ニンニクを食べた後の母乳はニンニク味!この臭い、いつ消えるの?

ニンニクを食べた後の母乳はニンニク味!この臭い、いつ消えるの?

記事画像

筆者が少々ショックだったことがある。ある研究によると、ニンニクを食べるとお母さんの母乳までもニンニクの香りになってしまうというのだ。筆者はかなりのニンニク好きである。料理をする際にも最低でもレシピの倍は必ず入れている。さらに筆者は完全母乳で2人の子どもを育ててきた――。ということは、2人ともニンニク臭がする母乳を飲んでいたことになる。しかも、母乳のにおいは子どもの食べ物の好き嫌いにも影響しているようだ。

□たったのニンニク1かけ分で…

ドイツのフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン・ニュルンベルクの研究チームは、お母さんが食べたものが母乳のにおいに影響するのかどうかをニンニクを使って実験した。

女性に生のニンニク3グラムを食べてもらい、その後、母乳のにおいがどう変わったかを複数の人たちに判定してもらった。3グラムというと、1食分の料理に使われるニンニクの量で、一般的な大きさのニンニクのだいたい1かけ分弱ぐらいに当たる。

□母乳ってどんなにおいなのか?

まずニンニクを食べる前のにおいをテストしたところ、「お乳のにおい」「甘いにおい」「バターのようなにおい」と評価された。「知覚なし」の0から「強い知覚」の3までのにおいスケールでお乳のにおいは0.7ぐらいだ。「甘い」「バターのような」は0.5。どれもほんのり香っているというレベルだろう。

ところが、ニンニクを食べて3時間後には、「ニンニクのような」においと「キャベツのような」においという評価が突出して高くなった。スケールの数字は倍の1である。そして「お乳のにおい」は0.5に下がってしまった。たったの1かけ分を食べただけで、お乳のにおいを上回るにおいを出してしまったのだ。

□5時間後 母乳からニンニクの臭いはほぼ消える

ニンニク臭はいつまで出ているのだろうか。5時間後に再度、テストしたところ、キャベツ臭はほぼ消え、ニンニク臭も0.3あたりまで下がった。

しかし消えるのに5時間とは結構かかる。赤ちゃんは3時間おきにおっぱいを欲しがるので、お母さんがニンニクを食べた場合、赤ちゃんはどこかのタイミングでほぼ確実にニンニク臭のおっぱいを飲んでいるということが言える。

□授乳中にお母さんが食べたものを子どもは好きになる

これまでの研究で、お母さんが妊娠中や授乳中に食べたものが幼児期の子どもの食習慣に影響することが分かっている。例えば、ニンジンをよく食べていたお母さんの子どもは、幼児期になって初めてニンジンを食べた子どもより簡単にニンジンを食べることができるという。

これには食べ物のにおいが母乳から香るからではないかと考えられてきた。今回、この仮説がニンニクによって証明されたのだ。

なるほど。わが家の2人の子どもたちは確かに幼い頃から、ニンニクが好きとまでは言わないが、特に問題なく普通に食べていたと思う。

□子どもへの副作用はなし

母乳からニンニクのにおいがしたところで、子どもたちに何らかの副作用はないとされているが、子どもへの影響は今後、さらなる研究が必要だとされている。

ちなみに、ニンニク臭はニンニクの成分がそのまま母乳中に溶け込んで発生したものではなく、ニンニク成分が母親の体内で代謝されて変化したものが母乳に溶け込んだことで発生するものということだ。それを聞いてなんとなく安心するが、やはり、お母さんの思い出のにおいが「ニンニク臭」とは少々悲しいものがある。

関連記事(外部サイト)