妻にカツラがバレて「背信行為」で逮捕へ…薄毛が引き起こした悲劇7選

インドで、妻にカツラがバレ「背信行為」で逮捕へ カツラを巡り辛い記憶や試行錯誤も

記事まとめ

  • 先月、インドのムンバイ在住の女性が結婚したばかりのパートナーの男性を提訴した
  • ふたりはお見合いで出会い結婚も、結婚後に彼がカツラで薄毛を偽っていた事実が発覚
  • インドのナヤ・ナガル警察は、男性を「背信行為」などの容疑で逮捕する予定だという

妻にカツラがバレて「背信行為」で逮捕へ…薄毛が引き起こした悲劇7選

妻にカツラがバレて「背信行為」で逮捕へ…薄毛が引き起こした悲劇7選

©iStock.com

 年齢を重ねて頭頂部が寂しくなる切なさは、経験者にしかわからない……。カツラや帽子で薄毛を隠している人もいると思うが、隠し通せずに悲劇を招くこともある。

 先月、インドのムンバイ在住の女性が結婚したばかりのパートナーの男性を提訴した。ふたりはお見合いで出会い結婚。しかし、結婚後に彼がカツラで薄毛を偽っていた事実が発覚した。女性は、薄毛以外にも男性に対して不信感を抱いていたものの「ハゲているとわかっていたら結婚しなかった」と語っているという。インドのナヤ・ナガル警察は、男性を「背信行為」などの容疑で逮捕する予定だ。

 このニュースに多くの薄毛男性がショックを受けたに違いない。もちろん、カツラがバレて逮捕……とまではいかないが、薄毛にまつわるトラブルは悩んでいる人の数だけ存在する。

◆ ◆ ◆

■カツラをかぶったことで「世界が光り輝いて見えました」

 増田晴敏さん(仮名・52歳・不動産関係)は、30代の頃から薄毛に悩み、40代に突入してすぐにカツラの装着を決めたという。

「当時は頭髪が少し薄い程度だったので、思い切ってカツラをかぶりました。完全にハゲてからカツラにすると周囲にバレてしまいますからね……。中堅のメーカーでカツラをオーダーメイド。費用はだいたい30万円ほどかかりました」

 決して安い買い物ではないが、増田さんは若い頃からのコンプレックスが解消されてうれしかった、と振り返る。

「大げさですが、世界が光り輝いて見えました。とはいえ、カツラって想像以上に不便なんですよね。私のカツラは、ピン金具で装着するタイプで、強い風や湿気が弱点でした。ドライブデートの流れで展望台に行くと、カツラが風に飛ばされないように手で押さえなければならず、景色どころではありません」

 さらに大変だったのが、接待や仲間内で行くゴルフだったという。強風に晒されるうえ小雨の中でラウンドする日もあり、カツラにマイナス要素しかないスポーツなのだ。

■「スイングするときはいつもハラハラ」

「カツラの上からキャップを被るのは、サイズ的にまず無理。スイングのときは手で押さえることもできないので、スイングするときはいつもハラハラしていました。しかし、最大の試練はラウンド後にみんなで入るお風呂。カツラを装着したままシャンプーをするとカツラも傷むし、だからといって髪を洗わないのもおかしいですよね。いつもアレコレ言い訳をしてお風呂には行きませんでした」

 増田さんは、喜びとともに犠牲を払いながらカツラライフを過ごしていたが、現在はありのままの姿で生活をしている。

「カツラを脱ぐきっかけのひとつは結婚ですね。妻とはカツラを被っている頃に出会ったのですが、さすがに黙ったまま結婚できないと思い、カミングアウトしたんです。すると彼女は『知っていた。生え際が不自然なので、すぐにわかった』と答えていました。周りの人も気づいていたのかと思うと、すごくショックですよね。

 今は自前のバリカンで坊主にしていますが、外では気恥ずかしくて帽子を被っています。結局自分は、一生何かを被る運命なのかもしれません……」

 増田さんのように、ツラい記憶や試行錯誤を重ねる男性の声は、ほかにも寄せられた。

■「女性の『髪の毛なんて関係ないよ』なんて言葉はウソ」

「40歳の頃から薄毛が気になりはじめたのですが、カツラを被ったり植毛をしたりするほどではなかったので、ふりかけタイプの増毛パウダーを使っていました。ところが、突然の雨で粉が溶けてしまい、パウダーが黒い汗のように流れ落ちてきたんです。安物だったからですかね……。黒い汗事件を機に隠すのをやめて短髪にし、ハゲ上がるに伴い坊主にしました」(53歳・公務員)

