました。しかしY氏は、謝罪はもちろん、悪びれる様子さえみせなかったそうです。次第にX子は『Yさんと顔を合わせると気持ちが悪くなるの……』と日に日に憔悴していきました。当時X子は30代で、現場には多くの女性スタッフもいました。それで、『他の人には同じような思いをさせたくない』と、意を決して日本テレビの人事部に相談したのです」(Aさん)

■Y氏が書いた「顛末書」が人事部経由で届いた!

 9月4日、X子さんはまず日本テレビの人事部にY氏からのセクハラを報告した。X子さんは日本テレビの社内会議室でLINEのトーク履歴を見せながら、セクハラ被害のすべてを打ち明けたという。

「すぐに人事部から制作局局長、局次長、チーフプロデュ―サー、統轄プロデューサー、プロデューサーら5人にX子さんのセクハラ被害が伝えられたそうです。それからX子とY氏、双方に複数回の聞き取り調査が行われました。

 しかし所属する制作会社に対して、X子は『人事部の担当者が、処分については会社として速やかに実施すると言ってくれているし、私も今まで通りテレビの仕事をしたいからまだ報告はしないつもり』と話していました」(同前)

 調査でY氏はX子さんへのセクハラ行為を認め、人事部経由でY氏が書いた「顛末書」の画像がX子さんに送られてきた。

《この度は、私の担当番組●●(※役職名)X子様に対する迷惑行為により、X子様に多大な精神的ストレスを与え、更には、日本テレビの信用を損なう行動をとってしまいました。その経緯、原因と今後の自分自身の対策について詳細を記載いたします》

 文書はこんな書き出しから始まっていた。しかしY氏が人事部に語ったセクハラ行為の経緯と原因の詳細は隠され、読めるのは「今後の対策」という項目のみだ。「今後の対策」の項目にはこう綴られている。

《・日本テレビ社員という責任ある立場である意識を改めて高く持ち、関わる全ての方に対して、節度ある行動を徹底します。 ・飲酒を今後一切しません。 ・X子様(※文書上は実名)が今後も日本テレビで働けるよう、コミュニケーションを一切取りません。》

 そして最後はY氏のこんな言葉で締められていた。

《この度は、大変申し訳ございません。今回上記に記載させていただいた対策を徹底し、以後このような事を絶対に起こさないことを誓います。》

「当初、X子は弁護士に相談してセクハラ被害を法的に訴えるつもりだったのですが、他の番組プロデュ―サーから『番組スタッフ全員が悪いわけではないので、できれば訴えないで欲しい』と懇願されたそうです。X子も番組に愛着がありましたし、人事部から『Y自身も深く反省をしている』との報告を受けてその要望を飲むことにしたようです。

■Y氏は処分が明るみにならないよう定期異動を経て別部署へ

 しかしX子は日テレに、Y氏とはもう顔を合わせたくないので部署異動がしたい旨と、代わりになるレギュラーの業務、できれば『志村どうぶつ園』同様にバラエティ番組での仕事を用意してほしいと伝えています。局長であるZ氏はその要望を叶えると口頭やメールで約束してくれたので、その後のY氏の処分は会社に委ねることにしたそうです」(Aさん)

 X子さんはセクハラ問題発覚後しばらくして「天才!志村どうぶつ園」の担当を離れ、Y氏は2018年12月付の定期異動で別部署へとうつった。

「Y氏が定期異動で別部署にうつった理由について、X子は『被害者保護の観点からセクハラ被害が明るみに出ないため』だと人事部から説明を受けたそうです。X子は釈然としないものを感じたものの、異動が叶うならばとその処遇を受け入れたそうです」

■X子さんにレギュラーの仕事は1度も与えられなかった

 X子さんの別の友人Dさんが語る。

「X子はその後、しばらく決まった担当番組の仕事はありませんでしたが、日本テレビの制作フロアで他の番組の雑用などの仕事をしていました。広い社内ですし、Y氏とはもう顔を合わせることもないだろうと安心していたようですが、そのうちY氏は業務上の理由で彼女の働くフロアに頻繁に来るようになった。やはり顔を合わせるのはまだ辛いようで、X子は『会社からはその程度の問題としか認識されてないんだろうね……』と酷く落ち込んでいることもありました」

 そして、それ以上に問題なのが、日本テレビによるX子さんへの業務上の処遇だ。

「セクハラ問題後、局長は『X子さんがきちんと仕事をやっていけるような状況を作ります』と約束していたにも関わらず、2年近く彼女にはレギュラーの仕事が与えられていません。担当するのは単発の番組ばかり。慣れたスタッフで番組を作り込んでいくレギュラーの仕事とは違い、単発仕事はコミュニケーションもゼロからスタートで、大変なんです。番組の発注がいつ来るかもわからない日々で仕事がない時期もあったりで、宙ぶらりんの状態が続いていた」(同前)

