健康食品だからといって、必ずしも健康に良いわけではない?

健康食品だからといって、必ずしも健康に良いわけではない?

『買ってはいけない健康食品 買ってもいい健康食品 (だいわ文庫 A 108-8)』渡辺雄二 大和書房

 健康食品の代名詞ともなっている"トクホ(特定保健用食品)"と"機能性表示食品"。健康のために、トクホマークのある製品を意識的に購入するようにしている方も多いはず。しかし、いくらトクホマークが表示されていたとしても油断は禁物。なかには安全性の不確かな添加物を使っている製品もあるのだといいます。

 渡辺雄二さんによる『買ってはいけない健康食品 買ってもいい健康食品』では、トクホや機能性表示食品など、スーパーやコンビニなどで目にするお馴染みの製品、全90品目の成分を分析。健康を害する物質が使われていないか、本当に健康にプラスになる製品なのか、それぞれに解説していきます。

 製品の安全性を見極める際、まず気をつけたいのは食品添加物。現在、市販されている食品は、米、小麦粉、野菜類、果物類、砂糖、塩、しょうゆなどの食品原料と、着色料、香料、甘味料、保存料などの食品添加物という2種類の原材料で製造されているそうですが、この食品添加物のなかには、合成甘味料のスクラロース、アセスルファムK(カリウム)、アスパルテームといった危険性の高いものも。

 そしてこれらは、ゼロカロリー、低カロリー甘味料として、多くの健康食品にも使われているのだといいます。

 たとえば、アミノ酸のL−フェニルアラニンとアスパラギン酸、メチルアルコールを結合させて作ったアスパルテームは、砂糖の180〜220倍の甘味があるため、ダイエット甘味料として使われることも多いそう。しかし、このアスパルテームには、頭痛やめまい、不眠、視覚・味覚障害、さらには脳腫瘍を起こす可能性が少なからずあるという指摘も。2005年にイタリアでおこなわれた動物実験において、白血病やリンパ腫が発生することが認められたとする報告もあり、アスパルテームが添加された食品は、できるならば避けた方が安全だと渡辺さんは指摘します。

 また"香料"という表示にも注意が必要。香料は、合成が約150品目、天然が約600品目あり、それらを数品目、あるいは数十品目組み合わせて独特のにおいが作られていますが、合成香料のなかには毒性の強いものも。しかしそのどれが使われても"香料"としか表示されないため、完全に安全だとは言い切れないようです。

 もちろん極端に添加物を危険視する必要はないかもしれませんが、成分表示を自らの目で今一度確認し、それがどういったものなのか知っておくことは、大切なことなのではないでしょうか。

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