骨折したまま撮影!ド根性トムの仰天エピソード満載『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』記者会見

骨折したまま撮影!ド根性トムの仰天エピソード満載『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』記者会見

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』来日記者会見の模様

 平成最後の夏に、伝説のスパイ、イーサン・ハント演じるトム・クルーズが来日! しかも今回は、シリーズ前作PR時に一緒に来日してくれたクリストファー・マッカリー監督をはじめ、ヘンリー・カヴィル、サイモン・ペッグと豪華俳優陣を引き連れてきてくれました。毎回驚きのアクションで私たち観客を異世界へと連れて行ってくれる『ミッション:インポッシブル』シリーズ。本作は、シリーズ最大で最難関のミッションということで、いったいどんな撮影だったのでしょう! 豪華すぎるキャストが登壇した『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』記者会見の模様をレポートします。


世界中が心配したトムの怪我。しかし、負傷したのはトムだけじゃなく......

 今回で23回目の来日となったトム。「ホームに帰ってきたような気分だ」と笑顔で挨拶してくれました。また、今回の撮影でトムが足を骨折、撮影が一時中断されたというニュースが世間を賑わせましたね。怪我のことを聞かれたトムは「とても痛かったよ」とまるで他人事のように笑顔でコメントしました。

 さらに監督も「トムが骨折したことは、いいことに繋がるだろうと思っていた」とプラス思考。実はこの時期、本編の半分は撮影完了していたものの、脚本はまだすべて書き終わってなかったのだとか。「(トムの怪我のおかげで)脚本を書く時間を稼げたよ」と監督はジョークで会場を沸かせました。

 また、怪我について医師から「完治までに9ヶ月かかる」と言われたトム。しかし6週間で現場に戻りたいと伝え、本当に6週間で現場復帰しちゃったそう。しかも復帰一発目の撮影がノルウェーの崖でのアクション。さらに、ロンドンの橋を全力疾走するシーンも、実は骨は折れたままだったそう。トムって人じゃないんじゃ......と疑ってしまうほどの仰天エピソードが飛び出しました。

 一方、トムの怪我の話を黙って聞いていたサイモンは「トムの怪我はとても注目を浴びたけど、撮影中怪我をしたのは、実は彼だけじゃないんだ」と口を開きます。「僕は、撮影28日目に紙で手をカットしたんだよ」(サイモン)。会場からまたもや笑いが起きました。


「トムとクリストファーと仕事ができたのは最高の経験」(ヘンリー)

 今回『ミッション:インポッシブル』シリーズ初参戦となるヘンリー。「本当に最高の経験だった。トム、そしてクリストファーと一緒に仕事できるなんて光栄だよ」とコメントすると、サイモンがすかさず喉を鳴らし、ヘンリーは「ごめんごめん、言い直すよ。本当に最高の経験だった。トムとクリストファーと仕事できるなんて」とジョークで会場を笑いに包みました。


注目のヘリのシーン、サイモンは「本当にトムが落下したと思った」

 3作目から同シリーズに出演しているサイモンは、今回の撮影は毎日が冒険だったと語ります。撮影中に一番覚えていることを聞かれ「レベッカとヘリの撮影を見ていたら、トムがヘリから落ちたんだ。当時、ヘリからトムが落ちるなんて知らなかったから、本当に驚いたよ」と当時の心境を説明しました。

 実はこのシーン、驚いたのはサイモンとレベッカだけではなかったそう。ニュージーランドの現地のクルーもかなりパニックになっていたと監督が明かしてくれました。「ヘリからトムが落ちた瞬間、"たった今トムを失った"って無線で流れたんだ。それ聞いたスタッフたちが "一人落ちた""一人死んだ"と言い、大騒ぎになった」(監督)。これらの騒動にトムは「このシーンを説明していなかったのは間違いだったね」と笑顔でコメントしました。


撮影はすべて命がけだったのにカットされたシーンもあった!?

 今回の撮影も、スタントマンやCGを一切使わず、すべてのアクションシーンは役者自身で行われました。「生き残ろうという気持ちで撮影した」とトムはコメント。実は本作完成前、テスト試写というものが実施され、オーディエンスに見てもらったところ「アクションが多すぎる」との意見があったそう。そのため、実際にアクションのシーンを少しカットしたのだとか。ヘンリーとトムに笑顔で謝罪する監督に対し、サイモンは「僕のアクションシーンはほぼカットされたよ」とコメント。またまた会場は笑いに包まれました。


すごい!凄すぎる!ヘリのアクションを選んだ理由は?

