あくびは女性の方がうつしやすい キーワードは「共感」

あくびは女性の方がうつしやすい キーワードは「共感」

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誰かがあくびをするのを見ると、どうしてか自分もあくびをしてしまう。「あ〜! あくびがうつった!」なんて友達と笑い合った経験がある人も多いのではないだろうか。

あくびがうつるのは単なる偶然ではなく科学的に証明されていることだ。しかも、あくびがうつる理由までも明らかになっている。

□あくびは女性の方がうつりやすい

イタリアのピサ大学自然史博物館の研究チームは、他人のあくびを見て自分もあくびをしてしまう“あくびの伝染”について調査を行った。17歳以上の男女に協力してもらい、5年間にわたり、あくびの回数およびあくびの伝染の割合を調べた。そして、誰かがあくびをしてから3分以内にあくびをした場合を「あくびの伝染」として回数をカウントした。

その結果、34.5%の人にあくびが伝染したことが分かった。また、伝染率は男性で42%、女性で54%とあくびは女性の方がうつりやすいことが分かった。

□あくびは「共感」がキーワード

そもそも、あくびがうつるという現象が起きる理由について研究チームは、「その相手に対する共感や関心がベースにあるから」と考えている。

また、男性よりも女性の方があくびの伝染率が高かったことについては、女性の方が他人の感情に敏感だからということだ。女性の方が共感しやすいという特性があるそうだ。

□親しい間柄ほどうつりやすい

「共感しているから」あくびがうつるということについて、同じくピサ大学の実験でこんなことも分かった。延べ480人のあくびを1年間調べたところ、伝染しやすい第1位は家族で、伝染率は50%。家族の中でのあくびはつい気が緩む。

2人のうち1人は必ずあくびがうつっていることだ。第2位は友達で伝染率は30%。第3位は友達の友達など「知っている」程度の関係の場合で、伝染率は15%。そして、第4位が見知らぬ人という順だった。あくびは親密度のバロメーターともいえるかもしれない。

□動物もあくびがうつる

あくびがうつるのは人間だけではない。驚くことに、なんとチンパンジーやサル、ヒヒ、犬、オオカミなどでも、あくびがうつることが分かってきたという。これらの動物に共通している点は、群れで生きる動物、社会性のある動物だ。あくびの伝染は、社会的コミュニケーションの一つと考えられている。

さて、あくびの伝染で2人の関係を測ることができそうだ。自分があくびをしてその相手が3分以内にあくびをしたら…。その相手は自分に共感し、親しみを覚えている。そんな風に思ってくれているかもしれない。

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