■セクハラ告発で干される“悪い前例”をつくりたくない

 そして何よりX子さんが気にしているのは「自分のせいで、“悪い前例”ができてしまうんじゃないか」ということだという。

「X子がレギュラーの仕事が欲しいのは、自分の生活のためだけではない。セクハラ被害を訴えたら“干される”なんて前例を作るわけにはいかないから、何度も何度も日テレ側に『被害報告前と変わらず、レギュラーの仕事がしたい』とお願いしてきたんです。それなのに一向にその要望が聞き入れられることはありませんでした。これではセクハラ被害に遭った人が、会社に報告することをためらうようになってしまう。X子はそれを気にしているんです」(同前)

 X子さんは局長らに対してレギュラーの仕事を何度も希望したが、希望するバラエティ番組のポストに空きができても彼女に声が掛かることは一度もなかった。

「今春にも改めてバラエティ番組のレギュラー仕事に就かせてほしいと訴えたら『本来だったら派遣元の制作会社を通さないと仕事内容の話はできない』と言われてしまったようです。しかし、バラエティ番組ではないけれどなんとか別番組のレギュラー仕事が決まったんです。X子は『これから気持ちを入れ替えて頑張るつもり!』と話していましたが、異動先にはX子がいままでやってきた業務の担当者がすでにいて、X子には雑務以外の仕事がない状況でした。

 給料が支払われるならいいという意見もあるかもしれませんが、いまの社会だと女性の働ける年齢は男性に比べて限られている。結婚して、子どもを産んでとなると休まなくてはいけない時期もあります。X子は働ける状況にあるのに、この環境でいいのかと悩んでいます。『やる気があるのに働けないのは悲しい』と暗い顔をしていました」(同前)

 現在、X子さんにはこの状況を相談できる仕事関係者がいなくなっているという。

「当時、バラエティ番組でのレギュラー仕事を用意すると言ってくれた局長のZ氏は2018年12月に他部署へ異動し、約束してくれていた人がいなくなってしまった。制作会社にセクハラ被害を報告していなかったため今更相談することもできず、X子には訴える先がなくなってしまいました」(同前)

■セクハラ被害やその後の仕事の相談メールが消えていた

 そんな傷心のX子さんをさらに追い詰めたのが、日テレ側による“証拠隠滅疑惑”だという。前出のAさんが明かす。

「最近、メールの整理をしていたところ、X子がセクハラ被害や、その後の仕事について上司らに相談していた20〜30通に及ぶ社内メールが消えていたそうなんです。『半沢直樹』で市川猿之助さんが演じる伊佐山部長が不都合な事実が記された社内メールをサーバーから削除し、隠蔽を図るシーンが描かれていたので、X子にも『もしかしたら……』という疑念が湧いてきたようです。

 送っていた相手はセクハラを相談した局長、局次長、チーフプロデュ―サー、統轄プロデューサー、プロデューサー。局長からは『この5人はあなたの応援団だと思っていただいていい』と言われていたそうで、親身になって相談にのってもらっていたのでとても動揺していました。消去されたメールには、当時、局長だったZ氏からの《一番大事なのはX子さんを守ること》《嫌な気持ちが少しでも癒えて、いいかたちで仕事ができるといい》という文言もあったそうで、X子は日本テレビ側が意図的に証拠メールを隠滅したんじゃないかと疑っています」

 X子さんはセクハラ被害や、その後の日本テレビの対応で心身の調子を崩しているという。

「被害後、X子は日本テレビが誠実に対応してくれるだろうとじっと我慢していました。しかし、Y氏からの謝罪はなく、何事もなかったかのように『志村どうぶつ園』が最終回を迎えようとしています。X子はこの現状に心を痛め、頻繁にめまいが起きるなど心身に不調をきたしています。不安やストレスにより、今年7月には激しい吐き気と腹痛で病院に緊急搬送されたこともありました。最近も仕事が手につかず、数週間休みをとっていました。日本テレビはこのままX子との約束を果たさないつもりなのでしょうか……」

 9月25日夜、セクハラ被害についてX子さんを電話で直撃すると、「よく調べられてますね……」と事実を認めながらも、「申し訳ありませんが、私からは何もお話できません」と多くを語らず、電話が切られてしまった。

■日本テレビに問い合わせると……

 日本テレビに番組プロデューサーY氏によるセクハラ行為、X子さんと約束したレギュラー仕事が与えられない理由、X子さんのセクハラ事件に関する社内メールが無断で削除された経緯について問い合わせると、以下の回答があった。

「ハラスメントに関しては、通報者や被害者保護の観点から従来より、その有無を含め、公表しておりません」

 9月26日、16年半続いた「天才!志村どうぶつ園」は最終回を迎える。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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