歴代大統領は46人中41人が「ブルックス ブラザーズ」のスーツ…バイデンが「ラルフ ローレン」を着て“伝統を破った”理由

歴代大統領は46人中41人が「ブルックス ブラザーズ」のスーツ…バイデンが「ラルフ ローレン」を着て“伝統を破った”理由

2つボタンのスーツは米国産 ©共同通信社

「トランプ前大統領がもたらした損害を取り消す」

 1月28日にそう語ったバイデン大統領(78)。医療保険の加入要件緩和など1週間で30以上と史上最多のペースで大統領令に署名し、前政権からの政策の転換を進めている。

 その姿勢は、1月20日の大統領就任式のファッションにも現れていた。

「歴代大統領は46人のうち41人がアメリカ最古の紳士服ブランド『ブルックス ブラザーズ』を着用。トランプ前大統領でさえ2017年の就任式で同社のコートの下に、イタリアの高級ブランド『ブリオーニ』のスーツを着た」(現地記者)

 ところが、バイデンはこれまでの“伝統”を破り、アメリカを代表するブランド「ラルフ ローレン」で全身をコーディネート。米国産で濃紺のカスタムメイドのスーツにコート、白のシャツにライトブルーのネクタイ姿という装いで登場し、誠実さをアピールした。

「バイデンはもともとラルフローレンが好きで、コロナのワクチンを接種する際も2回ともロゴ入りシャツを着ていたほど。最近はジル夫人も愛用しています。五輪公式ユニフォームを何度も手掛け、あらゆる層から愛される無党派のブランドです」(同前)

 創業者でデザイナーのラルフ・ローレンはアメリカンドリームの象徴でもある。

「ニューヨークでユダヤ系移民の家庭の末っ子として生まれた彼は、高校を卒業後、ブルックス ブラザーズの販売員に。その後、ネクタイメーカーのデザイナーとなり、幅が広いカラフルなタイプを売り出して成功。1968年にポロ ラルフ ローレンを設立し、映画『アニー・ホール』の衣装を手掛けて大ヒットしたのです」(国際部デスク)

■バイデン夫妻はファッションでもトランプ夫妻とは正反対

 また、今回の就任式では、歴代大統領であるオバマやクリントン、共和党のブッシュが民主党のイメージカラーである青のネクタイをつけて、連帯感を打ち出した。

 女性陣は、

「ジル夫人は環境に配慮したブランド『マルカリアン』の青いドレス、カマラ・ハリス副大統領は新進気鋭の黒人デザイナーのクリストファー・ジョン・ロジャーズとセルジオ・ハドソンが手掛けた紫のワンピース。多様性を重視し新進の米国ブランドを支援するという意味でしょう。またハリスは米コンバースのスニーカーを愛用しています」(同前)

 一方、メラニア・トランプ前大統領夫人。就任式当日の朝、彼女はシャネルのジャケットにドルチェ&ガッバーナのワンピース、エルメスの鞄で、ホワイトハウスを去っていった。

 バイデン夫妻はファッションでも、欧州のハイブランド好きなトランプ夫妻とは正反対なのである。

(近藤 奈香/週刊文春 2021年2月11日号)

関連記事(外部サイト)