 今回最大の見どころといっても過言ではない、トムとヘンリーのヘリコプターを使ったシーン。トムは「毎日が挑戦だった。ヘンリーでさえそうだった」と語ります。撮影の1年半前から、トムはヘリ操縦の練習を開始したそう。これまで『トップ・ガン』と『バリー・シール/アメリカをはめた男』の2作品でヘリを操縦したトム。「この2作品が、本作のためのウォーミングアップになったよ」と笑顔でコメントしました。

 このヘリコプターのシーンも、もちろんCGゼロ。ミスは一切できないため、体の一部になったように練習するしかなかったとトムは語ります。スピンしながら落下するシーンでは自分がどのくらいできるのかテストを行い、さらにヘンリーの操縦するヘリとともに撮影するため、ヘリのプロペラが崖から数メートルしか離れていない位置を飛行したそうです。それにはさすがのトムも恐怖を感じたとコメント。

 そんなトムに対し、監督は「一番驚いたのは、実はこのシーンなんだ。極限状況でトムは演技しているだけではなく、ヘリを操縦しながらカメラのオペレーションもこなしている。どんなアングルで飛ぶか考え、ちゃんとヘリを捉えるようにしていたんだ」とトムの超人っぷりを告白しました。


トムが20年以上も激しいアクションに挑戦する理由が、神!

 私たち観客が思うこと。それは、「トムはなぜ20年以上経った今でも激しいアクションにチャレンジできるのか」。そんな問いに対してトムは「自分のキャリアを通じて常にチャレンジしているよ。それはどんな作品に対してもそう。観客のために全力を尽くし、人生を映画作りに捧げているんだ」とアツく語ってくれました。

 トムが映画作りをする際は、監督とともにストーリーやキャラクター、アクションについて思索するそうですが、その前に一番重要な「どのように観客を巻き込めるか」を考えるのだとか。「観客には、観てもらうだけでなく、経験してほしい。我々のスキルや才能をすべて注ぎ込んで、みんなに娯楽を提供したい。人生すべてをみなさんに捧げます。これが僕なんだ。他に生き方がわからないよ(笑)」(トム)。さらには監督に「9本一緒につくったから、あと19本一緒に作ろうね」と笑顔でお誘い。一方、監督は「トムと仕事をする前は白髪がなかった。トムとの契約で、私が一人で二人分老けることになっているよ。僕はカメラに映らないからね」とジョークで返答しました。


監督が語るトムの素晴らしさとは

 他の俳優陣とは違うトムの魅力について聞かれた監督は「これは何度も言っていることだけど、トムほど一生懸命、全力投球してすべてを捧げる人なんていないんじゃないかな」とコメント。
「彼の献身的な姿勢というのは、他の人にも感染する。最大限の努力をして、気づくと自分ができると思っていなかったことまで、できるようになっている」と語ってくれました。
「いろんな人を立てる。そこまでやる主役は、そういないと思う。トムは、凄いことをやってのけているけど、親密感も持てるキャラクターだ。もちろんヘンリーとサイモンもいい俳優だけどね」(監督)。


ヘンリーがスーパーマンよりも大変だったと思ったシーンは?

 ヘンリーも自身でスタントをこなしたことから、怪我の心配をされ「怪我の部分はトムが一人で引き受けてくれたので自分は幸い無事だった。もし次回作があれば今度は僕が骨を折るよ」とジョーク交じりにコメント。また、スーパーマンとの大きな差は、スタントを全部自分でやることだと語ります。「ここだけの話、スーパーマンはほとんどCGだったんだ」(ヘンリー)。

 そして、バスルームでのトムとヘンリーのファイトシーンの話題に。トムは「何度蹴って蹴られたのかも覚えていない」と撮影当時の過酷さを語ってくれました。「痛いという感覚をお客さんに見て欲しかったんだ。カットを少なくしたから、その分痛みも増して、青あざもできたよ」とコメント。さらにヘンリーは毎晩寝る時に体の節々が痛んだそう。そんな二人のエピソードに対し、監督は「その時の僕の作業はとっても簡単だよ。カメラを回して、お昼を食べて(笑)」とコメントしました。過激なバスルームシーン、ちょっと気になりますね。


トムのすべてを知っている!(サイモン)

 記者から「あなただけが知っているトムの秘密を教えてください」と質問されたサイモンは、「私はすべて知っている」とコメント。さらに、トムの「オープンなのにミステリアスな性格」が面白いとも語ってくれました。「トムは仕事熱心で、仕事を愛している。毎回100パーセント全力投球。退屈に聞こえるかもしれないが、簡単に言うと、まっすぐな人だね」(サイモン)。

