睡眠時間5時間未満で4.5倍も風邪をひきやすくなる!?

睡眠時間5時間未満で4.5倍も風邪をひきやすくなる!?

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しっかりと眠ることは、やはり病気の予防に大切だった! カリフォルニア大学などの研究では、睡眠時間が6時間未満の人は、7時間以上の人より4倍以上も風邪にかかりやすかったという。睡眠は私たちの免疫力を高める万病薬ともいえるだろう。

□睡眠時間が短いほど風邪をひきやすい

米カリフォルニア大学などの研究チームは、2007〜2011年の5年間にわたり164人を対象に、睡眠時間と風邪へのかかりやすさの関係性を調査した。実験では、風邪のウイルスを被験者の鼻腔(びくう)に直接投与し、その後1週間にわたって鼻腔粘膜を毎日採取した。

インフルエンザの簡易検査を行ったことのある人ならご存じだろうが、検査では、鼻の奥に細い綿棒を入れて粘液を採取し、それを簡易キットにかけるという手法が用いられる。実験では、これと同じような検査が行われたのだ。しかし、たとえ風邪のウイルスが投与されたとしても、私たちの免疫力がウイルスに勝れば鼻腔粘膜からウイルスは検出されないし、私たちは風邪にもかからないことになる。

調査の結果、睡眠時間と風邪のかかりやすさには明確な関係があることが示された。睡眠時間が7時間以上の人に比べて、6時間未満の人は4.2倍、5時間未満の人は4.5倍も多くの人が風邪にかかったのだ。これは、睡眠時間の長さが、風邪のウイルスに対抗するための生体反応に直接影響を与えると考えられる結果だ。

□睡眠は免疫力を高める

「寝る子は育つ」ということわざもあるが、まさしく、睡眠中には体の成長を促す成長ホルモンが分泌される。そして、この成長ホルモンによって骨や体がつくられ、成長期の子どもの発育が促進される。

一方、大人にとっても成長ホルモンは重要なホルモンである。大人になれば身長は伸びないが、成長ホルモンは細胞の新陳代謝を促すので、切り傷や刺し傷、やけどなどの傷の治癒を促進する。また、強く丈夫な骨や若々しい肌を維持するなど、抗老化の働きもする。

体の種々の細胞が再生され、免疫力が高まるのである。傷跡がきれいになったり風邪が治ったりする、いわゆる「自己治癒力」を促すのが成長ホルモンであり、睡眠なのだ(※1)。

□最適な睡眠時間は?

免疫力向上、病気予防、アンチエイジングなどのさまざまな視点から見ると、睡眠時間は長すぎても、また短すぎても適切ではなく、健康には7時間程度が最適だと言われる(※2)。もちろん個人差があるので、誰であろうと7時間きっかり寝るのがよいというわけではない。

その人に必要な睡眠時間は、睡眠の質や生活、季節などによっても変わるからだ。翌日に眠気を感じることなく、快適な生活が送れるような睡眠時間が最適だと考えられる。

睡眠を「魔法の薬」と呼ぶ人もいるように、よく眠ることで、私たちは本来持っている体の“力”を最大限に引き出すことができるのである。

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