「30代のときに、結婚を申し込んだ女性にフラれたのですが、そのときは『仕事に集中したいから』と言っていました。しかし数年後、共通の友人から『◯◯はハゲてるから、子どももハゲそうで断った』と、真実を告げられたんです。腹が立つというより、悲しくなりました。女性の『髪の毛なんて関係ないよ』なんて言葉はウソなんですよ」(43歳・プログラマー)

■美容師に提案された“金髪ソフトモヒカン”

 そして、生え際の後退を機に長年通っている美容院との決別を考えているのが、富澤太一さん(仮名・38歳・IT関連)だ。

「父親がハゲているので、10代の頃から覚悟していました。髪の毛があるうちに遊んでおこうと思って、20代はずっとロン毛。ロン毛は頭皮に負担がかかるから、さらに進行を早めたようで、落ち武者みたいになってしまったんです。そこで、美容師のお姉さんに相談しました」

 担当美容師は、富澤さんの薄毛タイプについて“額から頭頂部に向かってハゲていく後退型”と分析。協議の結果、たどり着いたのが、金髪ソフトモヒカンのベリーショートスタイルだったという。

「ソフトモヒカンなら薄毛をカバーできるし、金髪にすれば地肌も目立たない、とのことでした。8年間そのスタイルにしていましたが、もう誤魔化しきれなくなっています。美容師さんは長年僕の薄毛の相談に乗ってくれていたので、主治医のような存在。その人を裏切って坊主にしようか、それとも現状維持でモヤモヤし続けるか、半年くらい悩んでいます……」

 富澤さんは、人生の転換期を迎えているようだ。

■風呂場で初めて見た友人の姿に衝撃――

 薄毛に強いコンプレックスを抱えている人に対して、周りの人は“いたたまれなさ”を感じることがある。鈴木尚樹さん(仮名・45歳・広告)は、友人のたゆまぬ努力を目の当たりにした、と話す。

「仕事を通じて知り合ったデザイナーのHは、メガネをかけて常にハンチング帽子を被っているキャラクターを確立していました。そんな折、3年ほど前にHを含めたサウナ好きな友人数名でサウナに行くことになりました。脱衣所で服を脱いでいると、ツルツルにハゲた見知らぬおじさんが話しかけてきて面食らっていたら、なんとHだったんです」

 髪型はその人の印象を大きく左右する。Hさんの真の姿に衝撃を受けた鈴木さんは、さすがに髪の話を振ることはできず、サウナの中でも必死で動揺を隠したという。

■Hさんの入念な準備や努力

「でも、1〜2年くらい前から、SNSにハンチングの下から前髪がチラ見えしているHの写真がアップされるようになったんです。知り合いのあいだでも『Hに前髪がある……』と話題になりました。なにせ、サウナのときは前髪もなかったので」

 Hさんの前髪の謎が深まっていたある日、久々に一緒に飲む機会があった鈴木さん。その日も、鈴木さんはHさんに驚かされる。

「帽子もかぶらず、ふさふさの髪で入店してきたんですよ。その姿を見て(SNSの写真はお披露目に向けた伏線だったのか……)と、腑に落ちました。植毛をしたのかもしれないけど、当然、触れられないので、普段どおり接しましたね」

 ハンチングキャラの確立やSNS写真での伏線と、Hさんの入念な準備や努力が偲ばれる。

■コンプレックスと向き合う戦い

 鈴木さんのケースのように“周りは気づいているが、本人には言えない”という声は多い。

「某有名芸能プロダクションの元社長は、30代後半からカツラをかぶっていた。一目でわかる不自然さで、家族から仕事仲間にまでバレバレだったが、本人は頑なに髪の話題を避けていたし、プライドが高いタイプなので誰もツッコめない」(43歳・放送作家)

「どんなときも帽子を脱がないことで有名だった42歳の友人。おしゃれで落ち着いた雰囲気で、ハゲているのは薄々気づいていたが、誰も触れなかった。

 ある日、彼が飲み会に年下の彼女を連れてきたのでみんなで飲んでいると、酔った彼女が『知ってます? この人ハゲてんの!』と大暴露。さらに彼の帽子を無理やり取ろうとするので、彼が必死に『やーめーろーよー!』とうずくまってしまった。そういうノロケプレイだったのかもしれないが、頼むから家でやってくれ……」(46歳・人材サービス)

 体型の変化は節制やトレーニングでも改善できるが、失った毛髪は戻ってこない。コンプレックスと向き合う戦いに、終わりはあるのだろうか。

(清談社)

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