「人形を握りしめ、意識を失って……」高松・娘2人“車内置き去り”熱中症死 母が27歳誕生日に接見した男

「人形を握りしめ、意識を失って……」高松・娘2人“車内置き去り”熱中症死 母が27歳誕生日に接見した男

写真はイメージ ©iStock.com

「明け方までなら大丈夫だろうと思ったが、男性の家で寝てしまい、車に戻るのが昼になってしまった」

 幼い姉妹を炎天下の車内に約15時間も置き去りにした母親は、こう供述したという。

■車内への放置は今回が初めてではなかった

 今年9月、高松市内の駐車場で6歳と3歳の姉妹が車内に放置され死亡した事件で、高松地検は9月24日、姉妹の母親である竹内麻理亜を保護責任者遺棄致死の罪で起訴した。

「彼女は取り調べに対し、これまでにも複数回、姉妹を車内に放置して飲み歩いていたと認めています。事件の晩は車内に残した子供たちを隠すために、フロントガラスをサンシェードで覆って出かけた、とも」(社会部記者)

 その日、午後9時過ぎから飲み始め、三軒をはしごした竹内は、最後の店で知人男性と合流。明け方店を後にすると、そのまま男性宅へ。事件当日は9月の観測史上最高となる37.6度を記録していた高松市。幼い姉妹は後部座席に身を寄せ合い、人形を握りしめ、意識を失っていた。

 高松市内で生まれ育った竹内が、高校中退後に出会ったのがとび職人の夫だった。14年には夫が社長として土木建築会社を立ち上げ、竹内も取締役になっていた。

■夫は「あいつとはもう無理や」

「夫の周囲の人間は麻理亜に対し、『何してくれてんのや』という気持ちですよ。夫の兄は葬儀の後、『(遺体の)顔も見れたもんではなかった』と肩を落としていました。夫によれば、麻理亜は会社のお金にまで手をつけていて、ホストクラブで貢いでいた形跡もあった。子供たちも最初は実家に預けたりしていたようですが、実家からも注意され、車に放置するようになったようです」(夫の友人)

 夫の会社はプラント設備会社からの受注で業績を伸ばし、昨年には新たに廃品回収業にも進出するなど、順調に成長を遂げていた。

「最近は仕事、仕事で、家族でゆっくり出かける時間もとれていなかったようです。麻理亜はその隙に遊び歩いていたんでしょう。取引先や従業員の手前、すぐに取締役からは外しました。夫は『あいつとはもう無理や』と話しています」(同前)

■竹内の27歳の誕生日、刑務所に現れたのは……

 だが、竹内が27回目の誕生日を迎えた12月21日、高松刑務所に意外な男性が現れた。夫である。記者が接見を申し込もうと待合室にいると、偶然にもそこに現れたのだ。記者を認めるなり、厳しい表情で、「こんなとこまで来んな。帰れ」と一言。

「麻理亜被告はメディアの面会要請には一切応じていません。ただ親族は定期的に訪れているようです」(前出・社会部記者)

 竹内の代理人弁護士にも取材を申し込んだが、「取材はすべてお断りしている」との回答だった。

 2人の愛娘を一度に喪い、妻を逮捕された夫は、事件後、悲しみを紛らわせるかのように、一層仕事に励んでいるという。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年12月31日・2021年1月7日号)

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