 サイモンは6パックの腹筋の持ち主だそうですが、トムがそれを崩壊させるために糖分を与えるというおもしろエピソードも明かしてくれました。トムのお気に入りのココナッツクリームケーキをサイモンは「クルーズケーキ」と呼んでいるのだとか。「邪悪な塊、クルーズ・ケーキが贈られてくるんだよ」(サイモン)。「自制心を試すために贈っているんだ」(トム)。


トムの夢だったヘイロージャンプ!撮影はインポッシブルな状況!?

 上空7620mから時速320キロで落下する、トムが長年の夢だったというヘイロージャンプ。撮影当時、トムがヘイロージャンプをやると聞いたサイモンは「トムらしいというか、そうなんだって思った。トムだから驚かなかった」と心境を明かしてくれました。

 このヘイロージャンプの撮影までには、さまざまな過程があったそう。まず、アラブ首長国の助力でボーイングC-17グローブマスターVを軍隊から借りるところからスタート。そこからヘルメットを科学的検証を踏まえ、1年半で作り上げたのだとか。

 そしていよいよ撮影開始。ヘイロージャンプのシーンは日没に撮影すると決まっていたため、1日に1分しか撮影する時間がなかったのだとか。さらに、トムのスタントを捉えるため、カメラマンもスカイダイブする必要があったそうです。しかし撮影当時、そんなカメラマンは存在せず......。監督とトムは、カメラが使えるスカイダイバーをトレーニングし、映画を撮影させることにしたそうです。「ただの撮影ではなくストーリーテリングする方法を彼に教えたよ」(トム)。

 しかし、カメラはカメラマンの頭に設置されていたため、カメラマンは飛行中、レンズを覗くことができないという過酷な状況だったそう。地上で何度もリハーサルをして、後ろ向きに落下しながら撮影することに成功したのだとか。

 次なる問題は、衝撃。ヘンリーの操縦するヘリをすり抜け、さらには衝突しなくてはならないというミッションがあったとトムは語ります。「あまり強く当たると、負傷したり、気を失ったり、カメラマンの首が折れるという可能性もあった」と当時の過酷さを説明してくれました。

 トムはこのヘイロージャンプ撮影時も、右足は完治してなかったのに、合計で106回も着陸したそう。監督は「私の仕事は飛行機に乗ってアクションと言ったあと、ヘリに残ったもう一人のスタッフと誰が生き残っているかチェックすることだった」と冗談交じりに話してくれました。


 本作の撮影こそ、本物のミッション:インポッシブルじゃないか! とツッコミたくなるような仰天エピソード盛りだくさんの記者会見でした。彼らの「ぜひ映画を楽しんでほしい」という言葉は、なんだか良い意味で重く突き刺さりました。CGナシ、スタントナシ! すべてがリアルな『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』。リアルだからこそ味わえるスリル満点の映像、これはもう劇場で観るしかない!

(取材・写真・文/トキエス)


◆◆

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 
8月3日(金)公開

監督・製作・脚本:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン、ミシェル・モナハン、ヘンリー・カヴィル、ヴァネッサ・カービー、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセットほか

原題:MISSION:IMPOSSIBLE -FALLOUT
配給:東和ピクチャーズ
2018/アメリカ/147分

公式サイト:http://missionimpossible.jp/
? 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

<STORY>
盗まれたプルトニウムを奪還するミッションを遂行中の"イーサン・ハント"は回収に成功するが、
捕まった仲間の命と引き替えに、敵にプルトニウムを渡してしまう事件が起きた。
イーサンとIMFチームは、標的となった<3つの都市>の"同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション"を受ける。
だがCIAは敏腕エージェントのウォーカーの同行を条件とした。猶予は72時間。
手がかりは"ジョン・ラーク"という正体不明の男の名前のみ。
情報を得るため、やむなく収監中の敵"ソロモン・レーン"の脱走に手を貸すが、
その影響で味方の女スパイ"イルサ"との信頼関係は失われてしまう。
イーサンを疑い始めたウォーカーが睨みを効かせる中でのミッション遂行は動きを制限され困難を強いられたが、
その確執は高まり、ついにイーサンはウォーカーとの対峙を迫られる。
やがてタイムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻の命まで危険にさらされる等、
いくつもの<フォールアウト(影響)>がイーサン・ハントに降りかかる。

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