テレビの見過ぎで骨折!? 20歳までの生活が将来の骨密度を左右する

テレビの見過ぎで骨折!? 20歳までの生活が将来の骨密度を左右する

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子どもの頃にテレビを長時間見る習慣があると、大人になった時に骨密度が低い傾向があるという。オーストラリアのカーティン大学などが、1000人以上の子どもを対象に行った調査で明らかとなった。

□丈夫な骨は何歳までに作れば良い?

骨がどれほど丈夫かを示す「骨密度」。20代でピークを迎え、その後、加齢とともに徐々に低下していく(※1)。つまり、骨を丈夫に育て上げるには20代までが大切ということだ。

20代以降、骨密度は徐々に低下していくが、高齢になっても丈夫な骨でいられることも、努力次第で不可能ではない。運動や健康的な生活習慣により、骨密度の低下をある程度は抑えられるからだ。

□女性の大敵 骨粗しょう症

よく知られる「骨粗しょう症」は骨密度が低下した状態のことで、特に女性にとっては深刻だ。60代女性の3割、70代女性では4割が骨粗しょう症だというが、これは男性の倍以上の数値なのである(※1)。

骨密度が低下すると骨折のリスクが高くなり、特に高齢者では、骨折が引き金となって一気に寝たきりになってしまう人もいる。

骨を丈夫にするためには、とにかく若い時に骨をしっかりと育てることが重要だ。そして、成人以降は食生活などに気を付けて骨密度の低下防止に努め、常に、骨密度を自分自身で把握しておくことも大切になる。

□幼少期のテレビの見過ぎは骨を弱くする?

オーストラリアのカーティン大学の研究では、1000人以上の子どもを対象に、5歳時、8歳時、10歳時、14歳時、17歳時、20歳時におけるテレビの視聴時間数が調べられた。そして、彼らが20歳になった時に骨密度を測定した結果、幼少時にテレビをたくさん見ていた子どもは骨密度が低いことが明らかとなったのだ。

テレビを長時間見るような生活習慣が子どもの運動の機会を減らし、運動が体の成長へ与える効果が得られなかったためだろうと研究者は推測している。運動は、骨の成長に重要な成長ホルモンの分泌を促すことが知られており、また、骨や筋肉を強く発達させ、バランス感覚の獲得や維持にも大切なのである(※2)。

□テレビの見過ぎがよくないもう一つの理由

大抵、テレビを見るときは座って見るものだが、近年、長時間座り続ける生活は健康に悪影響を与えることが示されるようになってきた。

テレビの長時間視聴に限らず、仕事で毎日座りっぱなしという人も注意が必要だ。座り過ぎの生活と、心血管疾患、がん、糖尿病などの病気との間には、統計学的に意味のある関連性があると認められているのである(※3)。幼少期のテレビの見過ぎが骨の成長に悪影響を与えるのに加え、テレビを見るときの座りっぱなしの状態は、大人の健康を害する要因にもなると考えられる。

いつまでも強い骨で、そして病気にかからず健康でいるためには、食生活や運動に加え、座りっぱなしの生活をいかに減らすかということも重要なカギになるだろう。

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