ゴリラも犬も笑う!? 笑いのもたらすスゴい効果とは

ゴリラも犬も笑う!? 笑いのもたらすスゴい効果とは

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今日、あなたは何回笑っただろうか。「そんなの覚えていない」。おそらく答えはこうだろう。質問した筆者自身も今日、何回笑ったか、いつ笑ったか、覚えていない。それぐらい笑いは、無意識なもので自然なものなのかもしれない。

ということで、今回は、いつも意識なんてしたことがない「笑い」について意識してみたいと思う。

□笑うのは人間だけじゃない

笑うのは人間だけ。少し前まではそう考えられてきた。しかし、これまでの研究で人間以外のほとんどの哺乳類も笑うということが分かってきた。サルやゴリラはもちろんイヌも笑う。動物をくすぐったときに、気持ちよさそうに見えることがあるが、これが動物の笑いなのだ(※1)。

□人はどうやって笑うのか?

日々、無意識に笑っているので、「どうやって笑うの?」と笑う方法を聞かれても困ってしまう。口を大きく開けて、ワッハッハー!と言えば笑い声になりそうだが、英ロンドン大学のソフィー・スコット教授は、話すときと笑うとき、人の動きはどうなっているのか、MRI画像を撮影した。

画像を見てみると「話す」ときは、舌、顎、唇がものすごい勢いで動いている。ところが、「笑う」ときは、驚いたことにそれらが一切、動かないのだ。動いているのは喉と胸だ。高い圧力の下で胸郭から空気が絞り出されて音が出る。笑いは、口ではなく胸郭で起こっていることが分かった。ワッハッハー!と「言っている」わけではないのだ。

笑いは非言語的感情表現であり、動物の叫びに近いとスコット教授は考えている。笑いはとても原始的なものなのだ(※2)。

□「笑い」のいいところ

「笑い」は原始的、つまり、「話す」前の段階のコミュニケーションのツールだと考えることができる。母国語が違うことで言葉という手段が使えなくても、「笑い」さえあれば、社会協調性を高めることもできるし恋愛もできる。

また、笑いの効果は精神的なものだけではない。脳と体のためにもなっている。笑うと血流が増えて免疫力が強化されるし、遺伝子まで変えてしまう(※1)。例えば、糖尿病患者の血糖値を上げにくくするほか、恐怖心を与えられたラットがくすぐられると、ストレス反応が少なくなることもこれまでの実験で明らかだ(※3)。

無意識かもしれないが、笑いにはこんなにいいことがある。ある実験では、人は会話中、10分間に7回笑っていることが分かった(※2)。けっこう多いものだと感じる。だから、もし、笑いを毎回意識できたら、もっと、幸せを感じられるようになるのではないか、そんな風に思う。

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